野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

トランプの受託演説(7月18日)は理解しやすい

2024-07-26 06:48:01 | その他
22日のバイデン大統領の大統領選挙撤退を受けて、副大統領のハリスが民主党の大統領候補に選ばれる可能性が高くなったと報道されている。共和党のトランプ候補の銃襲撃事件のあと、トランプの支持が驚異的に上昇し、つれてバイデン大統領の年齢等からくるネガティブ案件が露見したことで、バイデンが撤退を決意しハリス副大統領を推挙したとあった。副大統領時はあまり人気のなかったらしいハリスと今や国民的人気者となったトランプとの差はかなり大きいと思っていたが、24日のロイター報道では、そうではなく、「ハリス氏、支持率でトランプ氏を2%ポイントリード 米大統領選」とあった。しかし、アメリカの大統領選挙は選挙区毎の勝ち負けで総取り方式なので実際の大統領選挙結果とは必ずしも結びつかず、ブックメーカーではトランプ57%対ハリス36% のデータもあるそうだ。その後のトランプ、ハリスの演説をSNSで拾読みすると、犯罪者と取り締まり側とか、まさに人格攻撃の応酬合戦、これが民主主義の覇者アメリカの現実で、日本の方が最近変なのが出ているがまだまし。

そのトランプ元大統領が、共和党大統領候補指名受諾演説した、7月18日の内容を要約したものを見たが、次の6点だと書いていた。 
①「すべてのアメリカのための大統領になる」 
②「大統領候補を受諾する」 
③「ここにいられるのは神のご加護だ」
④「(化石燃料を)掘って掘って掘りまくる」 
⑤「違法な移民を締め出す」 
⑥「就任したら電気自動車推進政策を終わらせる」

トランプ受諾演説を池田信夫さんが解説したのを読んでみたが、トランプ候補の演説は分かりやすい。
● アメリカは世界最大の資源輸出国になったが、バイデン政権は化石燃料を廃止してエネルギー供給を削減し、インフレをまねいた。トランプはこれをリセットし、アメリカの製造業を復活させる。
● 共和党は、原子力を含むあらゆる資源からのエネルギー生産を解き放ち、インフレを即座に抑制し、信頼性が高く、豊富で手頃な価格のエネルギーをアメリカの家庭、自動車、工場に供給する予定である。
●「グリーン・ニューディール」とは、バイデン政権の化石燃料規制や補助金のことだ。具体的には「電気自動車の義務づけなどコストのかかる規制を廃止する。
トランプが当選したらまたパリ協定 から離脱するだろう。つまり1.5℃目標も無視するということだ。
● エネルギー危機で化石燃料を減らすのは非常識
トランプもいうように世界のエネルギー供給が危機的な状況にあるとき、化石燃料をなくせというバイデン政権は非常識である。まずエネルギーを十分供給するために化石燃料の供給を増やし、原子力を含む資源を開発することが最優先である。「脱炭素化」も「気候変動」など、そんな遠い未来の話より、今のアメリカ人の生活と製造業の復活が大事だ。少なくともトランプ政権の4年間は、アメリカは化石燃料の採掘を増やし、世界に輸出するだろう。
●「2050年カーボンニュートラル」を棚上げするとき
これが新しい常識である。トランプの政策は孤立主義や保護主義の色彩が強く問題が多いが、エネルギー政策についてはEUの「2050年カーボンニュートラル」という目標が非常識である。日本政府は世界の空気を読んでいるつもりだろうが、これはEUの政治的スローガンにすぎない。
化石燃料をすべて廃止すると、人類は莫大なコストを負担しなければならない。それは世界のGDPの4%であり、そのほとんどは先進国が負担するので、日本の負担は10%を超えるだろう。毎年60兆円を25年後の気温を0.01℃下げるために使うのか?  そういう費用対効果をまったく考えないで進めてきた日本のエネルギー政策も非常識であり、すでに破綻している。エネルギー基本計画の見通しは大きく外れ、今後エネルギー需要は4割増ともいわれている。それを完全に行き詰まった再エネで供給することは不可能だ。日本も常識に立ち返るべきだ。2050年カーボンニュートラルという非常識な国際公約を棚上げし、石炭火力を復活させ、原発の再稼動を(安全審査とは独立に)進めてエネルギー供給を増やすべきだ。日本が見習うべきなのは衰退するEUではなく、超大国アメリカである。・・と書いている。

