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2010秋の散歩道 その2、さらばディーゼル特急キハ181

2010-10-15 | 鉄道
大阪駅で発車を待つキハ181特急「はまかぜ1」号

2010秋の散歩道 その1、すばるホール『よるぷら』からの続き

すばるホールで『よるぷら』を観た翌日、朝から大阪駅にやって来ました。

9:36発の特急「はまかぜ1」号
今からこの列車に乗ります。
大阪と山陰の浜坂を結ぶディーゼル特急「はまかぜ」、特急用のディーゼル車としては日本で最古の車輌であるキハ181系が全国で唯一現役に残り、定期運用されている最後の列車として鉄道愛好家の間では有名でした。
しかし、来月には後輩の新型車輌に「はまかぜ」運用の座を譲り、キハ181系は引退するのです。
今日は、キハ181の最後の走りを堪能するべく、この列車に乗り込みます。



 
ディーゼルエンジンの轟音を響かせながら、キハ181系の「はまかぜ1」号が大阪駅に入線します。


威風堂々という言葉がよく似合う、キハ181はそんな特急車輌です。
40年以上前に設計製造された車体は無骨ながらも風格が漂い、2010年の大阪駅構内にあっても独特の存在感を放ちます。


そして「昭和の薫り」のする車内。
僕と同じくお別れ乗車目的らしき乗客が目立ちますが、混雑するほどの乗車率ではありません。
ゆったりとした雰囲気のまま、大阪駅を定刻に発車します。

さて、最後のキハ181系特急「はまかぜ」の旅の魅力は、その圧倒的な俊足。走りっぷりの良さにあります。
大阪駅を出発した「はまかぜ」は最高速度時速130キロの新快速電車が行き交う日本の大動脈、東海道本線山陽本線に飛び込んでいきます。
新快速の合間を縫う、というよりそれを煽り追い上げる勢いでの壮絶な超高速走行ダイヤに乗って、既に製造から40年が経過した老兵キハ181は駆け抜けるのです。

大阪駅を発車した時点でいきなりバトルが始まりました。
ほぼ同時に発車し軽快に加速していく快速電車を、我が老兵が追い上げます!













抜きつ抜かれつのバトルは、尼崎駅に停車すべく構内で速度を落とした快速電車にキハ181「はまかぜ」が一気に追い越しをかけて終わりました。
古豪キハ181の車齢を感じさせない見事な走りっぷり、堪能しました!


車窓に海と明石海峡大橋、
そしてブラック星博士シゴセンジャーの本拠地である明石市立天文科学館が見えてきました。
東経135度子午線を越えて突き進むキハ181系特急「はまかぜ1」号、間もなく高速走行区間の終わりである姫路駅へと到着します。


姫路駅で「はまかぜ」は進行方向を変え、山陽本線から播但線に入り山陰を目指します。
小休止するキハ181、早速鉄道ファンに囲まれます。

僕も姫路駅でキハ181に別れを告げ、「はまかぜ1」号から下車しました。


来月から、キハ181より更に高速走行性能を高めた期待の新型ディーゼル特急車輌が「はまかぜ」に投入され、超高速ディーゼル特急の栄光を継ぎます。
今後もより過激になって展開され続けるであろうディーゼル特急の疾駆に想いを馳せつつ、
偉大なる伝説を残した老兵を見送りました。

2010秋の散歩道 その3、ことこと琴電で金毘羅さん詣でに続く