福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

野田首相(1)内憂外患山積み

2011年09月01日 14時57分30秒 | 政治・経済 国際関係
 民主党の野田代表が第95代首相に選ばれ、新体制づくりに着手した。
 8月30日は2年前の総選挙で政権交代が決まった日でもあった。歴史的な政権交代から2年、鳩山、菅首相下での政権運営は国民が政権交代に託した願いはすっかり裏切られたと言って良い。それだけでなく政治に対する不信感が自民党の時代よりも一層ひどくなってしまった。
 それには小沢、鳩山、菅の各氏の責任が大きい。民主党を創り上げた立役者と言い得るこの3人が党だけでなく日本をダメにした。

 その点、今回の代表選挙は表舞台に立ってきたと迄は言い難い脇役が立候補したことに意味が大きかった。実務担当者の世代交代が成された。その中から野田氏が選ばれた。これが妥当な選択であったか否かは私には分からない。野田新首相が国民の信頼を取り戻せるのか、あるいは、民主党政権の最期の内閣になるのか否かも含む、重要な節目の首相である。

 野田新政権は、破綻に向かいつつあるわが国の経済を立て直すことが重点課題になるだろうが、内には挙党態勢の確立、外にはねじれ国会の克服という大きな課題を抱えており、菅首相と同様に苦労する可能性がある。タダ、管氏と異なり発言は慎重そうで,ちょっとは安心である。

 野田氏は菅内閣の財務相として、「社会保障と税の一体改革」の中で増税路線を否定しなかったし、代表選のなかでも消費税10%への方向性は否定していない。確かに民主党は総選挙の際、「4年間は消費税を増税しない」と公約をしている。野田首相はこの点の折り合いを如何につけるか注目したい。私は、わが国が非増税路線のもとで本当にやっていけるのだろうか、と私は疑問に思っているし、決断が遅くなるとますます状況が悪くなる,と心配している。

 私はじっくりと政権運営を見極めたい。首班指名の後、各政党のコメントが伝えられたが、結果を見もしないうちから新首相に対して対決姿勢を露わにしたり、こき下ろしをする党首や代表がいるのは残念なことである。遠吠えに過ぎないし為政者として見苦しい。
コメント
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