庭の八重桜やチュウリップは満開もしくは満開を過ぎ球根成長期に至っているが、入れ替わりに次から次へと開花準備中の花が庭にはある。このところ雨と晴れの天気が交互にやってきて、その度に少々寒くなったりはたまた暖かい日が続いたりで、気分も今ひとつすっきりしない日が続くが、晴れた日には庭に椅子を出して、暖かい風を受けながら咲く花を眺めるのもまた楽しい。
今からは「ツツジ」の季節になる。庭にあるのは白色と赤い色の二種で、白色ツツジはあまり大きくならずに樹全体に白い花を付ける。一方の赤色ツツジはどんどん大きくなるので毎年少し剪定する。この赤色ツツジは今、蕾の状態で間もなく咲く。咲くとこの「ツツジ」も赤い花びらで樹全体を覆ってしまう。
「芝桜」も庭にある。これも手間がかからない花で、決まってこの時期に濃いピンク色の花を咲かす。玄関脇と庭のサツキの下に2か所に植えている。また、黄色の「プリムラ」もきちんと咲いている。
「スミレ」も、庭の数か所に、それも隅っこに2種類が咲く。2種類のうちの一種は野々池周辺に咲いている野辺のすみれを女房が10年ほど前に庭に植えたのものだが、狭い庭なので毎年、どれかの花類の植え替え時に雑草によく似たすみれも消えてしまう。しかし春先になると、再び前と異なる場所や石の隙間に芽を出してちゃっかりと咲いている。こんなところに移植した覚えなどないのにと言う場所にも花を咲かす。花はしっかりと咲くので、できた種が風で飛ばされ何処かの吹きどまりの隅っこに芽を出したんだと思うが、何れも愛らしい小さな花は親しみやすいので気に入っている。「フリージア」も庭の数か所、スミレの同じく隅っこに咲いている。この花も沢山あったが、今は整理して数は少ない。
「芍薬」と「シラー・カンパヌラータ」の蕾が大きくなりつつある。「芍薬」は家の軒下から隣家との境のフェンス沿いに移植したが、春先に赤茶色の芽が出てきて、あれよあれよと言うまに茎が伸びる。赤茶色の茎はそのままの色で伸び、葉も同じ赤茶け色だったのが、気付かぬうちに濃い緑に変化し、次第に丸い堅い蕾を付ける。ピンクの花の芍薬一種類と赤い花弁の八重の芍薬数本を同じ場所に植えている。いつも先に咲くのが一重のピンク色の芍薬で、この芍薬が散り始めるころに八重が咲き始める。何れの芍薬も咲き初めの花弁は太陽がさすと開き、夕方になると花弁を丸く閉じるが、花持ちは良くない。 4月から5月にかけての庭では紫色の花が良く目立つが、最初に咲いた紫色は「ムスカリ」だった。次に「シラー・カンパヌラータ」が目立つようになる。「シラー・カンパヌラータ」は確か当初は一か所だけだったと思うが、今はあちこちに咲いている。