天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

「ななつ星in九州」&「SL人吉」、一瞬のすれ違いを捉えた!

2016年09月30日 | 鉄道
「ななつ星in九州」&「SL人吉」のすれ違い


ついに撮影しました、「ななつ星in九州」と「SL人吉」のすれ違いの瞬間!

…現在、熊本地震による被害で不通となっている阿蘇高原線(豊肥本線)を避けて臨時ダイヤで運行中のJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」ですが、夏の期間の臨時ダイヤでは金曜日に天草へのツアーが組み込まれている関係で、乗客を降ろした「ななつ星」の編成が朝から昼過ぎまで約5時間ほど鹿児島本線の有佐駅に長時間停車するようになりました。
そしてこの長時間停車中に、熊本駅を出て鹿児島本線を下ってくる「SL人吉」とすれ違うのです!

今までは、鹿児島本線の松橋―宇土間辺りで走行中にすれ違っていた「ななつ星」と「SL人吉」。
何しろ毎週、微妙に走行ダイヤに誤差が生じてすれ違う位置がズレるものだから、そのすれ違いはまさに「幻の光景」でした。
(※過去の挑戦の記録→「「ななつ星in九州」と「SL人吉」のランデブーを追え!2016年06月10日

でも今は停車中にすれ違うので、有佐駅に行けば確実にすれ違いを見ることが出来ます!
という訳で、今日(平成28年9月30日金曜日)はようやく金曜日に有給が取れたので有佐駅まですれ違いを見に行きました。


先ずは、新八代駅近くの跨線橋から有佐駅に向かう「ななつ星」を撮影。
この後、後続の普通電車で有佐駅へ移動。


有佐駅に着くと、いました「ななつ星in九州」!
機関車DF200-7000は既にエンジンを停止して完全に静止しています。




有佐駅の2番のりばを塞いで長時間停車中の「ななつ星」。
このまま、駅の利用客が車体のすぐ側まで近寄れる状態で5時間余りを過ごします。車内では、乗客が天草に遊びに行っている間に清掃やベッドの片付け等が行われているようです。


午前10時前、鹿児島本線の下り貨物列車が有佐駅を通過!
青いJR貨物カラーの電気機関車EF81-454が「ななつ星」客車の横を駆け抜けます。


続いて、八代行きの普通電車817系がやって来ました。
「ななつ星」の真横に停車するので、普通電車の乗客は隣に停まっている「ななつ星」を見てビックリするのではないでしょうか?(笑)


そしてついに!
「SL人吉」が「ななつ星」とすれ違いました。
…ああ、この光景が見たかったんだ!!

SLの通過後、一旦帰ってから、昼過ぎに松橋駅近くの不知火跨線橋下へ。




天草から帰って来る乗客を迎えに宇土駅へと向かう「ななつ星in九州」が走り去ります。
今日はこの後、鹿児島本線をのんびり上って夕刻には終点の博多駅へ到着。贅を尽くした3泊4日の九州周遊の旅も間もなく締め括りです…

お疲れさま、ななつ星!

おまけ画像


「ななつ星」の前に新八代駅を発着する415系の八代行き普通電車。


同じく415系普通電車。これは先程の八代行きが八代駅で折り返してきた熊本行き列車。


人吉へと向かう「いさぶろう1号」
来年には、人吉行きの新しいD&S列車「かわせみ・やませみ」もデビューする予定です。
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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 6:再びクアラルンプール街歩き食べ歩き

2016年09月26日 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:夜のペトロナスツインタワー


5:マレー鉄道近郊電車KTMコミューターの旅からの続き


クアラルンプール市内にはrapid KLと呼ばれる鉄道網があり、地下鉄区間と高架鉄道区間そしてモノレール路線がKL市街地を縦横に走り回っている。




…大都会クアラルンプールの都市交通にしては編成が短くて乗車定員が少なく、また運行頻度も高くないので常に混み合っているが、
運賃も安くて乗車方法も分かりやすく観光客でも利用しやすいので、乗りこなすとなかなか便利。

