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La douce vie

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映画「そして父になる」

2015-03-17 | cinema/観劇/舞台
ある日突然、6年間育ててきた息子の慶多は取り違えられていたことが発覚する。
野々宮良多はエリートサラリーマン。高級マンションに住み、仕事に情熱を燃やしている。息子の教育に熱心で、私立の小学校にお受験させ、ピアノを習わせる。
一方、斉木家は町の家電屋さん。大家族で、息子の龍晴は腕白に育てられていた。
慰謝料にばかり興味を示す、斉木。野々宮は両方の息子を引き取ろうとするのだが・・・。

「誰も知らない」の是枝監督が福山さんを主演にしたこと、国際映画祭で好成績を残したことで大きな話題となった映画
いくつかのエピソードで、お金にがめつくても、子供たちに向き合い、愛情を示す斉木と、教育熱心だが、子供に向き合っていない良多が浮き彫りになる。
慶多はとてもおとなしく、自己主張はないが、父に認められたくてピアノを頑張り、父の言うことを黙って受け入れる。そんな、慶多が不憫でならない。
あの、終わり方は、父として良多の成長を垣間見ることはできるが、決してハッピーエンドではなく、どこか苦みの残る映画だった。
リリー・フランキーの父親ぶりがよかった。スピルバーグはPoor fatherが気に入った。と言っていて、監督が俳優は本職ではなく、イラストレーターが本業と教えたそうな。真木よう子の何気なく子供になげかけるぶっきらぼうな声の掛け方とか大家族の母親っぽくて、とてもよかったです。