トランプ元大統領は人格破綻しているという論調の意見もあるが、実のところ、大統領時、彼が選挙公約に挙げた項目を着実に実行してきた。選挙公約できれいごとだけを言う従来型政治家にはできない決断を、忘れずに実行している点では正直者だと思う。政治家に必要なことは公約の実現性なので、この点でもトランプ大統領は、投票してくれた人達への約束を忠実に実行しているだけだ。

日本でも、我々年寄りが腹が立っている政府の政策に「再生エネ賦課金」なるものがある。毎年、毎月、電気代の伝票を見る度に節電を心掛け、蛍光灯は順次LEDに、無駄な電気は都度消しまくって嫌われ、その結果が次の月あるいは次年度に反映されると納得できたが、ここ数年、逆に電気代は上がる一方だ。特に自分が使ってもいない電力料金を請求されると何とも言えない口惜しさがある。それが「再生エネ賦課金」なるものだ。毎月数千円が請求される。なんで我々質素に暮らしている年金受給者が隣近所の太陽光発電の費用を負担するんかと、安全と認可された原子力発電を再稼働させ単価をさげる政策を棚上げにし、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」なるを強制的に負担させる理不尽さに今も納得できずにいる。「再生エネ賦課金」なるを中止せよ。この「再生エネ賦課金」なるは、一部の政治家や起業家にとっては上手い収益源となるのか、結局「再生エネ」がらみに中国が絡んでいるとのこともあってか「再生エネルギーTF」は解散され、また議員を含む逮捕者まで出している重大疑念案件だと思う。

加えてもう一つ、日本は世界最高の原発技術や世界最高水準の発電効率とCO2削減能力の技術 を保有しているのに、なぜ使わないんだろう。制裁によってロシアから輸入する天然ガスが値上がりしていると言う。欧州がロシア制裁するので高くなるのは素人でもわかるほど当たり前なのに、その対策・対応が遅い。原発を再稼働し、かつ世界最高峰の技術の石炭火力発電を稼働することで原油、天然ガスの高騰を除すことは可能なのに、かつ、安価な石炭を多用する経済的余力のない国にその技術を、なぜ提供しないんだろうかと、何時も思う。先日の新聞に、神戸製鋼は火力発電を「50年以降も続ける」と株主総会で回答している。安価に電力を提供し、かつ神戸製鋼の大きな収益源となっているのだから、継続するのは極々当たり前でホットした。 50年後、100年後の気候変動を抑制する旗を掲げるのは結構なことだし賛成だが、それより、この夏この冬の大停電を回避し、かつ電気料金の高騰を防ぐ事こそが、世界の先進国の中で唯一経済低迷中の日本政府がとるべき最重要な政策のはずだ。かって、欧州、特にドイツは反原発や再エネを宣伝した。 その結果ドイツが大貧乏に陥って、やっとドイツ人も気づいたと報道にもあったが、最近の欧州各国の凋落をみていると多くの国民の要望とはかけ離れて原理主義に走る傾向にあったが、やっと欧州の気候温暖化阻止の脱炭素政策も大きく見直しされると思う。理念先行の環境原理主義から多くの国民の幸せへと、真剣に考える政党が支持を集めつつある。当たり前だと思う。この点のおいても、トランプ元大統領の演説は素直に腹に入った。まさに我々の税金配りでしか成立し得ない、再エネ、電気自動車や水素等優先の日本政府の政策は日本を再び豊かにするようには思えない。もっと安価に安定して供給できるエネルギー供給こそ取るべき政策だと思う。
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庭のモミジアオイ、2024

