福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

映画(15)「プッチーニの愛人」 よく分からない作品であった

2011年09月19日 08時07分20秒 | 映画評
 ある映画館の上映作品は全部観る,と言う目標を立てた。
 映画「プッチーニの愛人」を観た。またも音楽関係の作品である。期待を持って観たが,終わったときには「???・・」で何が何だか分からず、殆ど楽しめなかった。

 私にとっての作曲家プッチーニはオペラ分野ではヴェルディに次ぐが、間には相当の距離がある。作品は「ラ・ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」「トゥランドット」程度と、代表的アリアを数10曲しか楽しめていない。ブルックナーとマーラーとの関係も同じであったが,先月観た「マーラー・愛のアダージョ」はマーラーの曲を集中的に聴く意欲の源になって,お陰でマーラーの作品がグッと身近になった。

 今回もその効果を狙って観たが結果はそうはならない様である。プッチーニなる作曲家にはこんな一面もあったのか?知らなかったね,と言う程度になりそう。

 観る前に作品に関してある程度は調べて行く。1909年にプッチーニの家で働いていたメイド、ドーリアが自ら命を絶ったが、ドリーアの遺族は彼女に辛く当たったプッチーニの妻エルヴィラを告発し、スキャンダルへと発展した。これは「ドーリア・マンフレーディ事件」としてクラッシック愛好家にはよく知られている、とのことである。 が,私は全く知らなかった。美しいトスカーナの風景と名曲の調べが素晴らしい。音楽映画の傑作・・・と言う評もあった。

 女性の存在が大きな意味を持ったと思われる音楽家,作曲家は少なくない。ベートーヴェン、チャイコフスキー,ショパン・・、と挙げるのに事欠かないが、容姿端麗であったプッチーニの女性遍歴は群を抜いてたらしい。彼の奥さんがまたとても嫉妬深かったらしい。妻と愛人達との葛藤が彼の創造のもとになり、作品に色を添えたのではなかろうか。そう言えば,私は聴き取れないのであるが、プッチーニのオペラは微妙な女心の表現が素晴らしい、と高く評価されている。

 確かにトスカーナ地方の名勝地トッレ・デル・ラーゴの風景は美しかったが、名曲の調べは殆ど聴き取れなかった。
 私にとってはプッチーニの作品はまだまだ彼方にある。
コメント
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