天燈茶房 TENDANCAFE

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今日の特急「九州横断特急」(平成28年2月21日)

2016-02-21 | 鉄道
九州横断特急4号(2016/02/21 小川―松橋)


今日は早朝から晴れたら「九州横断特急」か「くまがわ」の写真を撮りに行こうと思っていたのですが、実際に晴れてきたのは昼近くになってから…
朝早くだと太陽光線がいい感じに当たりそうなこの場所ですが、日が高くなるとやっぱり逆光気味(苦笑)



九州横断特急1号(2016/02/21 松橋―小川)


そして今日は、晴れていても風の冷たい寒い一日でした。走り去る「九州横断特急」も、どこか寂しげです…
熊本以南のラストランまで、あと約1ヶ月。

2015-16年越し中欧紀行 7:ブダペストのプラネタリウム

2016-02-21 | 旅行記:2015-16中欧

6:ハンガリー国立歌劇場 バレエ「くるみ割り人形」を観るからの続き

ハンガリー国立歌劇場でバレエ「くるみ割り人形」のマチネ(昼間)公演を観た後は、再び世界遺産のメトロ(地下鉄)に乗ってケレティ駅前に戻ってきた。




ブダペスト・ケレティ駅の駅舎は昼間に見てもやはり美しい。
白亜の大聖堂のような堂々たるファサードが、真冬の中欧の早い夕陽に照らされて薄っすらと赤く染まる光景には思わず息を呑む…

さて、まだ昼下がりの時間だというのに早過ぎる夕陽が沈んでしまう前に、今日はブダペスト市内で行っておきたい場所がある。


ケレティ駅前の路地裏にあるトラム(路面電車)の停留所から、小さくて可愛らしい黄色いトラムに乗って出発。

ちなみにトラムもメトロと共通の乗車券で乗れるので、事前に1日乗車券を買っておくとブダペスト市内の大概の場所にはトラムかメトロを自由自在に乗り継いで行くことが出来て便利だ。

もっとも、トラムの停留所の案内はすべてハンガリーの言語であるマジャール語なので、前もって路線図を調達して目的地の停留所の「停まる順番」なり「マジャール語のつづり」なりを調べておかないと、最悪の場合は停留所で降り損ねてブダペスト市内のどこか全く知らない場所まで連れて行かれてしまう事になりかねないが(苦笑)

僕は事前にちゃんと目的地の停留所までの停車数を調べておいたので、迷うこと無くトラムを下車することが出来た。
そこから先の道順もストリートビューで見て頭に入れておいたので、生まれて始めて来た場所でも迷わずブダペスト市内の住宅地を歩いて行く。


道すがらに出会ったブダペストのねこ。
ショルダーバッグからカメラを取り出そうとすると、おやつを貰えると思ったのかバッグの口に顔を突っ込んできた(笑)

ねこと遊んだりしながら住宅地の中を歩き、向かった先は…


ブダペスト・プラネタリウム(TIT Budapesti Planetárium)
ブダペスト市内の住宅地に面した広い公園の森の中にあるプラネタリウムだ。まん丸いドーム屋根が冬の夕焼けに照らされた印象的な姿で、森の中に佇んでいた。



ブダペスト・プラネタリウムの入口ドアを開けると、館内はガランとしていて人の気配がない。
館内を巡回していた警備員のおじさんが英語で「次の上映回は1時間後。あそこの窓口でチケットを買って」と教えてくれたので、窓口に行ってチケットを購入。マジャール語は全く分からないが、英語が通じるので有り難い。

上映開始まで、館内の展示を見て回る。




こんな展示パネルを発見!小惑星イトカワの近接撮影画像だ。
「おおっハンガリーでも我らが日本の小惑星探査機『はやぶさ』の功績は紹介されているのか!」
…どうやらマジャール語では「宇宙探査機」は「urszonda」と表記するらしい。

館内展示を一周り見て回ってもまだ時間があるので、プラネタリウムの外に出て公園を少し散歩することにした。





冬の夕暮れ時に森林公園を散歩するのは、何とも言えない風情と郷愁がある…

ヨーロッパの街のプラネタリウムは、こういった広大な森林公園の中に建てられている事が多い気がする。プラハやハンブルグのプラネタリウムも、こんな森の中にあって印象的だったなぁ

やがてプラネタリウムの上映時間が近づき、館内に戻るといつの間にやら見学者が多数訪れていてドーム入り口には長蛇の列が出来ていた。
見学者の顔ぶれも小さな子供がいる家族連れのみならず、大人のカップルや老夫婦も多くて実に多彩。