2024-07-24 06:06:03 | 
 「朝早くから煩いセミの声」
毎年、鈴鹿8耐の開催時期に決まって咲く、庭のモミジアオイ。
今年2024年7月22日の朝一番に咲いていた。雨戸を開けると一番に、赤いモミジアオイが目に入った。今年の一番花だ。
何時も8耐の時期、7月末になる前に決まって咲いている。今年の8耐は7月21日、庭のモミジアオイは22日に咲いた。今年は例年にくらべ暑いが、それでも、この花が咲くと、一気に盛夏になった気分になる。今年は、丸まった葉っぱを見つけると中の虫を処置してきたので、例年のように大きく咲いた。モミジアオイは育てやすい。花が咲き終わると結実するが、その種を適当に庭に置いておくと、何本かは芽が出て成長する。5枚の花びらを持ち大きさは径15cm~20cm、色は鮮やかな緋色、表面に光沢がある。朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう一日花だが、蕾が多くつくのでシーズン中は休みなく次々に咲く。今の季節、庭で最も目立つ花になっていく。 
  
このところ、車中が示す外気温は35度近辺。車内はクーラーしているから快適だが帰宅し室温をみると30度超え。日中は、外に簾を掛け、その上に部屋の中に布製の簾やブラインドを下ろすと、外の涼しい風が部屋に入り込んでくるので、過ごし易いものの、外の風がやむと汗がダラーと流れ落ちるので、その時は扇風機やクーラーのお世話になる。こうしておくと、一日何とか過ごせる。外は蝉の鳴く声が今日も朝から止むこともなし。
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2024鈴鹿8耐の印象(その2)

2024-07-23 06:11:49 | モータースポーツ
  今年の鈴鹿8耐で、最も興味が湧いたチームはスズキのCNチャレンジ。スズキ社の「スズキ、鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦体制を発表」によると、今年2024年の鈴鹿8耐に「スズキはサステナブル燃料をはじめ、タイヤやオイルなどにサステナブルアイテムを採用し、実験的クラスとして設定される「エクスペリメンタルクラス」にスズキ社内で選抜したメンバーを中心に構成されたチーム体制で参戦します 」とあった。賞典外で所謂研究目的に鈴鹿8耐の参戦が認められ、しかもそのチームに世界で戦うワークス参戦から撤退して久しいスズキ社が参戦するというのだ。例えば、「【鈴鹿8耐】青いスズキがサーキットに戻ってくる! #0 Team SUZUKI CN CHALLENGEの戦い振りに注目!!」を読むと分かりやすい。サステナブルアイテムという、我々素人からすると全くもって正体不明の部品や燃料を使用して8耐に参戦する。しかも、そのチームリーダーがスズキ社の60才の技術者だというのだ。これにはすこぶる興味が湧いた。「EWCのライブタイミング」でも研究目的の賞典外参戦の、グリーンの縦線が掛った♯0ゼッケンの走りは必然的に目に入ってくる。結局レース結果は8位入賞だったが、レース中のラップタイムもトップから一秒前後の遅れぐらいで216周を完走した結果は、お見事の一言。

★ 確か10年ほど前の7月に書いたことだが、鈴鹿8耐の開催月にあたるためか、この月の「 RACERS」誌は’80年代鈴鹿8耐で大活躍したホンダ「RVF Legend Part 2」を特集していた。その本の中に、’80年代の鈴鹿8耐時、ホンダ8耐の総責任者で、且つホンダに多くに勝利をもたらした、福井威夫元ホンダ社長が当時の8耐を語っているページがあった。拾い読みしただけなので詳細までは記憶していないが、印象に残った事を書くと、鈴鹿8耐参戦にあたっての彼の目標は、①鈴鹿8耐で一番になること ②ヤマハに勝つことの二点。レース中、サーキットVIPルームに陣取る上席から現場への注文や、VIPルームからの突き刺すような視線を受けながらも、勝ち続けるのは相当な神経の太さがないと務まらない。「 RACERS」誌では、当時の総責任者としての思考と勝ち進んでいく過程が思い出話として気さくに綴られており、如何にも人間臭くて興味深かった。

