天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 27:バルセロナ街歩き サグラダ・ファミリアをぐるっと一回り!

2014-06-24 | 旅行記:2014初夏 スペイン
Temple expiatori de la Sagrada Família~聖家族教会サグラダ・ファミリア~


26:スペイン縦断、超特急AVEの車窓 ~セビリア→バルセロナ~からの続き

必要最低限な物だけを身につけて、ホテルを出発。
ただでさえ治安の悪いバルセロナ市内でも極めつけの危険地帯、観光客を付け狙うスリや置き引きが横行するという恐ろしいサンツ駅に戻ってきました。
周囲を警戒しながらコンコースの自販機でメトロ(地下鉄)のチケットを買い(バルセロナのメトロのチケット自販機もタッチパネルのモニタ画面に英語が表示できて使いやすかったです)、決死の覚悟で気合を入れて地下プラットホームへ。



白と赤を基調にしたシンプルで美しいデザインのメトロ車輌に心惹かれましたが、用心のためカメラはショルダーバッグから取り出さず目的地の駅を目指します。
サンツ駅からメトロ5号線に乗って、乗り換えなしの一直線で6つ先の駅で下車。
地上に登ると、そこには…


そびえ立つ、奇妙な塔。そして、中に入ろうと列をなす人々…
そう、サグラダ・ファミリアです!


バルセロナで、いやスペインで最も有名な建築物と言っても過言ではない、聖家族教会サグラダ・ファミリア
天才と讃えられ、異能の狂人とも評される建築家ガウディの未完の作品であり、今なおいつ終わるとも知れぬ建設工事が続けられていることでも知られています。

バルセロナに着いたら、先ずはこのサグラダ・ファミリアを見たかったのです。

…でも、今日はもう夕方近いし、この後に別の予定もあるので、サグラダ・ファミリアの中には入りません。
入場券売場へと続くこの長蛇の列に今から並んだら、中に入れる頃にはもう夜中になっているでしょう。
今日は、外から建築を眺めるだけです。


建築の全体像を見るために、ちょっとサグラダ・ファミリアから離れます。
入場券売場前の道路を渡った向かい側が公園になっているので、ここからじっくり眺めましょう。


公園の中には遊具が置かれ、子供たちが遊んでいます。
サグラダ・ファミリアを見ながら遊べるなんて、世界一環境の良い児童公園かも知れません!




サグラダ・ファミリアに群がる観光客なんか気にせず、みんな遊びに夢中。
うらやましいな、バルセロナの子供たち!



サグラダ・ファミリアの周りを歩いて見てみましょう。


4つの尖塔がそびえる下にある「受難のファサード」。
イエスの死を表現しています。


尖塔の外装にも細かな装飾が施されているのが分かります。




「受難のファサード」側から反時計回りに建築を廻り込むと、表情が一変して直線的なガラスとコンクリートで構成された近代建築のような姿が現れました。
まるで高層ビル建設現場のような、サグラダ・ファミリアのもう一つの姿。


さらにサグラダ・ファミリアの周囲を進んで行くと、またもや建築の表情が一変しました。
「受難のファサード」の反対側、イエスの誕生を表現した「生誕のファサード」です。


頭上に覆い被さるような異様な威圧感が漂う「生誕のファサード」。
人工の建造物というより、自然の奇石奇岩を眺めているような気分になってきます。




これは…栄光に満ちた天才の、神に祝福される傑作建築か、
はたまた恐るべき狂人の、恐怖の妄想世界が現実となった悪夢の光景なのか…?

いつまで見ていても答えは出そうにありませんが、それでもいつまでも見入ってしまう。それがサグラダ・ファミリア。






およそ1時間ほどかけて、サグラダ・ファミリアの周囲を一周してみました。
見る位置によって全く表情が異なる、本当に不思議な建築物です。あと二~三周して見ていたい気分ですが、そろそろ次の用事の場所に行かなくてはなりません。

サグラダ・ファミリアには明日、また改めて来て中に入るつもりです。





28:L'AUDITORIでユース・カタルーニャ管弦楽団を聴くに続く


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サグラダ・ファミリア (マンマ♪ )
2014-06-26 11:14:05
あまりにも有名な「生誕のファサード」しか知りませんでした。
自分の立ち位置によって、表情が違うんですね。

その時代を代表する建築が見られますね♪
マンマ♪さん、こんばんは。 (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2014-06-26 21:14:50
本当に凄すぎますサグラダ・ファミリア。
「生誕のファサード」を突然見たので、本当に凄い衝撃でした。
感激、感動…というよりは、あまりにも有り得ない物を見てしまったという、なんだか恐ろしいような気分になりましたよ。

コメントを投稿