7月21日
快晴。というより晴れ過ぎやねん!朝っぱらからムシムシと気色悪いねん!
渋滞に巻き込まれるのが、拗ねて黙りこくる女よりも嫌いな旦那。
なので、巻き込まれたくない一心で、必死で考えて旅行の予定を組む。
今回は朝6時に出発し、ニュージャージーでも、カナダとの国境でも、モントリオールの市街でも、渋滞を避けられる予定やった。
ところが……、
いきなりやってきた猛暑で熱帯夜。そこにきてとうとう旅行や!というので嬉し過ぎて、ふたりとも揃いも揃って全く眠れず……、
夜中に鉢合わせした時に、「こんなんでは6時なんて到底無理やから7時半に変更」と、クタクタに疲れた様子の旦那から変更のお達しがあった。
ふむ……。
わたしはわたしで、眠れへんばかりか大汗かいてしもたので、それやったら7時に起きてシャワーを浴びようと決めて少し寝た。
7時半には出られたけど、やっぱりちょっと渋滞が始まってた。
それでもまあまあ車の流れはあったので、まあええやんと助手席の窓から外を眺めてたら……、
「あ……」
なんでか知らんけど突然、ほんまに突然に、あることを思い出した。
「わたしってもしかしたら、ちょっと前に、財布になんでも入れといたら落とした時に困るからって……」
グリーンカードを他のケースに入れ替えたんと違たっけか?!
ぞぉ~っとするようなサッブイ記憶がいきなり甦ってきて、一瞬どないしょうかと迷ったけど、一分迷てる間に車は何マイルも進んでしまう。
えぇ~い!ここは覚悟を決めて、めちゃくちゃ怒られるやろけど真実を告白するしかあらへんやん!
「あのぉ~……」
「え?」
「めっちゃ悪いねんけど……」
「なに?」
「めっちゃ言いにくいねんけど、最寄りの出口で降りてくれへん?」
「なんでやねん?」
「わたしだけカナダに入国できひん」
「パスポート?」
「グリーンカード」
「……ったく……」
とりあえず、思い出した地点は家から30分ほど走った所で、まだ戻るにはマシな距離やったけど、渋滞真っ盛りに突入することになったから、もちろん旦那のご機嫌は斜めにどんどん傾いてった。
で、遅れついでに、旦那が最近ハマってるダンキンドーナツに行って、アイスコーヒーとホットサンドを調達。ちょっと機嫌が戻る。ホッ。
ニュージャージー州からニューヨーク州にどんどん北上してってるのに、気温が全然下がらんばかりか、100℉に近づいていくではないか?!
そんなアホな……。
ここがアメリカ最後の出口でっせ~!

こんなガラガラの入国は初めてかも……平日の中途半端時間恐るべし。

カナダに入ると電話はBell会社。ケベックの州旗。

しばらくは真っっっっっすぐの道が延々と続く。

標識がマイルからキロに変わってるのはわかってたけど、どうしてか車のスピード表示の数字を換算せずに走ってしまってて、ビュンビュンと気分よく無邪気に、めちゃくちゃなスピード違反をしていたわたし……捕まらんでよかった……。
カナダのことやったらなんでも聞いとくれやっしゃ~のおうち。めちゃくちゃきれいな森の中にある。

さて、まずはモントリオールに向かう。

マンハッタン同様、島の街モントリオール。橋の上から眺める運河は広々として美しい。

我々の車の前をかなり長いこと走っていたトラック。荷台のブツがブツだけに、ちょっと生きた心地がせんかった。

めちゃくちゃ長い貨物電車。とうとう先っちょもシッポも見えんかった。

なんでやねぇ~ん!カナダに来てなんでこの暑さやねぇ~ん!

どんどん山の奥深くに入り、期待していた気温の落下も無く……しくしく……けれども到着した湖はやっぱり泣けてくるほど美しかった。

まずはひと泳ぎ。

明日はここで本を読もう。

ご飯の前にもう一枚。

一緒に滞在する、このコッテージの持ち主家族の息子で旦那の幼馴染みのルー。我々の夕食のためのバーベキュー係を担当してくれている。

ルーの奥さんイライザ。カナダでは有名な画家さん。

マリネチキンと野菜のバーベキュー。うまかったぁ~!

7月22日
心配していた熱波がシュルシュルと去り、気温はかなり過ごしやすいものになった。
湖面に風がスウッと通り、水面にたくさんのキラキラができていた。

「まうみ、早く早く!ダックがいる!カメラ持っておいで!」と、ルーがえらい勢いでやってきた。
一緒について行くと……。

ちょっとお顔が珍しいダックの夫婦。旦那さんの頭がツンツン尖っててパンクっぽい。気に入ってしまった……。

この方、バート君8才。ルーとイライザの大切な家族。ダック夫妻の方にそろ~りそろ~りと……もちろん呆気なく逃げられた。

潜水艦バート君、頭とシッポが可愛いすぎ!

いったいなにをそんなに熱心に覗き込んでいるのやら……。旦那のおっさんシャツがイカしてまっしゃろ?

