福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

三陸訪問(1) 郷里の岩手山の勇姿を見て、亡き同級生を思う

2011年09月25日 20時36分24秒 | 旅行・出張報告
 9月24日から三陸の宮古を訪問している。

 山田町に今月から開設された、被災した子どもに学習場所を提供するゾンタハウスに、家内がお米を届けたいということから訪問を計画したのであるが、家内の主導で徐々にエスカレートし、家族で東日本大震災の被災地を訪問することにした。

 仙岩峠を過ぎると勇壮な岩手山が見えてくる。雫石を通過しながら、少しずつ姿が変わる岩手山を楽しみながら、中学の同級生で画家の道に進んだ佐々木賢光君のことを思い出した。彼は見事な岩手山を描いた作品を残していた。機会があれば多くの方々に見て欲しいと思っていたので、この機会に紹介したいと思う。

 彼は私の中学の同級生である。卒業した乙部中学校は,乙部、手代森、大ヶ生の小学校3校から生徒が進学する。私は乙部小学校卒28人のうちの一人であるが、2年間は盛岡中学に進学し,3年生の一年間だけ乙部中学校に編入した。佐々木君は手代森小学校出身だから私とは一年の付き合いでしか無く、それほど親しいわけではなかった。彼は同中学校卒業生74名中、大学に進んだ二人のうちの一人と言うことで私の記憶に残っていた。どこかの美大に進んだらしいことは聞いていたが,その後の消息は全く知らなかった。

 それが、ひょんなツテで2週間ほど前に別の同級生から聞こえてきた。数年前に亡くなっていた、とのことて驚いたばかりである。早速、ネットで彼の作品を調べてみたが,代表作なのだろうか、2枚の作品を見ることが出来た。

 私は見事な作だと思う。私共は毎日毎日勇壮な岩手山を見て育った。大人になってそれぞれの道に進み,郷里を後にした後もこの地に育った者は恐らく岩手山の勇姿を時折想っただろうと重う。少なくとも私はそうである。秋田から見事な鳥海山を見る度に、美しい山と想いつつも「それでもやっぱり岩手山・・」がホンネである。

 佐々木賢光君は良い作品を残してくれたと想う。時折見ては彼を偲び、岩手山を想っている。

コメント
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