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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

福島のおかあさん達の声

2011年06月03日 | 日本とわたし


この声を、ひとりでも多くの人が受け取り、ひとりでも多くの人に伝え、もはや無視できないほどの大きな叫びに変えて、
先生と呼ばれているけれど、一向に成すべき事をしようとしない者達に、その言葉を聞いてもらいましょう。
議員だって人の子です。
人の親であり、人の祖父母であり、
だから人の心を持っているはずです。

もうこんなことを知っていながら、黙ってなにもせずにいてはならないと思います。

もし大人がなにもしないのなら、わたしは子供が動き出してもいいと思っています。

小学生よ、あなたがた小学生のための、小学生が中学生、高校生に無事になれる命を守るための、小学生による反乱を起こせ!
中学生よ、高校生よ、大学生よ、あなた方も必要と思うならば、たくさんの人数を揃え、訴えかける行動をせよ!

そこに暴言や大声はいらない。叫ばなくてもいい。
ただただ、この国を治めるはずの、けれどもなにもしようとしない、狡猾で愚かな議員が集まっている所に行き、そこをあなた方の輪で囲めばいい。
静かに、なにも言わずに、ただただそこから動かずに、彼らを見据えてやればいい。

もうこんな国はこりごりだ。
もうあんたらにはほとほと愛想が尽きた。
国を放ったらかしにするのなら勝手にすればいい。
国を治めてくれる人は他にたくさん居る。

あんた達にも、ボクらのような、わたしのような子や孫がいるでしょう。
その子達を連れて、避難所でせめて一晩でも過ごしてみてください。
避難所がイヤなら、せめてこのビデオの中のおうちに泊まらせてもらってください。
そして、ボクらがどういうことを恐れているか、どういうことを心配しているかを、自分の目で見、耳で聞いてみてください。
そして、ボクらと同じ、汚染された空気を吸い、食べ物を食べてみてください。
それがどんなに心を傷つけていくか、わずかでも感じてみてください。

静かに、穏やかに、そう伝えてやればいい。

原発と一億総懺悔

2011年06月03日 | 日本とわたし
山口二郎さんという、北海道大学教授が書かれた論説です。

先週に続いて、原発事故と責任について考えてみたい。
東京電力の責任を軽くする議論として、国民すべてが電気をふんだんに使い、原発の恩恵を受けてきたのだから、事故の賠償についても国民が負担すべきというものがある。
私はこれを聞くと、敗戦直後の一億総懺悔を思い出す。
どちらも、本当の責任者の罪を曖昧にする政治的議論である。

政策を決定した者と、その政策にしたがって行動した者とでは、責任の大きさが違う。
そこを敢えて一緒にしようとする議論に対しては、厳しく反論しなければならない。
原発の効用と本来の費用について正確な情報が公平に提供された中で、国民が原発を選んだわけではない。
むしろ、安全神話が垂れ流される中で、原発が押しつけられたのが真相である。
国民には思考を停止した責任はあるだろうが、奸策を弄して原発を推進した政治家、官僚、専門家の責任とは区別しなければならない。

文明社会に生きる我々にとって、電気は空気と同じような必須の資源である。
その点で、政府や電力会社に弱みを握られているということもできる。
しかし、電気を適切に使いつつ、電力会社や官僚の責任を追及するというのが、市民のとるべきスタンスである。
安易に国民にツケを回す策動には、断固として反対しなければならない。


(東京新聞5月22日 本音のコラムから)


東京在住の美代子さんのブログから拝借させてもらいました。
東京新聞の記事は、美代子さんが常々紹介してくれていたので、そのたびに読ませてもらってきたのだけど、
腑に落ちる、目線が他の新聞とは違う、素晴らしい記事やコラムが多いと思います。

記事そのものはまだ読んでいませんが、今回の恥さらしな茶番劇をドタバタとやっている阿呆議員達の内情を、きちんと伝えているそうです。

『菅降ろしの茶番劇は、結局は原発問題にあったそうです。
菅さんは、自然エネルギーを拡大すると言ったり、発送電の分離を検討すると言ったり、浜岡を止めたりしたので、いわば逆鱗に触れたのだとか……。

今日の東京新聞で、東電と政治家の癒着ぶりが暴露されてましたよ。
とくに自民党はドロドロよ。ここまで書いていいの?と言うほど書いてます。
政治資金収支報告書を調べて、個人の名前から金額まで出してるけど、酷いものだわ』

と、わたしの記事のコメント欄で教えてくれました。

もしこの記事が真実を伝えているのだとしたら……わたしはもう言葉がありません。
日本から離れて暮らしているわたしでさえこうなんだから、日本の中で、ましてや事故が起こった土地の近くで暮らしている人達の怒りと絶望たるや……。

もうそろそろ80日経ちます。
気温と湿度はぐんぐん上がり、雨もたくさん降り、まだ瓦礫の中に埋まっている御遺体は、その存在を知らしめるべく、腐臭を放ちます。
そんな中、窓を締め切って勉強しなければならない子供達、部屋の中で汗を流してクラブ活動や遊びをさせられている子供達。
いつも見慣れているすべての物が、透明の放射能の毒で汚染されてしまった事実。
それが、普通に暮らそうとする人間の精神を、どれほど疲弊させ、痛めつけることなのか、そんなことはまるで無関係の政府。

政治家がわたし達をここまで見捨てているのだから、わたし達が政治家を見捨ててもいいではないのですか?
謀反を起こしてもいいのではないのですか?
日本人風の謀反です。
今の時代に合った、賢くて冷静な謀反。
方法を考えてみます。