そんなrapid KLの電車に乗って、KLCC駅で降りて駅前に出ると…



目の前にそびえ建つ超高層ビルのツインタワー!
今やマレーシアの象徴となった摩天楼、ペトロナスツインタワーだ。




クアラルンプールに来たら、誰もが必ず見に行くであろう定番中の定番の観光名所であるペトロナスツインタワーだが、
タワー自体は純然たるオフィスビルであり、頂上部の展望フロアとスカイブリッジ(いずれも有料)以外の場所は入居している企業の関係者以外の一般の観光客は立ち入ることは出来ない。
そして有料展望フロアの入場料金は、マレーシアの物価水準と比べると驚くほど高額なのだ…

近代的でハイソなペトロナスツインタワーを満喫したら、次は美味しいものを満喫すべく、庶民的でカオスなエネルギーを秘めた中華街へ!


インドやアラビア、そして中華圏の文化と喧騒が混じり合い、蒸し暑さと騒音と不思議な匂いの漂う中にモスクからアザーンの声が大音響で鳴り響く路地に迷い込む…
東南アジアの得体の知れないエネルギーが渦巻くその先には…


クアラルンプールの中華街の入り口だ!


…ここではありとあらゆるモノが売られているが、購入は“自己責任”で!




中華街の中にある屋台村。ここにクアラルンプールの安くて美味いものが集まっている!


屋台のおばちゃんに看板の写真とメニュー表の料金を指差してオーダーして、出てきたのはビーフンと肉団子スープの定食だった。
メニューは漢字なので、だいたいどんな料理なのかは想像がつく。あとは度胸と好奇心で“適当に”注文すれば、まず間違いなく安くて美味いメシにありつくことが出来る!


屋台の地べたには、ねこもリラックス。世界ネコ歩きマレーシア編(笑)


やがてとっぷり日も暮れて、夜の闇に紅いランタンが妖しく灯り始める。
これからが中華街が本来の妖艶な素顔を見せ始める時間…の筈なのだがクアラルンプールの中華街はなぜかやたらと健全で、夜が更ける前には屋台はあらかた店仕舞いしてしまうのであった。

という訳で、夜遊びし足りない不健全な旅行者は再びrapid KLに乗ってKLCC駅へ…


中華街の屋台の食事何食分にもなる高価な入場料を払ってまで高い場所に登る気になれない貧乏旅行のバックパッカーを気取る者には、ただ見上げるだけの存在であるペトロナスツインタワー。
それでも、イスラーム建築様式のモスクを象ってデザインされたという摩天楼は実に美しく、特に夜は光り輝く夜景や月と相まって思わず息を呑む絶景となる。
…ちなみにツインタワーはそれぞれ日本と韓国の建設会社が施行したが、このうち韓国企業が請け負った方のタワーは傾いている…という有名な都市伝説があるが、目視した限りでは傾きは感じられなかったです(笑)

(つづく)
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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 5:マレー鉄道近郊電車KTMコミューターの旅

2016年09月25日 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:マレー鉄道近郊電車KTMコミューター


4:パダン・ブサール(Padang Besar)で、歩いて国境を越えるからの続き

マレー半島を縦断する路線を持つマレー鉄道(略称KTM)には、国際列車や特急電車KTM-ETS以外にも首都クアラルンプールを中心とした近郊区間にKTMコミューターと呼ばれる普通列車も運行されている。

クアラルンプールからタイ国境までを結ぶ特急電車KTM-ETSの旅を楽しんだ翌日、今度は近郊電車KTMコミューターに乗って首都近郊の小さな旅に出てみることにした。
(→2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 3:マレー鉄道特急電車KTM-ETSの旅


午前10時のKLセントラル駅。
コンコースの自販機できっぷを買ってから、バトゥ・ケーブス(Batu Caves)行きのKTMコミューターに乗って出発!




KTMコミューターの車輌は、特急電車KTM-ETSによく似た流線型の中国製電車。
車内は日本のJRの近郊電車と同じセミクロスシート構造で、まだ新しいので清潔で冷房もよく効いてそれなりに快適だが…
窓ガラスが必ず割れているのはマレー鉄道のお約束なのか?それとも中国製のガラスはものすごく割れやすいんだろうか…?


