平和を貫いた柴山全慶老師 2018年09月18日 | 仏の心 8月29日は寒松軒・柴山全慶老師が遷化された日です。柴山全慶老師(1894-1974)は、戦時中、エスペラント語を用いて平和運動をしようと考えていた方です。戦時中の仏教界、特に禅門では、戦争に協力するのが当たり前という雰囲気でした。そんな中で、平和を切望していた老師に敬意を表せずにはおれません。老師は奥様と長男を同時に亡くすという深い悲しみを乗り越え、南禅寺派管長を務められました。老師は柔和なお顔をされていましたが、苦難と悲しみを乗り越えられて得られたお顔なのです。