ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第118号 いい湯だなぁ~♪ 市営谷地頭温泉

2007年04月22日 | 温泉

所在地=函館市谷地頭町(やちがしらちょう)20番7号 ℡ 0138-22-8371

           

「おはよう!」
「あっ、おはようございます」「おはようございます!」
次から次と朝風呂を楽しむ常連客の顔が揃い、スポーツ、政治、三面記事の話題が天井の高い広い大浴場に響きわたる。
皆さんはここで元気をもらい、一日のエネルギーとしている。

ここは観光客にも人気が高い谷地頭温泉。
函館市水道局が経営する公衆浴場で、函館山の麓にある。
JR函館駅から市電2番に乗り15分で谷地頭終点に着く。そこから徒歩で5分。
泉質はナトリウム・塩化物泉で鉄分を含んだ泉色は茶褐色、タオルを染める。
室内に3つの浴槽、露天風呂は五稜郭をかたどっている。

谷地頭温泉の熱源は、約100万年前に噴火した函館山の火山マグマで、掘削は勝田銀蔵が明治15(1882)年に行なったのが始まり、昭和30年代まで勝田温泉という公衆温泉浴場もあった。
ここの温泉の掘削は昭和26(1951)年に水道局によって行なわれたが、文久元(1861)年~明治39(1906)年まで割烹・浅田楼が営業していた場所である。
営業時間は6時~21時30分で、定休日は元日、毎月第2・第4火曜日。

昭和30年代は、函館を基地とする北洋漁業の最盛期。
出航する5月には町は乗組員(北洋さん)、見送りの家族、漁業会社の人々で溢れ、当時の繁華街であった駅前・大門地区の歩道は肩がぶつかりあうほど。
北洋さんはここの温泉が無料。
数ヶ月は決して味わえない温泉気分とあって大変な賑わい、何とかを洗う状態だった。
湯の川温泉とは一味違う泉色、ご来函の際にはぜひ谷地頭温泉にもご入浴を!

                        ミカエル