2021年、大相撲初場所優勝は大栄翔。
「NHK サンデースポーツ」
毎場所、テレビの前に座って大相撲観戦しているので、大栄翔の相撲は多少知っているつもりだが、三役に上がっても陥落すると言う印象が強く、今場所のように圧倒的に強いとは思いもよらなかった。なにせ、今場所の大栄翔は手が付けられないほど強かった。その武器の突き押しを愚直に磨いてきたとある。長らく痛みのあった右肘を昨年、手術し遊離軟骨を除いたと書いてあったが、あの突き押しは相当内な威力で、3大関と照ノ富士を物ともしなかった。今場所の大栄翔はとにかく強かった。誇るべき優勝だと思う。
千秋楽の相手は隠岐の海。体が柔らかく懐が深いので、大栄翔の当たりと突きをうまく吸収してしまうのではと思ったが、なんの、大栄翔は一点の迷いもなくまっしぐらに突きまくった。大事な大一番に最高の相撲を見せた精神力は立派、突っ張りも腕が伸び、この相撲であれば、大関候補の一人と数えて間違いないと思う。
それに比べて、大関正代の千秋楽は完敗だ。
14日目の照ノ富士に負けた時点で、もう優勝はないと思ったが、千秋楽の朝乃山に気の抜けたような内容で、一方的に押し出され完敗。なんだこの相撲はと、正代ファンの一人として一人憤慨したものだ。14日目の照ノ富士戦を思い出すと、正代が先に右差し、そして左も入って有利な体勢で、照ノ富士は右手は完全にお手上げの状態。その後も、正代の体勢は断然有利。防戦一方の照ノ富士に対し攻めまくる正代は圧倒的に有利な態勢なのに攻め切れない。一方の照ノ富士は防戦一方だが、相撲勘が良いのか体を上手にかわす。数度にわたり勝つチャンスがあったのに攻め切れない正代を、照ノ富士がはたき込みで勝った。
横綱不在の場所とあったが、今場所も大いに盛り上がった。残念ながら、優勝候補No1の貴景勝は3日目の相撲で足首を痛めたとして途中、10日目休場したが、今場所の初日、貴景勝を見たときは正直びっくりした。先場所に比べ大きく体形が変わり、肩の周りに肉が付きすぎてまん丸の体形に、体のバランスが悪い。あまりにも上半身、特に肩の周りに肉が付きすぎて明らかに太り過ぎでいる。これでは足の踏ん張りが効かず力が相手に伝わらないのではと正直思ったが、結局、押しに力強さが全くない。何時もの下からかちあげるようなはず押しが効かない。引かれてバッタリ落ちる、そんな相撲が続いた。加えて大関朝乃山、正代も勝ち越すのに必死。特に正代は、3度の逆転勝利が続くなど危ない相撲を拾ったのでひょっとしたら勝ち運ももっていると一瞬思ったが、やはり強い大関ではなく、目指す横綱には程と遠い、そんな印象だった。それに比べれば、照ノ富士は序盤3敗となったものの、強い。照ノ富士は来場所、大関とりの場所となるが、大関になれば照ノ富士の方が早く横綱になるかのもしれない、そんな印象すらある。
今場所が始まる前、2横綱は、一人はコロナ感染で休場、もう一人は腰が痛んだもんと早々と休場宣言し、加えてコロナ陽性者がでた部屋は全員休場で、初日から計16力士が休場した。が、横綱がいようといまいと関係なく、今場所の相撲は大いに楽しめた。終わってみれば、正直、大関にはもう少し働いてもらいたかったと思うも、大栄翔の力強さ一級品だし、取りこぼしもあったが照ノ富士の怪力相撲はびっくりしたものだ。大相撲の迫力、200㎏近い力士が立会いの一瞬、ガツンと頭から火が出る音の肉弾戦は、見ている相撲ファンを大いに虜にする。大相撲は力比べでは無いという横綱もいるが、その横綱の場内大ブーイングの相撲など、見ていて拍子抜けなものないのだ。その点でも、今場所は相撲ファンとって素晴らしく楽しいものだった。
