akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

「親子で映画館遠足~かつべんの巻~」

2007-01-31 | 活弁
一月も最終日…、「忙しい」とは「心を亡くす」と書くのだとまたも大反省しています。
HPやブログを御覧いただき、またコメントを書き込んで下さってありがとうございます。

28日(日)、ちいさなひとのえいががっこう「親子で映画館遠足~かつべんの巻~」に出演させていただき、私自身も楽しいひとときを過ごさせていただきました。
両親に子ども二人連れなどもいて、ユーロスペースの劇場は結局いっぱい。
対象が2才からになっているので小学校入学前の子どもたちも多く、飽きないか心配しましたが、集中して見てくれたようでした。お父さんお母さんの躾がいいのか。映画好きの両親に連れられて普段から映画館に行っていて慣れているのかもしれません。

子どもは、登場人物の動きに、特にオーバーアクションに素早く反応するので、ドタバタ喜劇の上演は、会場から聴こえてくる子どもたちの笑いと声をキャッチするのが楽しくてたまりません。
終わった後の「おはなし」のコーナーでは「しつもんがあったら何でも聞いて下さいね」という投げかけに、何人もの子どもが自ら挙手!何を聞かれるのかと思いきや
「とっても、おもしろかったです」
「ぶたのおいかけっこがおもしろかった」
「いろんな声でおもしろかった」
「チャップリンが、火事にあって、ポケットに火がついて燃えたのがおもしろかった!(これはチャップリンの勇敢と子宝騒動がごっちゃになっていますー)」
「大きくなったら映画の仕事をしたいです」
次々と感想が飛び出していました…。

『子宝騒動』は、今回、子ども向けにわざわざ言葉を選び直さず語らせてもらいました。
それでも、子供達は、おなじくらいの年の映画の中の子どもたちと一緒になって当時の世界を体験していたように思います。
このような機会を与えて下さったNPOちいさなひとのえいががっこうを始め、コミュニティシネマ支援センター等の共催・支援団体、ユーロスペースの皆様に感謝いたします。

ちいさなひとのえいががっこう」は、親子が一緒になって映画を楽しみ、勉強できる場をつくろうと有志が集まって始めたサークル。2005年からこれまで杉並の図書館を中心に12回の上映会を開催してきました。映写室を全員に見せて説明してくれるのも魅力の1つです。本当にいい活動だなと親御さんや子どもたち、スタッフのお顔を拝見しながら思いました。

最近、少しずつ子どもや学生向けの企画、出会いが増えてきた気がします。

先日は某大学で特別講師を務めさせていただき、「活弁」の話と実演と体験を盛り込んだ授業を行いました。
地元酒田の高校生向けの雇用促進パンフレット1月号にインタビューが掲載されました。
知人の先生が講演するというので伺ったら、小中学生のキャリア教育についての講演で、小中学生が仕事や社会を知り自分の将来の職業を考えるための、行政や民間の取り組みを知りました。
北区のこども活弁教室は、12月のミニクリスマス発表会ではずみがついたようで、作って発表する楽しさに、子どもたちのイキイキ度と積極性がアップしています。
12月に公演した鳥海中学校は、全校生徒の感想を送って下さり、これがたいへん感動でした。「弁士の語り」に関するものもたくさんありもちろん嬉しかったのですが、何より、小津監督の『生れてみたけれど』という作品そのものが子どもたちに与えた感動や、その映画を見たことによって彼らが気付いた様々な発見が伝わってきてとても感激しました。

ここのところ、自分が勉強させていただくことばかりです。
少しずつですが還元していかなくてはと思っています。


それにしても、先日の東国原宮崎県知事誕生はなかなか衝撃的でした。熱意と真剣さがひしひしと伝わってきて好感を持ちました。人の印象って変わるものです。たくさん遊んで、失敗もして、華やかな世界もその裏の非情さも味わって、だからこそ地に足をつけて地道に生きている県民と故郷を本気で大事にしたいと、揺るがずに思えるのかもしれません。
反対勢力や天災に負けず、リーダーシップを発揮し続けて保守王国の改革を遂行してほしいなあと、異端児に期待をしています。
コメント (2)
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