疎水沿いを含め野々池周辺にはアケビが蔦をいっぱいに伸ばし、春になると変わった花を咲かすが、その中の幾つかの花は実になっていく。注意してないと見つけるのは困難だが、じっと目を凝らし探すと見つけることがある。



アケビと言えば10数年前の10月末頃と思うが、西明石の「花と緑の学習園」で「秋の山野草展」を見学した時、その展示場の入り口にアケビの実が茎にぶら下がった状態で展示してあったのを、食べたいなと思っていた。すると、思いが通じたのか「アケビの実をもらったのでお裾分けにきました」と知合いがアケビの果実を持ってきてくれたことがある。何れも良く熟しているものばかしだ。その時生まれて初めて食べたが、何とも言えない不思議な食感だったことを覚えている。中の乳白色半透明のゼリー状の果実の中にある、種をプーッと口から飛ばしながら柔らかいゼリーを食べるのだが、このゼリー、色んな味がしたような気がする。さてさて、野々池周辺のアケビはどんな味になるのか楽しみに秋を待つことにしよう。