ともあれ、KLセントラル駅から30分程で終点のバトゥ・ケーブス駅に到着。




バトゥ・ケーブス駅の周辺には、ここがクアラルンプールのベッドタウン化していると思われる高層マンション群が建ち並んでいるが、
それと共に切り立った断崖絶壁が駅の裏に迫っている。なんだか異様な雰囲気であるが…


駅前に出てみると…「何なんだ、この山紫水明で水墨画のような風景は!?」


はい、これがバトゥ・ケーブス駅の駅前広場です(笑)
ここはバトゥ洞窟というヒンドゥー教の聖地。
そそり立つ巨大な黄金の像はヒンドゥーの軍神「ムルガン神」で、この聖地からクアラルンプールの街を見守っておられるそうです。ちなみにムルガン神は日本でもお馴染みの象の姿の「ガネーシャ神」の弟さんなんだとか。

バトゥ洞窟はマレーシア国内でも人気のある観光地で、実際に洞窟の中に入って探検する事も出来るそうだが、気温30度を超える蒸し暑さの中で洞窟へと続く長い長い階段を登る気力は無い…
おのれの不甲斐無さをムルガン神に詫びるような気分で、バトゥ・ケーブス駅から再びKTMコミューターに乗って折り返す。


バトゥ・ケーブス発のKTMコミューターに乗ってクアラルンプール市街地を走り抜けそのまま南下して、到着したのはスレンバン(Seremban)駅

スレンバンはスズ鉱山開発で発展した街だそうで、人口は55万人程。ちょうど熊本市よりちょっと小さいくらいの地方都市である。
駅舎は街の規模に対しては小さめのクラシカルな建物だが、駅前には大通りが走り自動車の通行量がかなり多い。駅の近くには大きなショッピングモールもあってなかなか栄えている印象。




ちょうどお昼時なので、駅前のショッピングモールのパン屋で買ったパンとカルピス(マレーシアオリジナルのマンゴー味!)で昼ごはん。
スレンバン駅には小さな屋台村もあったが、暑さと連日のコッテリ系マレー風肉料理に少々食傷気味だったので簡単に済ませる。

腹ごしらえを済ませたら、さぁ再びKTMコミューターに乗って出発!


クアラルンプール方面行きのKTMコミューターを待っていたら、マレーシア南部方面行きの特急電車KTM-ETSが向かい側のプラットホームにやって来た。
昨日乗ったマレーシア北部のパダン・ブサール行きのKTM-ETSと同じ車輌で、先頭車が流線型でユーロスターのコピーのようなデザインの中国製電車だ。

KTM-ETSにはこの中国製電車の他にも、日本の丸紅が受注して韓国の現代ロテム社が製造した車体に三菱電機が電気機器類の艤装を行った電車も使われているらしいのだが、今回のマレーシア滞在中には見かけなかった。


やがてクアラルンプール方面行きのKTMコミューターが到着。
今日はこれから、この電車でクアラルンプールに向かい、KLセントラル駅で乗り換えて港街を目指すことにしよう…




そして到着したのが、クアラルンプール近郊の港街ポート・クラン(Pelabuhan Klang)
ポート・クランはマラッカ海峡に面したマレーシア最大の貿易港で、マレー半島と世界各地を結ぶコンテナ貨物船航路の一大ターミナルになっているらしい。
だがKTMコミューターのポート・クラン駅は貨物船ターミナルからは離れた静かな場所に位置していた。




ポート・クラン駅はKTMコミューターの終点だが、線路はさらに先へと伸びている。
駅前の道路を渡った先で、柵が閉まっているが…


柵越しに見る線路。どうやら港地区へと続く貨物線のようだ。
レールの表面が車輪で磨かれて光っているので、貨物列車の運行本数は結構多いものと見える。

…貨物列車が来ないか暫く待っていたが、もう夕方近くで時間が遅いせいか来る気配がない。
仕方がないので、ポート・クラン駅の周辺を少し散策してみることにする。


駅から少し歩いたところに船着き場があった。
この沖合にある小島に蟹料理で有名な漁村があるそうで、観光客向けの渡し船も出ているようだが今日の運行はもう終わっていた。残念…




駅の近くの倉庫街の交差点に、運送業者や地元の人相手の屋台村を発見!


