がん に気をつけていても脳卒中や心筋梗塞で突然死ぬかもしれません。それは「諸行無常」だからです。死にたくないからと間違った健康法にはまったり、教祖様に助けてもらおうとして大金を巻き上げられても「諸行無常」の風が吹けばあっけなく死んでしまうのが人間なのです。人間、常に不安と苦しみの中で生きています。仏教が語っていることは、「不安と苦しみの中で人としてどう生きるか」であって不安や苦しみをなくすことではありません。まして不安がなくなるようにお願いすることでもありません。
南直哉さんの『超越と実存』は「諸行無常」を出発点として、南さんの幼少期からの「問い」に対する中間報告的な著書と読みました。名著です。
南直哉さんの『超越と実存』は「諸行無常」を出発点として、南さんの幼少期からの「問い」に対する中間報告的な著書と読みました。名著です。