「NHK サンデースポーツ」
毎場所、テレビの前に座って大相撲観戦しているので、大栄翔の相撲は多少知っているつもりだが、三役に上がっても陥落すると言う印象が強く、今場所のように圧倒的に強いとは思いもよらなかった。なにせ、今場所の大栄翔は手が付けられないほど強かった。その武器の突き押しを愚直に磨いてきたとある。長らく痛みのあった右肘を昨年、手術し遊離軟骨を除いたと書いてあったが、あの突き押しは相当内な威力で、3大関と照ノ富士を物ともしなかった。今場所の大栄翔はとにかく強かった。誇るべき優勝だと思う。
千秋楽の相手は隠岐の海。体が柔らかく懐が深いので、大栄翔の当たりと突きをうまく吸収してしまうのではと思ったが、なんの、大栄翔は一点の迷いもなくまっしぐらに突きまくった。大事な大一番に最高の相撲を見せた精神力は立派、突っ張りも腕が伸び、この相撲であれば、大関候補の一人と数えて間違いないと思う。
それに比べて、大関正代の千秋楽は完敗だ。
14日目の照ノ富士に負けた時点で、もう優勝はないと思ったが、千秋楽の朝乃山に気の抜けたような内容で、一方的に押し出され完敗。なんだこの相撲はと、正代ファンの一人として一人憤慨したものだ。14日目の照ノ富士戦を思い出すと、正代が先に右差し、そして左も入って有利な体勢で、照ノ富士は右手は完全にお手上げの状態。その後も、正代の体勢は断然有利。防戦一方の照ノ富士に対し攻めまくる正代は圧倒的に有利な態勢なのに攻め切れない。一方の照ノ富士は防戦一方だが、相撲勘が良いのか体を上手にかわす。数度にわたり勝つチャンスがあったのに攻め切れない正代を、照ノ富士がはたき込みで勝った。
横綱不在の場所とあったが、今場所も大いに盛り上がった。残念ながら、優勝候補No1の貴景勝は3日目の相撲で足首を痛めたとして途中、10日目休場したが、今場所の初日、貴景勝を見たときは正直びっくりした。先場所に比べ大きく体形が変わり、肩の周りに肉が付きすぎてまん丸の体形に、体のバランスが悪い。あまりにも上半身、特に肩の周りに肉が付きすぎて明らかに太り過ぎでいる。これでは足の踏ん張りが効かず力が相手に伝わらないのではと正直思ったが、結局、押しに力強さが全くない。何時もの下からかちあげるようなはず押しが効かない。引かれてバッタリ落ちる、そんな相撲が続いた。加えて大関朝乃山、正代も勝ち越すのに必死。特に正代は、3度の逆転勝利が続くなど危ない相撲を拾ったのでひょっとしたら勝ち運ももっていると一瞬思ったが、やはり強い大関ではなく、目指す横綱には程と遠い、そんな印象だった。それに比べれば、照ノ富士は序盤3敗となったものの、強い。照ノ富士は来場所、大関とりの場所となるが、大関になれば照ノ富士の方が早く横綱になるかのもしれない、そんな印象すらある。
今場所が始まる前、2横綱は、一人はコロナ感染で休場、もう一人は腰が痛んだもんと早々と休場宣言し、加えてコロナ陽性者がでた部屋は全員休場で、初日から計16力士が休場した。が、横綱がいようといまいと関係なく、今場所の相撲は大いに楽しめた。終わってみれば、正直、大関にはもう少し働いてもらいたかったと思うも、大栄翔の力強さ一級品だし、取りこぼしもあったが照ノ富士の怪力相撲はびっくりしたものだ。大相撲の迫力、200㎏近い力士が立会いの一瞬、ガツンと頭から火が出る音の肉弾戦は、見ている相撲ファンを大いに虜にする。大相撲は力比べでは無いという横綱もいるが、その横綱の場内大ブーイングの相撲など、見ていて拍子抜けなものないのだ。その点でも、今場所は相撲ファンとって素晴らしく楽しいものだった。