天燈茶房 TENDANCAFE

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今日のSL人吉(平成26年6月22日・人吉行き)天候:雨

2014-06-22 | 鉄道

今日は午前中に同僚と「蕎麦食いの会」 で熊本市内某所まで蕎麦を食べに行ったのですが、
その途中でちょうど人吉行きのSL人吉と遭遇する時間帯になったので、JR松橋駅近くの路上で待ち構えて撮影。



いつものミラーレス一眼ではなく、蕎麦の写真を撮るためのコンデジ(笑)で撮影。
初めての撮影場所でしかも雨の降る中での撮影でしたが、思ったよりいい感じに撮れたのでビックリ!
降りしきる雨粒が写り込んで、何ともドラマチックじゃないですか!?


後追いで展望車も収めます。
雨と低めの気温のせいで、蒸気機関車の煙が列車にまとわりつくように流れていました。

…撮影中、ずっと傘をさしかけてカメラを守ってくれていた同僚が、走り去る展望車の乗客の姿を見て一言。
「あ~、皆んなビールなんか飲んでる。楽しそうだな~」
うん、分かった。これから我々も楽しんでこよう。さあ、美味い蕎麦を食いに行くぞ!


でも、この後でSL人吉を追いかけるように鹿児島本線を南下するディーゼル機関車DE10を目撃したんだけれど、ひょっとしたら肥薩線の球磨川沿い区間が大雨で通れなくなってしまって、立ち往生したSLを救援に向かってたんじゃないかとちょっと気になる…


撮影地:鹿児島本線 松橋―小川間

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 26:スペイン縦断、超特急AVEの車窓 ~セビリア→バルセロナ~

2014-06-22 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:AVE3943号、バルセロナ付近の車窓


25:セビリア発バルセロナ行き超特急AVEでスペイン北上!からの続き



スペイン南部アンダルシア地方のセビリアから、フランスと国境を接する北部カタルーニャ地方のバルセロナまで、イベリア半島を南北に縦断して走る超長距離運行の高速列車AVE3943号。
約5時間半に及ぶ旅路の車窓は風景は様々に移り変わり、スペインという国の姿をじっくりと見せてくれます。




セビリアを出発してしばらくは、なだらかな土地に延々とオリーブ畑が続くアンダルシアらしい風景が列車を見送ってくれます。

やがて列車はラ・マンチャの大平原へ。


遥か山の頂には古城が見える、ドン・キホーテが彷徨った頃のままのラ・マンチャの荒野。


かと思うと、こんなシュールな風景も出現。
古城の廃墟のかわりに山頂に見えるのは、ドーム屋根の天文台?あるいは軍事施設のレーダーサイトでしょうか。


風力発電所の風車群も多く見られるのは、再生可能エネルギーの普及に熱心な西欧ならでは。







AVE3943号はスペインの首都マドリッドに近づきましたが、車窓には相変わらず大平原が続いていてマドリッドの都市風景は見えてきません。
実はこのAVE3943号、マドリッドの都市圏はバイパスルートで迂回してしまいそのまま通過するという面白い運行経路を辿ります。
アンダルシアとカタルーニャを結ぶ超長距離輸送に徹したダイヤ設定と言えますが、首都圏をあえて避けて通過してしまうというのも日本の新幹線では考えられない、何とも大胆な話ですね。




カタルーニャに近づくと列車は進路を東向きに変え、内陸の平原から地中海を目指します。
車窓には山並みが見えてきました。


険しく印象的な山々が迫ってくると、バルセロナはもうすぐです。


14:25、AVE3943号はほぼ定刻通りに終着バルセロナ・サンツ駅の地下プラットホームに到着しました。


いつの間にか、列車の後ろに車輌が増結されていて編成が長くなっていました。
途中停車したコルドバで連結したようです。AVEの先頭車同士を連結する様子を見てみたかったなぁ…


僕の乗ってきたタルゴ型AVEの隣のプラットホームで、ドイツ鉄道DBの高速列車ICE-3を発見!
…実は、これもAVEの仲間の一つ。
3タイプ4種類あるAVEのうち、ドイツのシーメンス社が製作してスペイン国鉄renfeに納入したS103型と呼ばれるタイプの車輌です。基本的にICE-3と設計が同じなので、外観もそっくりですね。

それにしても、フランスやドイツから車輌を導入しているAVEに今後は是非とも日本の誇るSHINKANSENも走らせて欲しいなぁ。
ラ・マンチャの乾いた荒野を砂塵巻き上げ驀進するAVEエンブレムを掲げたN700系とか、見てみたいと思いませんか?


地下プラットホームで暫しAVE車輌を眺めてから、サンツ駅のコンコースに出てきました。
実はここサンツ駅は、治安が悪いと言われるバルセロナ市内でも特に危険な要注意ポイントとされています。観光ガイドブック等を読むと「サンツ駅はスリや置き引き犯の巣窟、なるべく近寄るな!」と言わんばかりの記述もよく見かける程。

そんな危険な場所には言われなくても近寄りたくもないのですが、鉄道利用だと街の入口なので嫌でも近寄らざるを得ません!

という訳で、トランクをしっかり握りショルダーバッグをたすき掛けにして、写真を用心深く撮ってから足早にサンツ駅構内を通り抜けます。
でも、駅構内はとても清潔だし雰囲気も明るいし、一見しただけだととても犯罪多発地点とは思えないんだけどなぁ…

サンツ駅からは徒歩数分の、駅の真ん前にあるExpo Hotel Barcelonaにチェックイン。
コンコースから駅前広場に出るとすぐにホテルの看板が見えたので、こわい駅周辺を荷物を抱えてうろうろせずに済んで一安心。



このホテルの部屋は、何だか“うなぎの寝床”のような細長い妙な間取りです。
ドアからベッドルームまで長い廊下があり、どういう訳だか立派な納戸のようなスペースもあります。でも納戸に置かれたセキュリティボックスには鍵が付いておらず「鍵はフロントに取りに来てくれ。ちなみに有料」とか書かれていて、何か肝心なところがどうしようもないなぁという印象。


バスルームには念願のバスタブがありました!
「わーい、スペインに来て初めて、ゆっくりお風呂に入れるぞ!!」


そして「ビデ」もしっかり標準装備(笑)
スペインのホテルは、何が何でも客室にこれを付けないと気が済まないんだろうか?

このホテルの部屋には嬉しい事がもう一つありました。
立派なベランダ付きです!



ベランダからはサンツ駅の駅ビルと駅前広場が一望できるステーションビューです。
列車は地下のプラットホームに発着するので、全く見えないのが残念ですけどね。

ちなみにサンツ駅の駅ビル上層階は洒落たステーションホテルになっていて、鉄道紀行作家の宮脇俊三先生も泊まられた事があるそうなので僕も泊まってみたかったのですが、いかんせん場所が良いだけに部屋代もかなり高くて今回は宿泊を断念…
今日は宮脇先生の泊まったホテルを眺める方に泊まることになりましたが、この次にバルセロナに来る時は、あっちに泊まるぞ!

さて、ホテルの部屋で緊張感から開放されて、サンツ駅を眺めて一息入れたら、再び気合を入れて危険地帯へ向かいます。
今からメトロ(地下鉄)に乗ってバルセロナの街へ繰り出します。
向かう先は、世界一奇妙で世界一有名な、そして今なお工事中の、そう、あの教会です。

27:バルセロナ街歩き サグラダ・ファミリアをぐるっと一回り!に続く