「ホンダは競争相手に勝って一番になること」、これが世界の二輪市場を席捲する企業ホンダの発想原点であり、DNAでもあると言うのは確かなようだ。伊東孝紳ホンダ元社長の、東京モーターショープレスデイでの第一声は、『 Hondaは今年、MotoGPにおいてコンストラクターズ、ライダーズ、チームズ・チャンピオンシップの三冠を獲得しました。世界中のファンの皆様から応援をいただき、この場を借りて御礼申し上げます。 モータースポーツはHondaの原点であり、DNAであります』とあった。当時、世界のレースに勝ちまくってもモーターショープレスデイで、その事実を一言も発しない企業の幹部もいるとメディ報道にあったが、レースがホンダのDNAとは格好良いことを言うもんだと当時は思っていたが、「 RACERS」誌にある福井元社長やホンダの歴代社長の言質を再度思い起こしてみると、モータスポーツはホンダの企業活動の原点であり、「レース参戦すること」「一番になること」、これらは単なる飾り文句ではなく、疑いのないホンダのDNAだと改めて再認識した。とかく、レース参戦と言うと、何ぼ単車が売れるのかとか、どれだけ企業イメージが上がるのかとか、その他諸々冗談のような非建設的な声を聞いたこともあるが、レースに参戦し勝つことがホンダのDNA、遺伝子だから、妙に屁理屈をつけた議論は不要なんだろう。この思想、DNAが、ホンダを町工場から世界最大の二輪企業に成長させ、世界に冠たる優良企業に成長させる理由であると解説されても、書生ぽっくなく妙に説得力があるから不思議だった。

欧米の二輪企業が強固なブランド力を前面に押出して世界の二輪市場を浸食しているのに比べ、日本の二輪企業は個性がなく何れのブランドも差異が認められないと言う話を度々聞くが、ホンダが先頭に立ち世界の二輪市場を牽引していること自体が、ホンダと言う強固なブランドを構築しているのだろう。その原点がレースだとすると、他の日本二輪企業とは一線を引くものがある。ホンダは、ハーレーやドゥガティのようなブランドの強力さは無い、むしろあえて必要もない。巨大二輪企業として君臨し高い収益を誇っている事がホンダのブランドを表現している。どの市場にも深く認知される、これがホンダのブランド力だから、ハーレーやドゥガティのような特異なブランド・アイデンティティを作る必然性がないのかもしれない。特に、日本企業は技術志向の強い二輪を生産・開発するのが得意だ。日本の二輪メーカが得意とする技術志向を前面に押し出す事をブランド・アイデンティティとするのであれば、もっと強烈なパワーを叩き出す性能の二輪車を世に問う必要があるし、あるいは技術志向を最も具現化するレースは技術力を前面に出すホンダにとって不可欠な事項かもしれぬ。

こんな記事があった。「一流トップの学び方:本田技研工業 福井威夫社長」の「・・(略) 重要なのはこの貪欲さが生まれる環境で、その極致が“修羅場体験”です。想像を超える困難な状況の中で、自分で何とかしないとダイレクトに結果に表れる。誰も教えてくれない。失敗はしたくないが、失敗を恐れていたら何もできない。 必要な情報や知識をどんどん吸収し、あらゆる力を一点に集中して突破する。そして、見事成功したときは達成感に浸る。こうした修羅場体験を経て、ひと皮も、ふた皮もむけて力をつける。ところが、組織が大きくなると、自分は何もしなくても業績に影響しないような状況が各所に生まれがちです。大企業病が蔓延する。そうならないよう、社員をいかに修羅場に追い込んでいくか。」  レースを単に美化しているだけとの声も聞こえてきそうだが、数年に渡り8耐を戦ってきた経験から言えば、ホンダの「8耐の本質」には頷く事が多く、企業にとって最も重要な競争力学を重視してきたことがわかる。戦いのなかで蓄積された人的・物的な知識・技能の伝承、いわゆる組織技術ソフトウェアの蓄積の重要性から言えば、レース運営組織が経験的に企業グループ内で実質運営されている、ホンダのやり方は一つの正解の姿だと思う。

