akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『絵の中のぼくの村』

2008-08-06 | バリアフリー映画、福祉
1996年度第46回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した『絵の中のぼくの村』
双子の絵本作家田島征三、征彦の幼少期を描いた東陽一監督の作品ですが、現在、この作品のDVD化にあたり副音声ナレーション作業を進めています。

今日は、東陽一監督と顔合わせ。障害者にも健聴者にも子どもにも楽しんでもらえる副音声の「語り」を目指し、東監督が書かれた台本と、私なりに表現した台本をすりあわせつつ今後の作業確認をしました。

東監督、歯に衣着せぬ物言いで、こだわりと柔軟さがあり、気持ちのいい方です。『絵の中のぼくの村』はとても好きな作品で、こうしてかかわれて本当に光栄ですし、今後の言葉選びの共同作業がまた楽しみです。勉強させていただきます。
昔ながらの活弁のイメージがしっかりあり、あまり劇場的な「活弁調」にしてほしくないらしい監督。私自身は、作品の詩的でどこかファンタジックな雰囲気を壊さずに、優しく楽しい語りにしたいと思っています。

内田吐夢監督のことを「おれの兄貴だと思ってるよ」と東監督。おっしゃるとおり、『飢餓海峡』は歴史に残る名作です。私も敬服しています。『大菩薩峠』の演出のこだわりまで熱く語っていただき…。ああ、内田吐夢作品活弁上演のプレッシャーが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする