←7:ブダペストのプラネタリウムからの続き
ブダペスト市内を縦横に走るトラム(路面電車)とメトロ(地下鉄)を乗り継いで、夜の市内中心部へと向かう。
社会主義時代の名残を残す、ボロくて厳ついソ連製のメトロに乗って…
地上に出たら黄色いトラムに乗り換えて、目指すはハンガリー国会議事堂。
…と、国会議事堂前の停留所で降りたら派手な路面電車がやって来た!
全身に電飾をまとった、走るクリスマスツリーのようなトラムが登場!
車内にもデコレーションが施されているのが見えるが、どうやらクリスマスシーズン限定のイルミネーション電車らしい。
突然現れたド派手なトラムに乗客も大喜びで、皆さん記念撮影に興じていた。
電飾トラムを見送ったら、いよいよブダペストで一番の見どころとされる国会議事堂へ!
真冬のブダペストの夜の闇に浮かび上がるネオゴシック様式の国会議事堂。
ここは一日中観光客の絶えない名所だが、夜にライトアップされた姿が最も美しいという。
国会議事堂の建物をぐるりと一周りすると、裏側は道路を挟んでドナウ川に面していた。
ドナウ川の川岸の遊歩道をブダペスト夜景散歩と洒落込むことにする。
国会議事堂から暫くドナウ河畔を歩くと、美しい吊り橋が見えてくる。
ここもブダペスト名所として名高い鎖橋だ。
鎖橋はブダペストでドナウ川に初めて架けられた橋だそうで、ドナウの西岸(ブダ地区)と東岸(ペシュト地区)を結び、ドナウ川に分断されたブダペストの街を一つにつなぐ役割を果たしている。
観光名所であると同時に、ブダペスト市民の重要な交通の足でもある。
鎖橋には歩道もあり、誰でも歩いてドナウ川を渡ることが出来る。もちろん公道なので入場料などは取られない。
僕も早速、鎖橋を渡ってみよう。
鎖橋のたもとには巨大な獅子の像が鎮座し、行き交う人々と車列を見守っている。
鎖橋の名の由来となった、橋を支える巨大な鎖(両端に穴の空いた鉄の棒をピンでつないだもの)と吊り橋の主塔の構造が歩道からよく見える。
そして、鎖橋の上から眺めるドナウ川の絶景。上流側を向いて眺めているので、この先にはウィーンの街がある事になる。
向かって右側がペシュト地区で国会議事堂のドーム屋根と尖塔が見える。左側はブダ地区で、ブダ城のある丘陵が見えている。川の先に見えるアーチはブダペストで二番目に古いマルギット橋だ。
鎖橋を渡って、ブダ地区側のドナウ河畔の遊歩道を歩いてマルギット橋に向かう。
ドナウ川の対岸ペシュト地区に国会議事堂の建物が真正面から見える。
川岸にそびえ建つ荘厳な建築物に思わず息を呑む…
マルギット橋を渡った先にある停留所からトラムに乗って、ブダペストの市内中心部を後にする。
トラムの車内からも国会議事堂の美しい姿が見えた。この次は、是非昼間に来てみたい。
再びトラムとメトロを乗り継いで向かった先は…
ブダペスト西駅。
ケレティ駅(ブダペスト東駅)と並ぶブダペストのターミナル駅だが、現在ではウィーンやスイス・ドイツ方面へと向かう高速列車レイルジェットをはじめ多くの国際列車はケレティ駅に発着するようになっているので、やや寂しい印象があるが、西駅の駅舎はパリの「エッフェル塔」やニューヨークの「自由の女神像」で知られるエッフェルが手がけたもので、大ドームの正面側ファサードは斬新な全面ガラス張りで大変美しいことで知られる。
そして、ブダペスト西駅に来たら是非見ておきたい名所がもう一つある。
それは…
ブダペスト西駅の駅舎に併設された豪華な高級レストラン…
ではなくて、ここは何とマクドナルド!
閉店した高級レストランの店舗をそのまま転用して開店したという、いわゆる「居抜き物件」なのだが、今や“世界一豪華なマクドナルド”として日本でも有名になってしまったマックのお店、「マクドナルド ブダペスト西駅店」だ。
かくして、ヨーロッパで一番美しいと讃えられるブダペストの街と駅とマクドナルド(笑)を堪能したブダペスト夜景散歩だった。
明日はこの美しい街とも別れて、次の目的地へと向かう。
さようなら、おやすみなさいブダペスト…
→9:ブダペスト発ウィーンまで 国際特急列車railjetの旅に続く
綺麗な夜景ですね。ショート旅行では、おめにかかることは無理なので、楽しませていただきました。8363
ブダペスト中心部は夜の治安も比較的良いので、いつか夜景を見に行かれて下さい。