今日はここで夕飯にしよう。
チキンライスと搾りたての夏ミカンのジュースで、いただきま~す




屋台の店の子が、猫と遊んでいる。旅先での平和で心和む夕食時…

チキンを食べてジュースを飲み干して、暫く子供と猫を眺めてから、駅に戻る。
さて、KLに帰ろうか…






夕暮れのポート・クラン駅にクアラルンプール方面行きの近郊電車がやって来た。さぁ帰ろう。

ああ、今日も楽しかった!やっぱり鈍行列車の旅は面白い!

6:再びクアラルンプール街歩き食べ歩きに続く
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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 4:パダン・ブサール(Padang Besar)で、歩いて国境を越える

2016年09月25日 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:パダン・ブサール(Padang Besar)のマレーシア/タイ国境検問所


3:マレー鉄道特急電車KTM-ETSの旅からの続き






マレーシアとタイの国境に位置するパダン・ブサール(Padang Besar)駅

マレー半島を縦貫する国際貨物列車や豪華クルーズ列車“イースタン&オリエンタル・エクスプレス”が行き交う国境駅であると同時にマレー鉄道の国内線特急電車KTM-ETSの終着駅であり、タイ国内へと向かうタイ国鉄の列車との乗換駅でもあるが、今日はこれから鉄道を使わずに国境を越えてタイに行ってみようと思う。

…そう、自分の足で道路を歩いて徒歩越境するのだ。

僕もちょっと昔、まだ怖いもの知らずで一丁前にバックパッカーを気取る若造だった頃は、「深夜特急」の旅に憧れて何度も意味もなく歩いて国境を越えて一人で悦に入っていたものだ…ああ、若気の至り(笑)
(→白い空、緑の田圃、紅い河~2007年夏ベトナム鉄道漂流 その2 2007年夏
(→白い空、緑の田圃、紅い河~2007年夏ベトナム鉄道漂流 その3 2007年夏
(→泰国鐡路漂流記~3、国境。ノーンカーイ・ターナレーン、そしてラオス~ 2008年夏


パダン・ブサール駅の構内には国境検問所への道案内等は一切無かったが、ほぼ全ての旅行者は駅から列車に乗って国境を越えるのだろうからこれは致し方無いこと。


駅構内に停車しているコンテナ車を連ねた国際貨物列車の編成の向かう先を目指して、とりあえず駅舎から渡り廊下を通って外に出る。
この時点で、歩いて駅の中をウロウロしている僕に白タクの運転手がしつこく「ゴートゥシティ?ホテル?タクシー?」と声をかけてくるのが、鬱陶しくも懐かしい…若い頃はよく白タクの運ちゃんをシカトしたり冗談交じりに口喧嘩したりしたなぁ。






パダン・ブサール駅構内の線路は駅の北方で単線になり、真っ直ぐタイ国内を目指して進んでいるのが分かる。
僕もなるべく線路の向かう方向へと足を進めていくと…


予想通り、国境のマレーシア側チェックポイントが見つかった。
パダン・ブサールの鉄道駅から数百メートル離れた場所に自動車と徒歩の旅行者用の国境検問所があり、マレー鉄道の線路と平行に走る道路がそのままアジアハイウェイ2号線の支線的な役割の国境を越える道になっているようだ。


国境検問所の徒歩旅行者の行列に並ぶ…
どうやらこのパダン・ブサールのチェックポイントではトラックや自家用車で国境を通過する旅行者に優先的に対応しているようで、歩いて越境する人もかなり大勢いるのにパスポートチェックの窓口は1つしか開いておらず行列はなかなか進まない。


別に急ぐ理由もないし焦っても仕方がないので、ここは一つ東南アジアの流儀でのんびり並んで待つしか無い。
のんびりムードの国境検問所では、人も猫もみなのんびりゆっくり…

30分ほど待ってようやく順番が回ってきて、国境職員と「これからどこに行くんだ?バンコクか?」「いや、今日はボーダー(国境)を越えてみるだけだ。今日中にすぐここに帰って来る」「はぁ!?…ワッハッハ、ふざけた野郎だ!!」といったようなやり取りをしてパスポートにマレーシアの出国印を捺して貰う。
晴れて越境の許可が出た。さぁ、歩いて国境を越えるぞ!