各人夫々に8耐には応援するチームがある。年一度の日本の二輪モータースポーツの祭典、いわばお祭りだとか、8耐は勝つ負け以前に、楽しんでこそのレースと言う声もある。しかし、鈴鹿8耐を企業のDNA表現の一つとするホンダにとって必勝以外は何も存在しないとなると、総括責任者は大変な役割だ。

少し長くなったが、日本のモータースポーツ界の頂点に位置するビッグイベント鈴鹿8耐は、多くの二輪企業にとっても参加すべき価値は十二分にある。そして、日本の二輪業界をもっと明るく照らす指標になるに十分な価値があると思うし、一歩前に進むべきだと思う。レース好きな人達が単に参加しているだけという声を聞かぬでもなかったが、鈴鹿8耐はそんな低次元の話ではない。二輪文化の頂点にあるモータースポーツが輝かない限り、日本の二輪文化は拡散することはない。そこに世界最高レベルの二輪レースがあるから、そこの頂点に立つことを単純に目指す。そこで勝つことが技術屋の頂点の一つとすれば、勝負に掛けたい強い意志のある開発陣も当然いるはず。8耐の楽しみ方は色々で、日本の二輪モータースポーツの頂点で覇を争う事や、逆にもっと大衆化する楽しみ方もあって、夫々だと思うが、技術屋としてみると、日本の頂点レースで一番メダルを獲得する方が断然面白いと思う。何の商品であれ、開発とは競争相手に如何にして勝つかが疑いのない事であろう。勝ったから車が何台売れるかの単純な物ではないが、若い技術者が戦うには面白い素材だと思う。

今はパソコンやテレビで8耐のレース経過を追っかけるのが楽しみだが、今年2024年の鈴鹿8耐一番の話題の一つである、スズキCNチャレンジ活動とその60才リーダーの心意気には感服し、まだこのような士がいるんだと頼もしく感じいった。
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2024鈴鹿8耐の印象(その1)、優勝は#30HRC 

2024-07-22 06:36:20 | モータースポーツ
今年、2024年の鈴鹿8耐レース本番は7月21日。
猛暑続きで、現地の外気温が度々SNS上にも表示されるが35~36度、路面温度は60度前後を書いている。鈴鹿サーキット発表の8耐本番当日(21日)の観客動員数は3万人とあった。去年より約1万人多いそうだ。当方、BS12のテレビを見ている部屋の中でも暑いのに、35,6度の炎天下に昨年より多い動員数で大変なレースだとよくわかる。
 
前日のトップテントライヤルで3人のライダー全員が2’5秒台を連発したヤマハのYARTが本命のように見えたので、優勝の可能性はむしろヤマハ、次がうまくタイムを纏めてきた今年初めて8耐に参戦するイタリヤのドゥカティチームと思えた。しかし、トップテントライヤルで好タイムを出していたヤマハの3番目の選手が走行中、大クラッシュしたようでタイムが表示されない、しかもそのマシンが本番車のようだとのSNS情報もあり、本番は別のマシンでレースを走ることになるらしい。となると、鈴鹿8耐では”一日の長”の感があるHRCがどう出るか非常に興味があった。

