野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

大相撲初場所始まる、2021年

2021-01-13 06:23:08 | スポーツ
コロナで開催是非がネット上でとびかったが、10日から大相撲初場所は観客数制限で開催された。開催されたこと、これは良い事だと思う。しかし、開催に至る前、横綱白鵬のコロナ感染発覚を契機に、大相撲力士ら協会員の一斉コロナ検査が実施され、コロナ陽性者が検出された九重、友綱部屋全力士を含む15人が休場することになった。更に加えてコロナ感染者でもない横綱鶴竜は腰が痛いと休場したので、計16名の関取が休場する、異常な場所が始まった。

して、初日、今場所横綱昇進がかかった貴景勝の初日は迫力なく土俵割り、黒星スタート。
貴景勝は立ち合いの当たりは五分に見えたが、御嶽海に上手く相撲をとられ、貴景勝の押しの力が伝わらない。御嶽海に右からいなされ、押し上げられたところを引いてしまった結果、負けた。大関カド番の朝乃山も全く元気なく負け、正代は元気だが、悪い時の立会が出て苦戦するも力相撲で勝った。苦戦の大関3人に比べ、関脇照ノ富士は圧倒的な強さで新進気鋭の琴勝峰を一蹴した。琴勝峰の立ち合いは照ノ富士に強くあたったがガッチリ受け止められ、照ノ富士の右手一本で一気に土俵下に押し出された。休場続きの両横綱がいようといまいと、大関3人に照ノ富士が今場所優勝候補と予想しているが、初日の相撲を見る範囲では、照ノ富士が圧倒的に強い。照ノ富士は自信満々で、相撲に迷いが見えない。

2日目、貴景勝は大栄翔のはたきに屈し2連敗、朝乃山は初白星、正代は2連勝、照ノ富士は負けて1勝1敗。
貴景勝の立合いはそんなに悪くないと思えるが、初日の相撲同様に、圧力が相手に伝わらない。攻める場面も見られたが肝心の足が出ていない。足が出ないから簡単に前に落ちる、そのように見える。今場所と先場所との違いはそこにあるようだ。下から突き上げるような強さがない。2日目負けた照ノ富士は土俵を割った瞬間から、前歯附近を盛んに気にしていたが、休場しなければよいが。続く3日目、全大関(貴景勝、正代、朝乃山)が負け、貴景勝3連敗。照ノ富士は出場し栃ノ心を寄り切って勝った。照ノ富士前歯を可成り気にした素振りをしている。今場所、混戦!
 
それにしても大いにがっかりは、横綱白鵬と鶴竜の休場だ。
先場所の場所後、横綱審議委員会は膝や腰のけがが痛いと言って3場所連続休場の白鵬、鶴竜の両横綱に「注意」を決議した。横審の内規では成績不振や休場の多い横綱に対して「激励」「注意」「引退勧告」があって、注意は2番目に重い。2018年に稀勢の里に激励を出した例があるが、注意は初めてだそうだ。これだけ横審から注意を受けたら、どんな強心臓の横綱でも今場所是が非でも出場するはずと素人相撲ファンは即座に考えたものだ。が、なんと、場所前の5日、白鵬がコロナの陽性反応が出たとの報道。コロナに非常に敏感になっている時期、これでは休場せねばなるまい。すると「これで引退を先延ばしにすることができたんでは」と言ううがった見方の意見がネット上に投稿され、うまい具合にコロナ陽性になるもんだなと。すると、横綱鶴竜が腰が傷んだもんと、あっさりと休場宣言で出場を拒否した。部屋の親方が言うに「鶴竜は腰があんまり良くないと、それと準備不足、だと思うんだけどね、あの、急にじゃないけど、まあぼちぼち胸を出すのも数を増やしてきたんだけど、そこで腰の調子が良くないと、いうことで、休場さしてもらいます」と説明し、来場所進退をかけると言う。おやおや、横審から前例のない注意を受けた今場所は、意地でも出場してくると、巷の相撲ファンは思っていたが、それも祖語にされ、なんと来場所に進退をかけると言う。横綱のウキペディアには「横綱力士は現役を退くまでその地位を保証されるが、その責として、出場する際には常に最高レベルの相撲内容・成績を求められる。大関以下の力士は、技量が衰えてもその時の実力に見合った番付で比較的長く現役を続けることができるが、横綱にはそれが許されず、横綱の地位に見合った高レベルの実力を発揮できなくなれば引退するしかない」と書いている。横審に異例の注意勧告を受け、殆どの巷の相撲ファンは、白鵬特に鶴竜の休場の理由になった腰痛は、とても春場所まで完治するとは思っておらず、両横綱とも横綱に任にあらず思っているのに、横審も舐められたものだ。

 「NHK」
大相撲は初日から少し湿っぽくなったが、それでも聞いて楽しいものがあった。
NHKの相撲解説2日目出演の荒磯親方の解説は絶品だ。よう喋る。現役時代のあのぶすっとした態度から一変した。いつぞやのNHKの相撲番組「大相撲どすこい研」に出演していた荒磯親方は、自分の事を「おしゃべり」と評し、現役時代は必要以上にしゃべらないようにぶすっとした態度を取ったと話していたが、全くその通りだった。よう喋るし、しかも我々素人の相撲ファンが聞いても歯切れがよく非常に分かり易く楽しい。まさに土俵上の戦いより、荒磯親方の相撲解説の方が聞いて楽しい。加えて、力士の取組もさることながら、担当アナと解説者との駆け引き等は相撲を楽しくさせる。だから相撲って面白い。ついでに言えば、相撲アナに経験不足のアナウンサーを担当させるのだけは遠慮してもらいたい。これほど楽しくないものはない。今まで、現在の両横綱の取組がくるとすぐにチャンネルを変えたが、荒磯親方であればNHK視聴料を強制的に支払わされてもOKだ。
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