天燈茶房 TENDANCAFE

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秋の日曜は電車に乗ってHAYABUSAを観に行こう ~HBTTE in 久留米~

2010-10-03 | 映画・演劇・コンサートを観る
小惑星探査機「はやぶさ」の波乱と感動に満ちた旅を、超高精細CGでプラネタリウムに描き出す全天周映像作品
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-(以下HBTTE)



この夏、いよいよHBTTEが九州に上陸!
宮崎と久留米のプラネタリウムでそれぞれ上映されています。

先月、宮崎科学技術館でのHBTTEの上映を観てきたのですが
天孫降臨HAYABUSAリゾート ~HBTTE in 宮崎~ ※宮崎科学技術館での上映は9月26日(日)で終了しました)、
はやぶさファン・HBTTEファンの僕としては久留米のプラネタリウムでも観てみたい!
という訳で、秋晴れの週末に久留米まで観に出かけました。

平成22年9月25日(土曜日)

福岡県久留米市でHBTTEが上映されている福岡県青少年科学館は私鉄の西日本鉄道の駅から近い場所にあるので、
大牟田駅でJRから西鉄の電車に乗り換えて久留米方面へと向かいます。

西鉄の特急電車は前面展望が良いパノラマ車輌。

途中、引退目前の黄色い電車に乗ったりしてから(さよなら、きいろい電車~西鉄2000形車輌、引退~)、
櫛原駅という小さな駅で下車。
住宅地の中を徒歩10分で、福岡県青少年科学館に到着です。




土日祝日のHBTTEの上映は1日2回、第1回目の13時からの上映回チケットを購入。
まだ開館直後の朝早い時間なので、僕が最初の購入者だった模様。
上映開始時間が来るまで、館内の展示を見てまわることにします。


キャラクターロボット(というか、ゆるキャラですね)のくるめットくんがお出迎え。

展示スペースはコンパクトで全体的に低年齢向けですが、結構充実しています。
中でも目をひくのがこれ、放電実験ステージ

ドイツの博物館にある放電実験設備を参考に造られたという本格的なもので、
1日に何回か学芸員の方によるライブの実験ショーが行われるのですが、これが面白い!


沿面放電実験の様子。落雷実験やアーク放電、科学館スタッフの方の身体を張った人体実演も行われます。
大音響と豪快な電気火花、これは電撃放電好きには堪りませんね!
福岡県青少年科学館はライブ実演による実験ショーに力を入れているようで、身の回りの不思議(この日は大気圧がテーマでした)を取り扱った科学実験ステージもありました。
こういう科学のライブ実演は子供たちは勿論、科学好きの大人もハマるんですよね~(笑)

ディープな宇宙関連の展示もあります。

世界各国の惑星探査機の一覧。
残念ながら我らが「はやぶさ」は紹介されていませんでしたが。製作年が古かったのかな?

そして圧巻なのが、これ!

幻に終わった日本独自の無人宇宙往還機「HOPE」の、1/10模型。巨大です。
…これは日本の宇宙機ファンとしては、涙なしには見ることの出来ない一品ですね。


世界各国のロケット模型。
日本のM-Vは、火星探査機「のぞみ」を打ち上げた3号機ですね。
他にも何と、旧ソ連のエネルギアとブランがアメリカNASAのスペースシャトルと並んでいます(しかもエネルギアとブランの方が上にきているし)。
何気に随分とマニアックな展示です。

館内の展示をのんびり見て回ったり、ライブラリーで科学雑誌をめくったりしているうちに、HBTTEの上映時間となりました。
コスモシアターと銘打った、直径23m傾斜角30°のドームに入ります。
宮崎科学技術館のドームよりやや小振りですが、床面の傾斜角が急なので後ろの方の席に座ると転がり落ちそうな気がする程で、まさにドーム全体を“見降ろす”ような感覚。全天周映像が格段に観やすいドームです。

…さて、福岡県青少年科学館コスモシアターで観るHBTTE。
傾斜角30°のおかげでドームを「仰ぎ見る」必要がないので、楽に観ることが出来るのはやはりいいですね。
ただ、映像がかなり暗めなのが気になりました。また、映像のつなぎ目が若干ズレていて字幕文字表示にダブリが発生していたのも残念。

客席の入りは1/3程度だったのですが、上映が始まってからも観客が係員に誘導されて入場してきたり、
また、これは福岡県青少年科学館の責任ではありませんが、上映中も観客の私語が多くてドーム内がざわついていました(係員の方が再三、直接注意しに行かれていたのに止まなかったのですから話になりません)。
ちょっと残念な気持ちになってしまいましたが、格段に観やすい急傾斜角観客席ドームのおかげでストーリー中盤以降はしっかりHBTTEの世界に没頭することが出来ました。
…そしてまた、エンディングでは「宙よ」のイントロが流れると同時に泣いてしまった。

福岡県青少年科学館コスモシアターでは、
11月28日までHAYABUSA -BACK TO THE EARTH-の上映が予定されています。
2010年10月現在、九州では唯一のプラネタリウムでの全天周映像上映です。
九州・西日本地区にお住まいで、まだHBTTEを観られていない方は、是非一度久留米で御覧下さい。