本屋さん

俱知安町にあるスーパーの本屋さん。
入るとすぐの場所に、そのお店がありましたので、
なんどか、店頭の本を見たり、中を覘いたことがありました。

ところが今年、そのお店がなくなっていたのです。
経営不振となったらしく、背丈ほどの白い幕で、
店内が見えないように、囲われていました。
そして、その幕には、その旨を書いた裁判所の書類が貼ってありました。

知ったお店が閉店した…ということは、今までにもありましたが、
こんな形で閉店したお店は…、なかったかもしれません。
まさに、あまりにも悲しい閉店です。

しかも、私たちが今年、こちらに来た時には、
既にこの状態だったにもかかわらず、約２ヶ月経っているのに、
未だに、白い幕と張り紙です。

悲しい結末を迎えざるを得なかった(？と思うのです)お店を、
長い間、人目にさらしているようで、辛くなってしまいます。
少しでも早く…、せめて、白い幕と張り紙が取り除かれますようにと
願っています。

このスーパーには、入り口がいくつかありますが、
車を止める都合上、私たちが利用するのは２ヵ所です。

ある日、私は主人に言いました。
「いつまでもこの状態だなんて、むごい感じがして、あまりにも悲しいわ。」と。

それ以後、主人は、車をどこに止めようとも、
できるだけ、そのお店がない側の入り口を利用するように
気を付けてくれていると感じています。

今日の買い物でも…そうでした。
ありがとう、あなた。
あなたの優しさがとても嬉しいです。


　「珍しいね。ほら、揃っているよ。」
　主人に言われて、車のメーターを見ますと、
　時間は午後１時１１分。今のガソリンで走行できる距離が４４４ｋｍの表示。
　『１１１』と『４４４』でした。