マレーシア側のチェックポイントを出て、「タイはこちら」の看板に従って国境地帯の道路を歩いて行く…
それにしても、歩行者用の歩道も路側帯も無いし時折後ろから大型トラックもやって来るので、のどかな徒歩越境に見えるが実は結構危なっかしくて恐い。




数百メートル程歩くと、タイ側のチェックポイントが見えてきた。


タイの入国審査の検問所に並ぶが、どういう訳だかマレーシアの出国検問所の数倍の長さの行列が出来ており、いつまで経ってもタイに入国出来ない…
徒歩越境する旅行者に対して、タイの入国審査は麻薬の持ち込み等を警戒して厳しくチェックが行われているのかも知れない。

結局、1時間以上も待ってからようやく窓口でパスポートチェックを受ける。JAPANの菊の御紋入りのパスポートを所持している旅行者に対しては麻薬検査も無く審査もかなり緩かったが、それでもマレーシア側同様に「これからどこに行くの?バンコク?」「いや、今日はボーダー(国境)を越えてみただけ。今日中にすぐ出国してマレーシアに帰るよ」「はぁ!?…(以下略
というやり取りを交わして、出入国カードに記入させられてから無事にパスポートにタイの入国印を捺して貰えた。


遥々やって来たぞ、タイ王国!…さて帰るか(笑)



…実際、国境を越えたタイ側のパダン・ブサールの町は小さな集落程度の規模しか無く、これと言って見て回るようなものも見当たらない(マレーシア人の男性が遊びに来る夜の歓楽街があるらしいが、そんな不健全な場所には興味ありません。いやマジで)
何より、思った以上にタイへの入国審査に時間がかかったので、早めにマレーシアに戻らないと帰りのクアラルンプール行き特急電車KTM-ETSの発車時刻に間に合うかも心配だ。

という訳で、国境検問所の前の道路を渡って数分間散歩しただけですぐに出国審査場へと向かう。
案の定、タイの出国審査も凄まじく時間がかかり、1時間以上も待ってようやく出国。ついさっき捺して貰ったばかりでまだインキも乾いていないタイの入国印の隣に出国印を捺して貰い、書いたばかりの出入国カードを提出して、再び歩いて国境地帯へ。




タイからマレーシアに向かう国境地帯の道路沿いには、ショッピングモールのように立派な免税品店もあった。


後ろからやって来たトレーラートラックを振り返ると、なんと日通のトラックだった。
この後、この日通のトラックの運ちゃんと並んでマレーシアへの入国審査のチェックポイントを通過して、ようやくマレーシアに戻って来た時には既にクアラルンプール行きKTM-ETSの発車時刻15分前。
「ギリギリセーフだったな…タイ側の町で呑気に遊んでたら絶対間に合わなかったな。まぁ、クアラルンプールに戻る列車は今日中にまだあと数本出てるけどね。」





パダン・ブサール駅前の国境のモニュメントを撮影したら、急いで駅に向かい16:15発のKTM-ETS9209列車に乗り込む。

2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 3:マレー鉄道特急電車KTM-ETSの旅

 

…かくして、マレーシアからタイへと歩いて国境を越えるだけの小さな国際旅行は数時間で無事に終わった。
タイ国内への滞在時間は実質、僅か十数分間。
でも、どうせあと数日でクアラルンプールを離れて空路でバンコクに移動するし、もう暫くしたらまたタイ王国に行くことが出来るのだ(笑)

それに何より、若かった頃バックパッカーに憧れて東南アジア各地を歩き回った、あの頃の気分に戻って純粋に旅の面白さを味わうことが出来たと思う。

「やっぱり、旅は楽しいね。一見なんでもないこと、全く意味の無い馬鹿馬鹿しいことを真剣に楽しむことが、旅の醍醐味なんだ!
さぁ、次はどんな馬鹿げたことをして旅を楽しもうか…?」

…やっぱ乗り鉄かな(笑)

5:マレー鉄道近郊電車KTMコミューターの旅に続く
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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 3:マレー鉄道特急電車KTM-ETSの旅

2016年09月24日 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:マレー鉄道特急電車KTM-ETS(Electric Train Service)


2:クアラルンプールの国立プラネタリウムからの続き


早朝のクアラルンプール、KLセントラル駅
2001年に開業したマレーシアの首都の新しい中央駅であり、清潔で近代的な駅構内は行き交う人々で活気に満ちている。
また、日本人建築家の故黒川紀章氏が設計を手がけた事もあってか、駅構内の案内表示には日本語が併記されているので、まるで日本国内の駅にいるかのような印象も受ける。