定刻の午前11時半、8時間耐久レースがスタートした。
オープニングラップから数周のレース展開が非常に面白く、近年の中でも一番の緊張感があった。一週目から抜きつ抜かれつで、トップで戻ってきたのは#1 YART Yamaha、次が#30HRC、2番手スタートだった#2 DUCATI は6番手で帰ってきた。しかし、その#2 DUCATI が5週目には#30HRCを抜き去り、そのままYART Yamahaを交わし、トップに立つ。永い鈴鹿8耐の歴史で初参戦のチームがトップ走行する姿をみて、大いにびっくりした。今、世界のロードレース界でトップに立つ DUCATIだが、初めて参戦する猛暑の鈴鹿8耐で本当に戦えるんかとDUCATIの8耐参戦には少々疑問があったが、これが世界のロードレース界のトップに君臨するDUCATIの実力かと驚いた。しかし、10週目ごろには#30HRCがトップに浮上。2位が#2DUCATI、3位がYART Yamaha。25週目に#1YART Yamahaがピットイン、27週目に#30 HRC、#2 DUCATIが最初のピットインとなってライダー交代。第1スティント をみる範囲では、HONDAとYAMAHAのワークス勢に限って言えば、レース展開、燃費の両方でYAMAHAはHRCに今年も負けている感がした。

EWCのライブタイミングをパソコンにずっと表示させていたが、依然、#30HRCが単独首位、2位は#1YART Yamaha。上位勢に大きな変化は見られない。 6時間経過時点で、上位から#30HRC,#1YART Yamaha、#12ヨシムラスズキが同一周回で、一周遅れの#2DUCATIの順で進行中(#2は一時9位の位置にあったが、次第に追い上げ4位に戻した)、#30と#1とのタイム差は約36秒前後で#1YART Yamahaが少し追い上げてきた。

ところが、7時間過ぎ、突然、EWCからX(ツイッター)に声明が出て、
FIM EWC JAPAN
@fimewc_JAPAN
「レース終了後40秒加算ペナルティ! #30 Team HRC with Japan Post」とあった。今2番手とのギャップは51秒! 」

8時間を一番最初にゴールしたのは#30HRCで結果はホンダHRCのまさに圧勝!
ペナルティタイム40秒を加味しても7.86秒の僅差で#1YAMAHAを破った。
8時間のレース終了後、ヘッドライトの光の隊列の中を花火が揚がるのを見ると、8時間きっかりに走ってゴールする、これこそ耐久レースの本筋だと改めて感じた。これを見に多くのファンが集まってくるのだ。
  
「Honda Racing Global
@HondaRacingGLB
Team HRC with Japan Post wins its third consecutive Suzuka 8 Hours victory, marking Honda's 30th win in the Suzuka 8 Hours」

鈴鹿8耐は日本最大の二輪モータースポーツとして認知されているが、毎年、テレビ放送されているので、私も8耐を楽しみにしている、年寄りのファンの一人である。公式合同テストの経緯や結果を、随時発行されるヤマハ/ホンダやタイヤメーカーが発行する公式ツイッターやレポートで、加えて報道記事や在野ファンのFBに投稿されるコメント等の、こうした記事を捲りながら、今年も、BS12でテレビ観戦しながらズーと表示中のパソコンでライブタイミングを見ながらで、8耐を勝手に楽しむことができた。8耐は酷暑の中で実施される日本の二輪文化の頂点に立つ独特のレースだと言う外人選手も多いが、それにしても、優勝、2位、3位こそ日本企業のワークスあるいは準ワークスチームが占めたが、4位は鈴鹿8耐初参戦のイタリヤのDUCATIが入り、5位はドイツのBMW。こうして翻ると、今回の2024年鈴鹿8耐はドゥカティとBMWの躍進に、 MOTOGPやWSBで巻き起こる海外メーカーチーム旋風が 遂に日本企業のお膝元、鈴鹿8耐にも押し寄せている感あり。こうした状況の中で贔屓にしているカワサキは転倒シーンが多く露出し全くの蚊帳の外(いろんな意見もあろうが)では、在野のカワサキファンの一人として”good times roll” にはなれず寂しい思いであった。


