大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

天皇杯 大阪鋼巴才點殺山形蒙迪奧 5-3 / 亞冠決賽 第1輪 塞巾白漢 1-1 浦和紅寶石

2007-11-08 07:43:47 | Weblog
玄人認定試合wの末何とか次にコマを進めることができた天皇杯。ガンバがJ2のチーム相手にラクに勝った記憶がないとはいえ、PKまで引っ張ったとは・・・でもその原因は誰の目にもハッキリしている。残りのリーグ戦を見据えてある程度の入れ替えは理解できる。特に試しておきたかった部分が二つあった。それは、

・中澤の守備(シジクレイが累積3枚でリーチがかかっている)
・下平の左サイドバックの出来(東京戦に安田が出られない。まあ、この状況になって思い切って使えるのかどうかが判らないけども)

だったと思う。だから聡太と下平を試すというのは判る。FWでもナビスコ決勝でロスタイムにしかピッチに立てなかった播戸を使うのも判る。中盤で寺田や家長をスタメン起用したのも判る。

ただ、最低限保険にマグノや明神すらベンチに入れていなかったとなれば、最初にビハインドを背負ってしまえば苦戦して当たり前、というか完全に山形をバカにしてはいなかったか?多分ガンバのスタメン発表を聞いた時に山形の選手やサポは「ナメんじゃねえぞ!」と発奮しただろうなあ。自分がモンテサポならそう感じるだろうし、そうした気持ちがモチベーションに転化してしまったとしても不思議ではない。

実際、勝てはしなかったものの、山形はなかなか良かった。SBで見ていた仲間も山形がラインをコンパクトに保って、ボールをつないで来るサッカーはなかなかいいと言っていた。特に財前。この人に前を向かせてボールを持たせたらやっぱりイヤな感じがしましたなあ。この日は延長前半までプレーしていたけども、シーズン中でも90分フルにプレーした試合というのは殆どなかったんじゃないか?逆に言えば昇格争いに絡んでいなかったからこそこの天皇杯で一泡吹かせてやろうと狙っていたとも言えるわけです。

ただ、山形は確かにいいサッカーをしているし、昇格する為に背伸びをしているわけではないということは昨日見て判った。ただ、上へ上がって行く為には前線で決めきれる選手がいない、という課題もあるのではないか(この点は7月にNDで見たみちのくダービーでもそう思ったこと)?やはり神戸へ引き抜かれたレアンドロの抜けた穴というのはやはり大きい。今のサッカーと来季以降の編成次第ではもう少しいいところまで行くかもしれない。ただ、今のチーム状態で誰かがJ1へ呼ばれたらもう引き止められないのが悲しいところか。となると、鹿島が周辺地域のチームに選手を貸し出す(この試合FKを決めた石川のように)流れに乗って鹿島から若手やお古を引き取るのが手っ取り早いのか?石神だとか、中島(仙台がJ1昇格したものの、鹿島がレンタル延長を認めなかった場合)だとか、あるいは契約を延長しなかった場合のマルキーニョスだとか、はたまた調子を落としている新井場とか(オイオイ!でもうかうかしているとホンマにそうなるぞ)・・・まあ、これは一他サポの戯言ですがね。

PK戦は時の運ではあるし、自分自身バレーが再三の決定機を決め切れなかった時点で半分は負け、ということは覚悟していた。その一方でPK戦では下のカテゴリーのチームが勝った例があまりないということからして、何となく勝てるのではないかという気がしていた。運もあるとはいえ、PKでは、GKにたとえ読まれていてもスミにキッチリ決められるキッカーの力量も関係してくるとは思う。それは技術的なものだけでなく、プレッシャーを跳ね除けられる精神力も関係してくるのではないだろうか。だから、延長後半になって、PK狙いで山形が時間稼ぎをしていたというのもある意味山形にとっても「半分は負け」だったと言えるかもしれない。

そんなこんなで、やっとのことで試合が10時前までに終わり、速攻で茨木経由で大阪市内に移動し、とあるイラン料理屋でACL決勝を後半から見始めた。店内にはACLの試合を見るべく、イラン人客が結構いる。店に入るや否や、店長から「日本1-0で勝ってるよ」と教えてくれたのだが、別にこれは日本とイランとの試合ではなく、浦和とセバハンの試合なんですがね。ただ、店内の客を見ていると、コアサポというよりはどちらかと言えば、イランの代表(まあ、その国の優勝チームが出てくるのだから)としてのセバハンを応援しているという感じだった。

最近JBアンテナの各チームのサポを見渡すと、

・日本の代表として浦和を応援する
・アンチ浦和だからセバハンを応援する
・自分には全然関係ねえ

という態度に大体分けられるとは思う。見方は十人十色で、自分はACLに関しては浦和とは別に利害関係はないのだし、純粋に一観客としてACLを楽しんでいるし、準決勝の試合は本当に良かったと思う(ACLの浦和についての自分のスタンスは別途詳述するつもり)。もっとも、J's Goalに寄せられた自称「他サポ」のメッセージはかなりイタいとは思いましたよw

ただ、そのやろうとしている意図は判らないではない。ACLは欧州CLのように興行的にまだ成熟はしていない。当事者のサポだけが盛り上がるという構図だけではACLのステイタスというのは上がらないわけで、欧州CLの段階まで駆け上がるのは、この日のイラン料理の客のように、クラブチームの国際試合を国対国という図式を投影して自国を代表して戦うクラブを応援する、という形で盛り上がるライト層をも動かさないといけない現実があるということも確かだろう。その意味では欧州ほど成熟はしていない。いや、欧州的なサッカーの見方が必ずしも進歩的とは一概に言えないわけで、都市国家としての歴史が一つの国家より長く、既にEUという枠組みで統合されている欧州と、広大な地域にまたがり、未だに隣国同士との政治的な問題を抱えているアジアとではサッカーにおける見方というのは必ずしも同一とは言えないのではないのだろうか?

だから、アジアはアジアなりのサッカーの見方があり、国の代表ということでセバハンや浦和を応援する人がいたとしても一概に否定してはいないし、これは別途詳述する予定ではあるが、「チャンピオンズリーグのアジア化」という現象とも関係してくることではある。

試合は、1-1の引き分け。失点場面は相手のミドルシュートが流れて守備陣形が崩れたところを突かれたものだが、それ以後は相手にペースを握られながらも浦和はゴールを割らせず(それが浦和のペースだったりもする)、アウェーゴールを奪っての引き分け。これで第2戦へ期待を持たせることができました。

そしてこの日の浦和を見ていると、元日国立で浦和とやるまではまだまだ負けられない、という気持ちを一層強くした。