週刊朝日2011年7月29日号配信・原発破局を阻止せよ!(17)に掲載された、広瀬隆氏による『事故の責任者を刑事告発した理由』より抜粋します。
『福島第一原発メルトダウン事故が起こってからの私たちは、日本全土に放射能被曝をもたらした許されざる事故責任者たちが、毎日毎日テレビに登場して、平然と事故の解説をする姿を見せつけられてきた。また福島県に雇われた学者たちは、福島県内のすさまじい被曝状態の中に児童を放置しながら、それを安全だと触れ回ってきた。
彼らには、まったくと言っていいほど、この大事故を起こしたことに対して、また被曝の深刻さに対して、反省の色が見られない。
……中略……
福島県の学習会に向かう途次に見た光景は、水田の稲が青々と育つ姿であった。
いったい、秋になってこれが収穫されたときに、どこへ流通するのだろうか。
福島県内で聞いたのは、「収穫して、それをほかの産地のものに混入する」という言葉であった。
「すでに原乳は混入されているし、福島県産の野菜は値崩れして安いので、そちこちで外食産業などに流れている」という話まで聞いた。
頼むから、学校給食にだけは混入しないでほしいと願うが、給食を担当する人たちの意識がどこまで高まっているか、はなはだ疑問である。
福島では、そうした危険性に気づいた父母が自衛しようと、自分の子供に「給食に筍(たけのこ)とシイタケが出たら、残すように」と言っている。
そして子供が給食の筍とシイタケを取り分けて残したところ、先生が「食え!」と言って食べさせたという。
このおそろしい話を聞いて、いったい日本はどうなるのだろうかと暗然とした気持ちにとらわれた。
◆認められた権利、災害の罪を問う◆
この刑事告発は、告発人が裁判を必要としないことに、すぐれた特長がある。捜査して裁くのは、告発状を受理した司直の人たちの職務である。
『原発の闇を暴く』のあとがきで、明石氏がこう書いている。
--広瀬さんと私はさらに「闇」の部分を暴くべく、東京電力の幹部や御用学者たちを刑事告発し、司直の手に委ねることを決意した。
刑事告発は何も特別なことではなく、広く国民に認められた権利であり、制度だからだ。
手間と時間がかかる民事裁判とは異なり、刑事告発で必要なのは「告発状」と新聞記事などの「証拠」、そして告発する本人の「陳述書」のみ。
これらを最寄りの地方検察庁か警察に提出するだけでいい。警察署で尋ねれば、やり方を教えてくれる。
また、自分は事故の被害者だと思っている方なら、第三者の立場でおこなう刑事告発よりも「刑事告訴」のほうをお勧めしたい。--
つまりすべての日本人が、私たち2人と同じように告発状を書いて、配達証明で司直に郵送し、これらの告発状が何万通も届くことを願っている。
「別冊宝島」1796号・特集「原発の深い闇」2011年8月14日号(7月14日発売)に、明石氏が告発状のひな型を紹介したので、参考にしていただきたい』
↓以下がその、ひな型です。むらさき色の部分をクリックし、画面上の2011年7月15日欄にある告発状のPDFをダウンロードしてください。
明石昇二郎氏のルポタージュ研究所
●告発状「東電用」提出版 PDF
●告発状「学者用」提出版 PDF
七夕の笹に、『がんになりませんように』と書いた子供の幼い字があった。
ちっちゃな子が、そんなことを願いながら天を仰ぐなんちゅうことはあったらあかんねん。
その子の横で、その子がそんなことを書いてるのを見てなあかん親御さんの気持ちを考えただけでも胸が詰まる。
お願いやから、何万人もの人、告発状を書く時間を作ってください!
そして司直に郵送してください!
『福島第一原発メルトダウン事故が起こってからの私たちは、日本全土に放射能被曝をもたらした許されざる事故責任者たちが、毎日毎日テレビに登場して、平然と事故の解説をする姿を見せつけられてきた。また福島県に雇われた学者たちは、福島県内のすさまじい被曝状態の中に児童を放置しながら、それを安全だと触れ回ってきた。
彼らには、まったくと言っていいほど、この大事故を起こしたことに対して、また被曝の深刻さに対して、反省の色が見られない。
……中略……
福島県の学習会に向かう途次に見た光景は、水田の稲が青々と育つ姿であった。
いったい、秋になってこれが収穫されたときに、どこへ流通するのだろうか。
福島県内で聞いたのは、「収穫して、それをほかの産地のものに混入する」という言葉であった。
「すでに原乳は混入されているし、福島県産の野菜は値崩れして安いので、そちこちで外食産業などに流れている」という話まで聞いた。
頼むから、学校給食にだけは混入しないでほしいと願うが、給食を担当する人たちの意識がどこまで高まっているか、はなはだ疑問である。
福島では、そうした危険性に気づいた父母が自衛しようと、自分の子供に「給食に筍(たけのこ)とシイタケが出たら、残すように」と言っている。
そして子供が給食の筍とシイタケを取り分けて残したところ、先生が「食え!」と言って食べさせたという。
このおそろしい話を聞いて、いったい日本はどうなるのだろうかと暗然とした気持ちにとらわれた。
◆認められた権利、災害の罪を問う◆
この刑事告発は、告発人が裁判を必要としないことに、すぐれた特長がある。捜査して裁くのは、告発状を受理した司直の人たちの職務である。
『原発の闇を暴く』のあとがきで、明石氏がこう書いている。
--広瀬さんと私はさらに「闇」の部分を暴くべく、東京電力の幹部や御用学者たちを刑事告発し、司直の手に委ねることを決意した。
刑事告発は何も特別なことではなく、広く国民に認められた権利であり、制度だからだ。
手間と時間がかかる民事裁判とは異なり、刑事告発で必要なのは「告発状」と新聞記事などの「証拠」、そして告発する本人の「陳述書」のみ。
これらを最寄りの地方検察庁か警察に提出するだけでいい。警察署で尋ねれば、やり方を教えてくれる。
また、自分は事故の被害者だと思っている方なら、第三者の立場でおこなう刑事告発よりも「刑事告訴」のほうをお勧めしたい。--
つまりすべての日本人が、私たち2人と同じように告発状を書いて、配達証明で司直に郵送し、これらの告発状が何万通も届くことを願っている。
「別冊宝島」1796号・特集「原発の深い闇」2011年8月14日号(7月14日発売)に、明石氏が告発状のひな型を紹介したので、参考にしていただきたい』
↓以下がその、ひな型です。むらさき色の部分をクリックし、画面上の2011年7月15日欄にある告発状のPDFをダウンロードしてください。
明石昇二郎氏のルポタージュ研究所
●告発状「東電用」提出版 PDF
●告発状「学者用」提出版 PDF
七夕の笹に、『がんになりませんように』と書いた子供の幼い字があった。
ちっちゃな子が、そんなことを願いながら天を仰ぐなんちゅうことはあったらあかんねん。
その子の横で、その子がそんなことを書いてるのを見てなあかん親御さんの気持ちを考えただけでも胸が詰まる。
お願いやから、何万人もの人、告発状を書く時間を作ってください!
そして司直に郵送してください!