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大相撲 名古屋場所序盤、2024

2024-07-19 06:05:43 | スポーツ
大相撲名古屋場所も序盤が済んだ。
場所が始まる前の新聞等の報道では、一番に大の里の大関昇進なるかと、それを阻止すべき現大関陣の踏ん張りはどうかとの記事が多かったが、横綱照ノ富士の動向は少なくどちらかと言えば出場に否定的な論調もあった。今日(18日)は五日目、これまでの自分なりに感じた序盤戦の印象が千秋楽にどのように繋がるか、記録してみた。

本場所が始まって5日経過したが、現状の印象では、横綱照ノ富士は往年の力相撲が復活し、これが数場所休場した横綱かと言わんばかりの圧倒的強さで連勝中だ。例えば、初日の相撲、これが横綱だと言わんばかりに平戸海に圧倒的な力の差で勝ち、そして四日目の御嶽海との相撲では、照ノ富士は立ち合いのあと、すかさず左の上手をつかんで、そのまま前に出て、最後は得意の右四つになって寄り切って勝った。初日から5連勝だ。五日目を終えて、勝ちっぱなしは照ノ富士ただ1人。
「四日目:デイリースポーツ」
一方、大関昇進を期待されて場所入りした大の里相撲はと言うと、これが大関を目指す力士かと言わんばかりの弱さが露見し、5日終了時点で2勝3敗で、しかもその相撲たるや無残な負け方ばかし。先場所連勝街道だった大の里の弱点を、相手力士も研究しているのだろうか、大の里の強さの的である、右を殺す作戦等を駆使している。相撲内容も弱さが目立ち、この相撲では大関昇進ははるか向こうに行き、今場所勝ち越しさえも怪しくなった。そんな相撲を大の里はとっている。相撲の評論家も「大の里は相手を軽くみている、原点に戻ることが必要」という声も目立ってきた。たとえば、初日、初顔合わせの御嶽海との立ち合い、御嶽海は丸い体を更に丸めて大の里の右を封じ、慌てた大の里は何もできないまま一気に押し出された。二日目の若元春との相撲もそうだ。立合いは若元春を一気に土俵際まで追い込んだが押し切らず、左を許して押し倒された。その後も大の里の相撲はそんな感じだ。で、四日目も平戸海にも立ち合いで不意を突かれバタンと手を突く。五日目は立会を焦らず見て立ち大関復帰を狙う霧島を押し出して勝ったが、相手力士も大の里戦略を考えてきているので、勝ち越すのも大変だと思う。

そして、名古屋場所の初日の相撲は荒れに荒れて始まった。
3大関がそろって初日に負けたのだ。大関琴桜は大栄翔の厳しい攻めに押し出され、大関豊昇龍は熱海富士の圧力に屈し、9度目のカド番大関貴景勝は明生に簡単に押し出された。特に貴景勝の相撲は苦しい。古傷の首の故障で強く当たれない、押している様に見えるが多分手だけが動いて体が前に動いていないから力が伝わらず、土俵際に押し込んでも俵に掛かると逆に押し返されて負ける。勝手の強い貴景勝は既になく、仮に落ちたとしても、その地位を維持するのも難しそうにさえ見える。玉ノ井親方も「視点こう指摘している。

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玄関のオニユリ、2024

2024-07-17 06:32:26 | 日常生活
玄関のオニユリ
  



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「TIME」誌

2024-07-16 05:54:42 | その他
「TIME」誌は「Eyewitness Accounts From the Trump Rally Shooting」と報道した。
 

★ 文句なしに歴史残るショット で、しかし凄いな、これで、ほぼ決まり! 
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野々池貯水池のオニユリ、2024