ヨーロッパではプラネタリウムが文化として広く社会に認知されていることが伺えて、未だに「プラネタリウム≒子供の教育施設」という認識が根強い日本から来たプラネタリウム好きの大人としてはちょっと複雑。正直、羨ましい…


これが、ブダペスト・プラネタリウムのご本尊。
名機カールツァイス・イエナの投影機で、ドーム内が暗くて投影機まで距離があったせいで銘板に刻印された機体番号はよく読み取れなかったが、カールツァイスの公式サイトによればZEISS UPP 23/6モデルとのこと。

さて、ドーム内に満席の観客を迎えて始まったブダペスト・プラネタリウムの投影は、ZEISS UPP 23/6を用いてのオーソドックスな「今夜の星空案内」に続いて、何とパネル投影によるクリスマスと天文の関連を紹介するかなり本格的なキリスト教の宗教プログラムだった。
有名な「クリスマスの星と東方の三博士」の話などをパネル投影のイラストで紹介して、それに合わせて荘厳なミサ曲が流れる中で実際にキリストが生まれた頃の星空をカールツァイス・イエナで再現するという凝ったもので、こういった投影プログラムは初体験だったので実に興味深かった。
日本ではこういう種類の投影には、まずお目にかかれないだろうなぁ…

Carl Zeissの大型機の星空とキリスト教文化を満喫した後、ブダペスト・プラネタリウムのドームを出ると、ブダペストの街はとっぷりと日が暮れていた。
さぁ、いよいよ夜が訪れた!ブダペストの街並みが闇に浮かび上がる夜は、この街が最も美しく輝く時間だという。

僕もこれからトラムとメトロに乗って、夜のブダペストの街を見に行こう!

8:ブダペスト夜景散歩に続く

2015-16年越し中欧紀行 6:ハンガリー国立歌劇場 バレエ「くるみ割り人形」を観る

2016-02-21 | 旅行記:2015-16中欧

5:ワルシャワ発ブダペスト行き国際列車VARSOVIA号の食堂車からの続き

2015年12月29日

今日は朝はホテルでのんびりと過ごし、前日の国際列車での長旅の疲れが充分に癒えてからブダペストの街に出かける。

ケレティ駅の半地下の駅前広場からメトロ(地下鉄)に乗り、途中で乗り換えて、世界遺産でもあるブダペストの目抜き通り“アンドラーシ通り”へ…


“アンドラーシ通り”のオペラ駅でメトロを下車。
このオペラ駅を通る「ブダペストのメトロ1号線」は1896年開業で地下鉄としてはロンドンに次いで古く、地上の“アンドラーシ通り”共々世界遺産に登録されている。

オペラ駅から地上に出ると…




ハンガリー国立歌劇場が駅出入り口の目の前にそびえ建つ。
今日は、このハンガリー国立歌劇場でマチネ(昼間)公演を鑑賞する。



ハンガリー国立歌劇場は僕が生まれて初めてオペレッタ「こうもり」を観てヨーロッパの歌劇場公演の素晴らしさを知った想い出深い場所。
また、昨年は僕の地元の熊本で「フィガロの結婚」の引っ越し公演を行った事もまだ記憶に新しい




そんなハンガリー国立歌劇場での今日のマチネ公演の演目はバレエ「くるみ割り人形」
言わずと知れた誰もが知るチャイコフスキー作曲の名作バレエであり、年末年始シーズンの定番上演作品である。



華やかな天井画と煌めく大シャンデリア。オペラ劇場らしい豪華絢爛たる装飾に彩られたハンガリー国立歌劇場。
かつてオーストリア=ハンガリー二重帝国の帝都ブダペストに君臨する歌劇場としてウィーンと競い合い、ハンガリー贔屓の皇妃エリザベートからも愛され彼女の為の専用ボックス席も用意されていたという…
そんな歴史と伝統に彩られたこの劇場自体が、既に一つの芸術作品である。









ハンガリー国立歌劇場で観た、真昼の夢の様なバレエ「くるみ割り人形」。

歴史と伝統を誇りながらも実は意外に遊び好きで、派手で凝った演出が好きな傾向があると思われるハンガリー国立歌劇場らしく、大掛かりな舞台転換が何度も繰り返されるSF的とも思えるダイナミックな演出で大いに楽しませてくれた。

もちろん、ダンサー達の踊りも見事だった事は言うまでも無い。僕の好きな、物語のカギを握る謎の人物ドロッセルマイヤーおじさんの怪人ぶりも格好良かった…(笑)



来年の冬にもまた、この劇場に来たいね。
この次は出来れば夜の公演で、重厚なオペラ作品がいいかな…


7:ブダペストのプラネタリウムに続く