一昨年、自動車生産参入方針が発言された際の株主反応は今一だったが、今回は違った。
2月27日早朝、ヤマハ発の自動車進出記事が報じられると、一時は前日比105円(3.6%)高の3020円まで急上昇、終値は2972円(前日比+1.95%)に落着いたが、
日経平均が前日比+12円(+0.06%)だったの比べ、ヤマハ発への株主評価はかなり好意的だった。
理由はヤマハ発が欧州で四輪車生産・販売するという、19年を目途に工場を立ち上げ、日本で9社目の自動車製造会社の立ち上げ宣言が高評価された。
日経記事にはこうあった。
「・・(略)かねて四輪車への参入方針を示していたが、具体的な事業計画を明らかにしたのは初めて。
エンジンから四輪車を一貫生産する日本のメーカーは、同じく二輪車から1963年に参入したホンダ以来になる。
ヤマハ発が欧州で製造・販売するのは市街地での近距離利用などを想定した小型車。エンジンの排気量が1000ccのガソリン車と電気自動車をそろえる。
小回りが利き、運転手との一体感がある二輪車の設計ノウハウを取り入れる。「小型車に合った街づくりが進んでいる」とみて、まず欧州で発売する。
エンジンは自社で開発・製造し、電気自動車の動力源であるモーターや電池は外部から調達する考えだ。今後、工場の建設地や生産規模などの検討に入る。・・」
二輪生産世界2位のヤマハ発は数百億円を投じて専用工場を建て、二輪車の開発ノウハウを取り入れて開発した2人乗りの車を製造・販売するとあった。
市場では、ヤマハ発の自動車事業への参入について「技術は十分。やっと具体的な話がでてきたか、という印象」との声が聞かれ、「小型車は今後伸びが見込める市場で、
今のところ普通車のようにライバル社が多いわけでもない」ともあり、ヤマハ発の将来的な業績寄与を期待した買いが入っているとのことであった。
「日経電子版」
ヤマハもやっと自動車製造業に進出する。過去にはトヨタと共同開発・生産した「トヨタ2000GT」や現在も自社エンジンをトヨタへ供給中で、またF1エンジンの開発など、
長年の自動車エンジン開発には高い技術を保有しており、自動車生産着手は遅いという声もあるが、東海地方を拠点とする二輪企業が揃って四輪事業で再び競争する。
知っている範囲での昔のヤマハ発の売上高5000億強の時期から現在は1兆5000億と大きく成長し、今やホンダに次ぐ世界最大級の二輪企業。
とは言っても、二輪事業は世界的にみると先細りになっていくという危機感がヤマハ発にはあるのだろう。先進国での二輪産業は成熟し、今後伸長する可能性があるのは新興国のみだが、
その新興国が経済成長を遂げていく過程での需要は二輪モペットから一挙に安価な自動車への方向にあるのは事実であり、一時期のインドのタタ自動車はよい例だろう。
今期、二輪の収益性は以前に比べやや不調ではあるが、二輪以外の業種で大きく収益を稼いでいる。
ヤマハ発のHPを見ると、二輪以外の製品の種類も多く、社会情勢や時に応じて大きく変動する顧客のニーズに素早く対応出来るような商品群を構成しており、
この商品群の多さが、二輪事業が売り上げの60%を占めるとは言え、毎年確実に売り上げを伸ばす源泉だと思う。
2019年から、販売網が確立し自動車の売り上げが加算されると、売り上げ倍増企業に成長するのだろう。
二輪を出発点とし互いに切羽琢磨して競争してきた浜松企業の力強さに驚嘆しつつ、それにしても日本9番目の自動車産業とは、すごい!驚いた!!
2月27日早朝、ヤマハ発の自動車進出記事が報じられると、一時は前日比105円(3.6%)高の3020円まで急上昇、終値は2972円(前日比+1.95%)に落着いたが、
日経平均が前日比+12円(+0.06%)だったの比べ、ヤマハ発への株主評価はかなり好意的だった。
理由はヤマハ発が欧州で四輪車生産・販売するという、19年を目途に工場を立ち上げ、日本で9社目の自動車製造会社の立ち上げ宣言が高評価された。
日経記事にはこうあった。
「・・(略)かねて四輪車への参入方針を示していたが、具体的な事業計画を明らかにしたのは初めて。
エンジンから四輪車を一貫生産する日本のメーカーは、同じく二輪車から1963年に参入したホンダ以来になる。
ヤマハ発が欧州で製造・販売するのは市街地での近距離利用などを想定した小型車。エンジンの排気量が1000ccのガソリン車と電気自動車をそろえる。
小回りが利き、運転手との一体感がある二輪車の設計ノウハウを取り入れる。「小型車に合った街づくりが進んでいる」とみて、まず欧州で発売する。
エンジンは自社で開発・製造し、電気自動車の動力源であるモーターや電池は外部から調達する考えだ。今後、工場の建設地や生産規模などの検討に入る。・・」
二輪生産世界2位のヤマハ発は数百億円を投じて専用工場を建て、二輪車の開発ノウハウを取り入れて開発した2人乗りの車を製造・販売するとあった。
市場では、ヤマハ発の自動車事業への参入について「技術は十分。やっと具体的な話がでてきたか、という印象」との声が聞かれ、「小型車は今後伸びが見込める市場で、
今のところ普通車のようにライバル社が多いわけでもない」ともあり、ヤマハ発の将来的な業績寄与を期待した買いが入っているとのことであった。
「日経電子版」
ヤマハもやっと自動車製造業に進出する。過去にはトヨタと共同開発・生産した「トヨタ2000GT」や現在も自社エンジンをトヨタへ供給中で、またF1エンジンの開発など、
長年の自動車エンジン開発には高い技術を保有しており、自動車生産着手は遅いという声もあるが、東海地方を拠点とする二輪企業が揃って四輪事業で再び競争する。
知っている範囲での昔のヤマハ発の売上高5000億強の時期から現在は1兆5000億と大きく成長し、今やホンダに次ぐ世界最大級の二輪企業。
とは言っても、二輪事業は世界的にみると先細りになっていくという危機感がヤマハ発にはあるのだろう。先進国での二輪産業は成熟し、今後伸長する可能性があるのは新興国のみだが、
その新興国が経済成長を遂げていく過程での需要は二輪モペットから一挙に安価な自動車への方向にあるのは事実であり、一時期のインドのタタ自動車はよい例だろう。
今期、二輪の収益性は以前に比べやや不調ではあるが、二輪以外の業種で大きく収益を稼いでいる。
ヤマハ発のHPを見ると、二輪以外の製品の種類も多く、社会情勢や時に応じて大きく変動する顧客のニーズに素早く対応出来るような商品群を構成しており、
この商品群の多さが、二輪事業が売り上げの60%を占めるとは言え、毎年確実に売り上げを伸ばす源泉だと思う。
2019年から、販売網が確立し自動車の売り上げが加算されると、売り上げ倍増企業に成長するのだろう。
二輪を出発点とし互いに切羽琢磨して競争してきた浜松企業の力強さに驚嘆しつつ、それにしても日本9番目の自動車産業とは、すごい!驚いた!!