冒頭のお弁当製造ラインでの描写が素晴らしい。長々と書いている訳ではないけど、労働者や労働環境を描き、どんな仕事にもコツやチームワークが必要で、いろいろな事情を抱えた人々がそこで仕事をしていることが見えてくる。
登場人物が多いけれど、それぞれ個性的ですんなり頭に入ってくる。
以下、ネタバレ
同じ製造ラインでの仲間から殺人の告白を受けた雅子は遺体破棄を引き受ける。(正直、何故協力するのか、死体の処分方法に関しても、最後まで理解できない。)
未亡人で義母の介護と娘の学費にてんてこ舞いのヨシエを仲間に引き入れ、内緒にしたかった邦子にバレてしまい、共犯に引き込む。
特に邦子の描写が本当にこういう子いそうだな、と思わせる。あぁ、この子、きっとやらかすな、というのが人物描写で分かってしまう、展開の驚きもあるけど、人物描写で引き込む力量がすごい。
話は予想とは違う方向へ進んでいく。
ラストはいくつか伏線を残して、その中かから選んだのかな?という感じ。
コンビニ?スーパー?で陳列されるお弁当作りの作業の描写や環境、女子更衣室がないとか(私だったら車通勤なら家から作業着を着ていく)、外国人労働者の日本への失望とか。
ずっと気になっていた作品だったのに、敬遠してきて損した気分。この先、桐野作品をどんどん読みたいと思わせられました。
登場人物が多いけれど、それぞれ個性的ですんなり頭に入ってくる。
以下、ネタバレ
同じ製造ラインでの仲間から殺人の告白を受けた雅子は遺体破棄を引き受ける。(正直、何故協力するのか、死体の処分方法に関しても、最後まで理解できない。)
未亡人で義母の介護と娘の学費にてんてこ舞いのヨシエを仲間に引き入れ、内緒にしたかった邦子にバレてしまい、共犯に引き込む。
特に邦子の描写が本当にこういう子いそうだな、と思わせる。あぁ、この子、きっとやらかすな、というのが人物描写で分かってしまう、展開の驚きもあるけど、人物描写で引き込む力量がすごい。
話は予想とは違う方向へ進んでいく。
ラストはいくつか伏線を残して、その中かから選んだのかな?という感じ。
コンビニ?スーパー?で陳列されるお弁当作りの作業の描写や環境、女子更衣室がないとか(私だったら車通勤なら家から作業着を着ていく)、外国人労働者の日本への失望とか。
ずっと気になっていた作品だったのに、敬遠してきて損した気分。この先、桐野作品をどんどん読みたいと思わせられました。