禁酒を始めて2年たった。一昨年5月に酒をやめて以来の2年が過ぎ、ここ2年間、酒類を一滴も飲んでいないが、この5月は禁酒3年目に入る。
一昨年の5月、2週間弱入院し、医者は飲酒OKと言ったが、その前から酒類を飲んでいないので、もう大方2年以上も一滴も飲んでいないことになる。それまでの50年以上も毎日、ほんの少しだけだが酒を飲み続け、たとえば夕方、プロ野球を摘まみにほんの少しの酒を楽しみとしてきたが、今現在、飲まなくなったから楽しみが無くなったとか何か変化でもあったかと言うと、別に何ともない。こうしてみると毎日、酒を飲み続ける理由など基本的になく、ただ何となく飲み続けていただけの事だとよく分った。
無類の酒付きでもないのに、若い時は今よりほんの少しだけ量が多かったのは確かだが、年取ってだんだん酒量も少くなり貧幸に暮らせたら良いと焼酎のブランドなどなんでもよく量も減ってきた。50年以上も飲み続けたと言っても、最近は150㏄の茶わんに30~50㏄位ぐらいの言うなれば大匙2~3杯のほんの少量の焼酎に水を加え電子レンジでチーンするだけの極めて簡便にできる焼酎のお湯割りもどきを、そんな少量の焼酎でも飲めば体はほんのりとほてってくるので、それを楽しみながら安上がりで良かった。それが幸したのか、ぴたっと酒を断っても焼酎が恋しい事もなく何とも感じない。
私が酒をやめてからも、球磨焼酎の本場/熊本・人吉生まれの女房は、数日おきにはビールが飲みたいと買ってきては旨そうに飲むが、それを横目に見てもビールを飲みたいとは思わなくなった。また、最近のビールの宣伝が非常に旨そうに映しているのを見ると、綺麗なビールだなとか、旨そうに飲むな~とは思うも、それ以上はない。さてさて、禁酒期間がいつまで続くか楽しみに続けてみようと思う。