La douce vie

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映画「王妃マルゴ」

2015-12-11 | cinema/観劇/舞台
王妃マルゴ

昔見たけれど、ぼんやりとしか覚えていなかったので、もう一度見たいと思っていました。
なんで、覚えていないか、分かったところが2つ。
マルゴの周りにアンリと言う名前の兄と夫がいる。
歴史物だけに、同じような見た目の人が多い。

それから、今回はマルゴの母親がカトリーヌ・ド・メディチであること、カトリーヌ・メディチの特集を以前に見ていて、パズルのピースがはまるように理解出来たことで、前よりストーリーが頭に入って来ました。
カトリーヌ・ド・メディチが大虐殺事件の黒幕と目されたエピソードも、毒に精通していたと囁かれていたエピソードも予備知識として入っている。
やはり、予備知識に歴史が頭に入ってなければストーリーがとっつきにくい。

恐らく、マルゴはルクレツィア・ボルジアやお市の方様のように、権力者の兄弟の政治利用に翻弄された人だったと思われますが、デュマの物語としてのマルゴは政治や宗教対立に翻弄されながらも権力者達のファムファタールとして、周囲を翻弄します。突然街に出て、男を誘ったり、兄弟が公然と妹を侮辱したり、と、そんなん、ありんかい!と、突っ込みたくもありますが。
意に沿わない、白い結婚の夫とは何故か絆を深めていく。映画には描かれていないが、夫はしばらく後に王位を継承し、マルゴとは離婚。しかし、離婚後も友好関係にあったらしい。

当たり前だけど、イザベル・アジャーニが美しい。この時、40歳だそうだけど、美しさの真っ盛り。1995年の作品。もう、20年ですか。CG的でない、手間を掛けた昔ながらの絢爛豪華さがCG全盛の現代にはかえって新鮮に見える。最後の白いドレスが美しいけれど、なるほど、90年代という感じ。