今日はこのKLセントラル駅から日帰りでマレー鉄道(略称KTM)の旅に出ようと思う。
マレー鉄道といえば北はバンコクから南はシンガポールまで、マレー半島を縦断する国際列車が行き交う大国際鉄道というイメージを抱くかも知れないが、実際にはマレーシア国内のみを走る「国内線」の列車も数多く運行されている。
そして、それら国内線の列車は日本のJRの在来線特急と同じように、気楽に利用できるマレーシア国民の足となっているのだ。




今日これから乗車するのは、マレー鉄道の国内線列車でも最も長距離を走る国境駅パダン・ブサール(Padang Besar)行きの9220列車
所定の発車時刻は、事前に日本国内でマレー鉄道の公式サイトで手配したEチケットによると06:46発とあるが、実際にはKLセントラル駅の発車案内表示では07:01発になったり06:57発になったり…

マレー鉄道は列車の遅延が多いとは聞いていたが、早朝の首都の中央駅でも発車時刻がはっきり定まらないとは、聞きしに勝るマイペースな運行ぶりで先が思いやられる。
乗車券は日本の鉄道より遥かに進んだオンライン予約システムで海外からでも買うことが出来るのに、肝心の運行状況がこれだけいい加減というのは不思議な気もするが…


ともあれ、午前7時頃に9220列車はなんとかKLセントラル駅を出発した。
パダン・ブサール行き9220列車は新型の特急電車で、KTM-ETS(ETSはElectric Train Serviceの略称)と呼ばれる列車種別で日本でいう特急電車に該当する。
KTM-ETSの車輌は英仏海峡トンネルを越えてロンドンとパリ・ブリュッセルを結ぶユーロスターの車輌にそっくりだが、これは中国製とのこと。


KLセントラル駅の地下ホームを出発して間もなく地上区間に出ると、朝焼けのクアラルンプール市街の超高層ビル群が列車を見送ってくれる。


KLセントラル駅発車直後のKTM-ETSの車内の様子。
基本的に全席指定で、1等2等の区分は無くモノクラス編成となっている。座席は僅かに傾く簡易リクライニングシートで、日本の特急の座席より座面が若干堅め。
マレー鉄道は線路幅(ゲージ)が日本のJRの1067mmより僅かに狭い1000mmちょうどのメーターゲージだが、車内も日本の車輌より若干狭く感じる。


車窓はすぐに、椰子の木の生い茂る風景に変わった。
マレーシアの風景は基本的に椰子かゴムの木の並木(おそらくパーム油とゴムのプランテーション)か、スズを掘っていると思しき露天掘りの鉱山のみで変化には乏しい…


そして驚くべきことに、窓ガラスが割れている事がかなり多い。
日本や他の国の鉄道では考えられないことだが、1車輌で必ず数枚は窓ガラスが割れたりヒビが入っている状態で、よくこんな状態で平気で走っているなと心配になってしまう。
走行中にガラスが砕け散ったりしないのであろうか…


車内の天井にはモニタ画面が設置され、映画のサービスを実施中(ちょうど懐かしのアニメ「トムとジェリー」を放映中…)
それと同時に列車の運行状況を案内表示しているが、日本のJRより狭いメーターゲージでしかも窓が割れているのに時速134キロでブッ飛ばしている。最高速度はどうやら時速140キロまで出すようだ。


車内の天井には運行区間の停車駅や路線、そして編成内容の案内が張り出されている。
C号車にはビュッフェかカフェテリアがあるようだが、その隣りにあるSURAUとは一体…?


