akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『病気』

2009-05-22 | 映画・芸術・エンターテインメント
シアターχで名取事務所公演『病気』を観せていただきました。

別役実の脚本はやっぱり難しい…。
結局、「病気だ」と云われている本人は正常で、「おまえは病気だ」と云っている周囲が皆狂っている、そういう時代や社会に対する風刺で、それは嫌悪感を感じるほどよくわかるのですが、いつもながら、風刺がきつすぎて、というか、常軌を逸した言動になりすぎて執拗で、私はぜんぜん笑えないし、辛いのです。
観客は年輩の方々ばかりで、けっこう笑いがおきていましたが…。

舞台美術は、『黒革の手帳』と同じ石井みつるさん。ピカレスクの香りがするような豪奢な『黒革の手帳』のセットも素敵でしたが、『病気』の戦後間もない本当に殺風景なセットもとてもいい感じでした。
コメント
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