ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

機関車ダリルふたたび

2010年03月24日 | 音楽とわたし
初っぱなから機嫌が悪い指揮者ダリル。
あ~あ、今日の練習は先が思いやられるわい、と気が重くなった。

フラメンコのリズムで、曲中速度がコロコロ変わる歌がある。
メトロノームでいうと、はじめは192、途中でいきなり152に下がり、そこからまた徐々に速くなって192に戻り、ソロの場面で138にガタンと落ちる。
曲をもらった時、お手本の演奏をCDで聞かせてもらったのだけど、その時から頭の中にはがモクモクとわいていた。

彼はテンポが揺れる天才。もともとの基本のテンポが無い上に、興奮すると異常に速くなり、そんなんで言葉が歌えるわけないやん!までに到達する。
彼のそんな指揮に慣れるまでには、かなりの時間と忍耐力と応用力が必要だったけれど、4年以上もやっていると慣れた……慣れたくないけど。

今日はそのフラメンコの曲の練習。
最初っから200超えの暴走ダリル。さりげなく注意してみた。
「あの~ダリル、ちょっと聞いてもいい?」
「なんだ?」
「最初っから192でやることにしたの?」
「あぁ~?」
「ええと、今あなたが振ってるテンポは多分、192より速いと思うんだけど……でもここは152の所だし、あとで速くする指示もあるけど……でも、もし192に統一してやりたいって思ってるんだったらそれはそれでいいんだけどね」
「別にそんなこと思ってないさ。あいつらが今日はちゃんと歌わないからムカついてるだけだ。なんてこった。昨日まであんなに良かったのに」

そっか。ムカついたテンポってことね。はいはい、わかりました。

それでわたし、いつもの作戦に出てみました。
彼の指揮よりほんの少~しだけ遅めに弾いて、ズレてるんじゃないけど、彼の振り回す腕に心もち重りをかけるぐらいにし、
その重りを少しずつ少しずつ、バレない程度に増やしていき、テンポを遅くするのです。
あらあら?男の子達も言葉が言い易くなったようですよ。

ほんとはね、ピアノ抜きの、彼の指揮だけの練習の時に、無茶苦茶なテンポで歌わされている生徒達が、ピアノ付きになったとたんに全く違う(安定したとも言える)速さでもって歌わなければならないってところに問題があるわけで、
「だからその責任はダリル、そう、あんたにあるんだってば!」
と、口に出して言いたいです、はっきりと。
でも、意外と傷つきやすいおっちゃんでもあるので、言葉をあれこれ変えて、それとな~く伝えてはきたんだけど……やっぱあかんわこりゃ……


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ひなたぼっこ

2010年03月24日 | ひとりごと
あっちでもこっちでも、雨上がりのひなたぼっこ。



昨日の仔が、リスらしからぬ格好でひなたぼっこしてました。
旦那も、長年リスと一緒に生きてきたけど、こんなにペタンコになったリスは見たことがないと、なにげに感動しておりました。
ふむ……そう言われてみれば、リスというよりネコのような感じがしないわけでもない。

こちら、本物ネコのひなたぼっこ。ネコはひなたぼっこが上手です。



一日のうちの何時ぐらいに、どの部屋のどの部分に日だまりができるのかを知っています。

さてさて、夕飯の支度にとりかかりましょうかね。
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