2024-07-15 06:49:58 | 野々池周辺
7月も中旬、梅雨の大雨は12日には止んでも、その後は曇ったりで今一つすっきりしないが、野々池貯水池からやっと蝉の声を確認できた。この時期のセミは簡単に捕まるので羽をぶらぶらさせて鳴かすと面白いが、今年のセミの姿は確認していない。遠くに、草刈りのチェンソーの音が聞えてきたので、切られる前に見ておこうと野々池貯水池の「オニユリ」を見に行った。
  
今年の同じ場所に咲く「オニユリ」の花の数は何時もより増えているように思う。近くに寄ってみると、違う場所にも広がって咲いている。ノイバラの棘を気にしながら踏み分けて近くまで行ってジッとカメラを向けると直ぐに、半袖の腕に数匹の蚊が止まる。オニユリの近くに寄っていくと、木の陰に隠れて咲いているオニユリをたくさん見つけた。毎年、オニユリを見つける度にムカゴを取っては周辺にばらまいてきたが、ひょっとしたら、それが次第に広がり育っているのかもしれない。
 
 
橙赤色の花びらは外側にくるりと反りかえり、暗褐色の斑点が特徴的なオニユリの花、茎の上半部には腺毛があって、葉の脇に黒紫色のムカゴを作る。花粉は赤褐色で衣類などにつくと、なかなか落ちない。まだ閉じている花弁に指を突っ込んで中の花粉を集めて、別の堅い葉の中に閉じ込め2~3日発酵させ、これを指先につけると、マニュキュアみたいに爪が紅く染まる。この遊びを子供時代に興じていたとは女房の昔話。

7月中旬も過ぎると、これからの天気予報も外気温は30度超えの日が多くなっている。昼間、風の通り道になった窓に簾を下ろせば風通しは良く、今のところ快適だが、夜、雨戸を閉め寝に入って暫くしてからの暑さにはほとほとまいってしまうが、今年は扇風機よりクーラーをつける日が多くなりそうだ。
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梅雨時の庭のヒメロカリス

2024-07-13 06:35:08 | 
この「ヒメロカリス」も好きな花で、いつもなら半夏生が咲くころに、ほぼ一緒の時期に咲くので、半夏生の白色の葉っぱと原色に近い赤黄色の「ヒメロカリス」花が対照的で、咲くとよく目立っていた。「ヒメロカリス」の花は原色の赤と黄色の絵具を厚く塗りたくったようで、しかも、面白いのは原色の花弁には皺(シワ)がある。一方、「半夏生」は葉っぱが次第に白く変わる変わった花。今は、「ヒメロカリス」は大きな鉢に移植したので、半夏生とは咲く場所が離れているが、いずれも初夏に似合うので気に入っている。「ヒメロカリス」は一日でしぼんでしまう花だが、1本の花茎から数個が次々と開花するのでいつも賑やかに見えるが、今日(12日)は一本だけ咲いた。今年の「ヒメロカリス」は球根が鉢一杯になったのだろうか、咲く花数も色つやもいつもと違い老化したように見える。
    

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今年の庭の夏野菜、2024

2024-07-12 06:18:38 | 日常生活
  「7月8日の収穫」    
梅雨が終わったかどうかは分からないが、雨が続いていた時期に大きなタンクに集めた雨水を少しづつ撒いて育てている夏野菜も、少しづつ大きくなってきたので都度食卓に上る。心配していた「茗荷」も食べれるまでに成長した。猫の額のように狭い庭に、バラなど主役の花を植えているので、夏野菜はその間の狭い土地が専有場所だが、何とか食べれる程には成長する。

今年の「茗荷」だが、梅雨時の水が豊富だったのか、今の所、葉枯れは少なく、花芽も出始めた。茗荷のシャキシャキ感が何とも言えず好きなのでよく食べるが、種類が違うのだろうか、なぜだか店で販売しているような大きさにはならない。それでも味やシャキシャキ感は劣らずあるので旨い。今一番旨いのは「アイコトマト」、毎日採れたてを食べるが、これは実に旨い。
  「7月11日の収穫」
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