福田の雑記帖

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嫌音権2015(4) 車のノイズ(3) 耐え難いディーゼルエンジンのノイズ

2015年07月05日 15時52分52秒 | コラム、エッセイ
 市井は喧騒に満ちている。だから、私はノイズキャンセリングヘッドフォンを放せない。
 中でも車から発するノイズはひどい。車のノイズはエンジン音、走行時のタイヤ音が主である。

 車のエンジン音と言えばディーゼルエンジン車が問題になる。
 ディーゼルエンジンはかつては黒煙を上げて走っており、その排ガスは都市の大気汚染の元凶とされていた。 燃料は軽油や重油などで、頑丈で、トラックやバスなどの車のほか、船舶や鉄道車両にも広く使われた。 90年には約27万台だったディーゼル乗用車の国内販売台数は、07年は約4000台に減少した。

 ただ、自動車メーカー各社は排気ガス新規制に対応したディーゼル乗用車の開発に成功、欧州市場でのシェアが伸び悩む日本メーカーにとって、高性能の次世代ディーゼル開発は成長の鍵を握っている。今やディ一ゼルエンジン乗用車が電気自動車などと並んで「エコ力ー」の一つに挙げられている。
 新技術の車は「クリーンディーゼル車」と呼ばれ、欧州では90年代後半から急速に普及。今では乗用車の新車の50%がディーゼル車で占められている。

 私は大気汚染よりもディーゼルエンジン車の騒音公害を指摘したい。
 ひどいエンジン音を立てるガソリン車もあるが、ディーゼルは総じてカラカラ・ガラガラと独特な音がする。タイヤノイズは停車した際には発生しないが、ディーゼルエンジンの音は走行時も、アイドリング時も決して小さくない。むしろ目立つ。

 これはディーゼルエンジンは機構的に空気を高圧縮し、高温のシリンダーに燃料を噴射して自然発火させるために丈夫に作らねばならない。だからメカの駆動音も大きい。さらに発火爆発のタイミングに微妙なズレが生じるから微細な振動を生じ、それも騒音源になる。

 私はよりクリーンな排ガス、高熱効率など、ディーゼルエンジンの利点を認めるが、ディーゼルエンジン搭載バスやトラックに不満なのは、騒音対策を全くとっていないその設定思想にある。
 エンジン本体のメカニズムに問題が内在しているのであれば、エンジンを振動緩衝材や遮音カバーで覆うなどの対策はないものだろうか、と思っている。これで騒音はかなり減少させられるのではないかと思っている。
 
 とにかく、市井を走っているトラックやバスから発する騒音は耐え難いものがある。


コメント
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