バート君、いっつもなんか困ったチャンっぽい顔がチャーミング。気持ちの優しい表情豊かなワンちゃん。

この日の夕食は、旦那が作ったミートボールと、ルーがジャガイモとブロッコリーをバーベキューしてくれたのをいただいた。

湖の周りには、ぽつりぽつりとコッテージが建っている。
夕方涼しくなったからか、年配のグループがそれぞれのボートに乗って井戸端会議ならぬ、湖の真ん中談議。もちろんフランス語。めっちゃ楽しそう。

夕暮れが近づいてきた湖。おやすみなさーい。
快晴。というより晴れ過ぎやねん!朝っぱらからムシムシと気色悪いねん!
渋滞に巻き込まれるのが、拗ねて黙りこくる女よりも嫌いな旦那。
なので、巻き込まれたくない一心で、必死で考えて旅行の予定を組む。
今回は朝6時に出発し、ニュージャージーでも、カナダとの国境でも、モントリオールの市街でも、渋滞を避けられる予定やった。
ところが……、
いきなりやってきた猛暑で熱帯夜。そこにきてとうとう旅行や!というので嬉し過ぎて、ふたりとも揃いも揃って全く眠れず……、
夜中に鉢合わせした時に、「こんなんでは6時なんて到底無理やから7時半に変更」と、クタクタに疲れた様子の旦那から変更のお達しがあった。
ふむ……。
わたしはわたしで、眠れへんばかりか大汗かいてしもたので、それやったら7時に起きてシャワーを浴びようと決めて少し寝た。
7時半には出られたけど、やっぱりちょっと渋滞が始まってた。
それでもまあまあ車の流れはあったので、まあええやんと助手席の窓から外を眺めてたら……、
「あ……」
なんでか知らんけど突然、ほんまに突然に、あることを思い出した。
「わたしってもしかしたら、ちょっと前に、財布になんでも入れといたら落とした時に困るからって……」
グリーンカードを他のケースに入れ替えたんと違たっけか?!
ぞぉ~っとするようなサッブイ記憶がいきなり甦ってきて、一瞬どないしょうかと迷ったけど、一分迷てる間に車は何マイルも進んでしまう。
えぇ~い!ここは覚悟を決めて、めちゃくちゃ怒られるやろけど真実を告白するしかあらへんやん!
「あのぉ~……」
「え?」
「めっちゃ悪いねんけど……」
「なに?」
「めっちゃ言いにくいねんけど、最寄りの出口で降りてくれへん?」
「なんでやねん?」
「わたしだけカナダに入国できひん」
「パスポート?」
「グリーンカード」
「……ったく……」
とりあえず、思い出した地点は家から30分ほど走った所で、まだ戻るにはマシな距離やったけど、渋滞真っ盛りに突入することになったから、もちろん旦那のご機嫌は斜めにどんどん傾いてった。
で、遅れついでに、旦那が最近ハマってるダンキンドーナツに行って、アイスコーヒーとホットサンドを調達。ちょっと機嫌が戻る。ホッ。
ニュージャージー州からニューヨーク州にどんどん北上してってるのに、気温が全然下がらんばかりか、100℉に近づいていくではないか?!
そんなアホな……。
ここがアメリカ最後の出口でっせ~!

こんなガラガラの入国は初めてかも……平日の中途半端時間恐るべし。

カナダに入ると電話はBell会社。ケベックの州旗。


しばらくは真っっっっっすぐの道が延々と続く。

標識がマイルからキロに変わってるのはわかってたけど、どうしてか車のスピード表示の数字を換算せずに走ってしまってて、ビュンビュンと気分よく無邪気に、めちゃくちゃなスピード違反をしていたわたし……捕まらんでよかった……。
カナダのことやったらなんでも聞いとくれやっしゃ~のおうち。めちゃくちゃきれいな森の中にある。


さて、まずはモントリオールに向かう。

マンハッタン同様、島の街モントリオール。橋の上から眺める運河は広々として美しい。

我々の車の前をかなり長いこと走っていたトラック。荷台のブツがブツだけに、ちょっと生きた心地がせんかった。

めちゃくちゃ長い貨物電車。とうとう先っちょもシッポも見えんかった。

なんでやねぇ~ん!カナダに来てなんでこの暑さやねぇ~ん!

どんどん山の奥深くに入り、期待していた気温の落下も無く……しくしく……けれども到着した湖はやっぱり泣けてくるほど美しかった。

まずはひと泳ぎ。

明日はここで本を読もう。

ご飯の前にもう一枚。

一緒に滞在する、このコッテージの持ち主家族の息子で旦那の幼馴染みのルー。我々の夕食のためのバーベキュー係を担当してくれている。

ルーの奥さんイライザ。カナダでは有名な画家さん。

マリネチキンと野菜のバーベキュー。うまかったぁ~!

7月22日
心配していた熱波がシュルシュルと去り、気温はかなり過ごしやすいものになった。
湖面に風がスウッと通り、水面にたくさんのキラキラができていた。

「まうみ、早く早く!ダックがいる!カメラ持っておいで!」と、ルーがえらい勢いでやってきた。
一緒について行くと……。

ちょっとお顔が珍しいダックの夫婦。旦那さんの頭がツンツン尖っててパンクっぽい。気に入ってしまった……。

この方、バート君8才。ルーとイライザの大切な家族。ダック夫妻の方にそろ~りそろ~りと……もちろん呆気なく逃げられた。

潜水艦バート君、頭とシッポが可愛いすぎ!

いったいなにをそんなに熱心に覗き込んでいるのやら……。旦那のおっさんシャツがイカしてまっしゃろ?

バート君、いっつもなんか困ったチャンっぽい顔がチャーミング。気持ちの優しい表情豊かなワンちゃん。

この日の夕食は、旦那が作ったミートボールと、ルーがジャガイモとブロッコリーをバーベキューしてくれたのをいただいた。


湖の周りには、ぽつりぽつりとコッテージが建っている。
夕方涼しくなったからか、年配のグループがそれぞれのボートに乗って井戸端会議ならぬ、湖の真ん中談議。もちろんフランス語。めっちゃ楽しそう。

夕暮れが近づいてきた湖。おやすみなさーい。