早速、実際に見に行ってみるとムスリムが祈りを捧げる為のイスラームの礼拝室があった。
敬虔なイスラーム国家であるマレーシアの鉄道ならではの車内設備だ。


そしてこちらが、礼拝室の隣のカフェテリア
KTM-ETSではワゴンサービスは実施しておらず、車内での飲み物食べ物はすべてここで販売している模様。


サンドイッチや御飯物、中華などの簡単な軽食のみのメニューだが、発車が早朝で朝食をとらずに乗車した乗客が多いせいか飛ぶように売れていく。


という訳で僕も、売り切れる前にチキン添えフライドライスとマレーシア名物ホワイトコーヒー(砂糖とマーガリンで煎った甘いコーヒー)のセットを購入。
価格は9リンギット(約220円)で、味はまぁまぁかな。
…日本の感覚からするとかなり安いけれど、街中の屋台村で食べるとこの半額くらいなんだよね(笑)






食事している間にも、列車は時速140キロでマレー半島をどんどん北上…
一路、タイ国境の街パダン・ブサールを目指す。






変化に乏しかった車窓に突如巨大な湖が現れ、列車はそのまま湖の上を高架橋で突っ切り渡って行く。
この湖はどうやら、かつての露天掘りのスズ鉱山に雨水が溜まって出来たブキメラ湖という人口湖らしい…




湖を渡ると車窓は再び、単調なマレーシアらしい風景に…


定刻から30分ほど遅れて昼の0時半頃、KTM-ETS9220列車は終点のパダン・ブサール駅に到着した。


パダン・ブサール駅はマレーシアとタイとの国境駅であるが、殆どの乗客はそのままタイ国内方面行きの列車に乗り換えてしまうのか、駅構内の待合室は閑散としている。



さて、無事に国境の街パダン・ブサールに着いたので、僕も国境を越えてタイに行ってみようと思う。
…とはいえ、列車を乗り継いでタイに行ってもあまり面白くない。
ここは是非、昔バックパッカーを気取って東南アジアのあちこちを歩き回っていた頃に幾度もやらかした経験がある“自分で歩いて道路の国境を通過”を久しぶりにやってみようと思う!

…と、このまま読者の皆さんとご一緒に国境検問所に向かいたいところですが、あいにく記事の紙面が足りないので、その話はまた後で改めて書きます。
乞うご期待!


※追記:徒歩越境の記事、書きました

→2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 4:パダン・ブサール(Padang Besar)で、歩いて国境を越える





パダン・ブサール駅に到着してからおよそ4時間足らず、16:15発のKTM-ETS9209列車に乗ってクアラルンプールに帰る。
…本当に“ただ歩いて国境を越えて、また戻ってくる”だけのパダン・ブサール滞在だった。


帰りの9209列車は派手な企業ラッピング車輌だった。


帰りも車内のカフェテリアで、ビーフンと今度はブラックコーヒーのセットを買って遅い昼食…
おかしいな、ブラックコーヒーの筈なのにかなり甘いぞ(笑)

帰りの車窓も行きに見たのと同じ、やはり単調なマレーシアの風景…
なのだが、途中で一箇所だけ違う景色を眺めることが出来た。




車窓に広がる干潟の河口と、遠くに見える島影…
ここは港街のバターワース駅へと続く盲腸線で、向こうに見えるのは「東洋の真珠」として名高いペナン島だ。

行きに乗った9220列車はタイ国境への速達ダイヤでバターワースを無視して通過してしまったが、帰りの9209列車はちゃんとバターワースに立ち寄って折り返す律儀なダイヤになっているのだ。
おかげで、行きには見ることができなかった有名観光地ペナン島の島影を見ることが出来た。
…そう、あくまで「見るだけ」なのだが。ううっ、一度くらいは「東洋の真珠」で優雅に楽園リゾートを満喫してみたいものだ…




「東洋の真珠」を素通りしてストイックに走り続けたマレー鉄道の特急電車KTM-ETS9209列車は、定刻から10分程度の遅れで午後10時頃に終点のKLセントラル駅に到着した。
早朝から夜中まで一日中かけてマレー鉄道の北半分を往復した、馬鹿馬鹿しくも妙に充実してそれなりに楽しい一日だった。

さて、帰りの列車内でガンガンに効いた冷房で冷え切った身体とお腹を温めるために、ホテルに戻る前にちょっとクアラルンプールの中華街に寄って夜市の屋台で軽く何か食べていくかな…!
だがしかし、KLのチャイナタウンはかなり生真面目で健全らしく、まだ日付の変わる前だというのに夜市は店仕舞いしてしまっていて、結局疲れ切って空腹のままホテルに帰り寝る事になったのであった(笑)

4:パダン・ブサール(Padang Besar)で、歩いて国境を越えるに続く
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