ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

違反王子K

2010年03月05日 | 家族とわたし
それはK。今までに切られたチケットの数知れず、今朝はとうとう、出先のクィーンズで牽引されてしまった。
昨日の夜から遊びに行っていた彼は、朝の7時を過ぎたら違反になる場所に駐車していて、車をしっかり引っ張っていかれていた。

うちはうちで、日産のご老体スポカーが、エンジンかけてもウンともスンとも言わずへたれの状態で、多分これはバッテリーの問題であろうと思いきや、
もうちょっと深刻そうなイヤ~な気配が漂い始め、また10万越えか?の修理代がチラチラと頭をよぎり……。

残りの一台は旦那が仕事に使っているので、わたしもDちゃんもどっこも出られず家に軟禁状態。
早よ戻ってこんかぁ~い!とイライラし始めていた時に、「かあさん、車無い……」とK。
「こ~ゆ~時はどないしたらええん?」
「んなこと知らんわい!」
「どこに聞いたらええのかなあ」
「車が停まってたとこの道の上に、チョークでなんか書いてないの?」
「全然」
「ネットで場所と時間調べてとっとと取りに行きなさい!」
「ふぁ~い」

しばらくしてまたまたK。
「かあさん、場所と時間わかった」
「んで?」
「ちょっと遠いけど、クィーンズにあるらしい」
「ふ~ん」
「ほんで、お金185ドル払わな車くれへんらしい」
「ふ~ん」
「けど、オレ、100ドルやったらなんとかなるけど、あとの85ドル足らへん。どないしょ?」
「知らん」
「なんか手ない?」
「無い」
「……」
「……」
「ほな、こっちでなんとかするわ」
「お達者でぇ~」

実は今日届いた郵便の中に、夜中の11時半に赤信号を突破した違反チケットが、写真付きで送られてきた。場所はクィーンズ。もちろん犯人はK。

学べよぉ~!!


追加で。

Kは我々が夕飯を食べ終わった頃に、グタグタのヨレヨレの態で戻ってきた。
「明日、どうしても車使わせてください!」と懇願するので、「なんで?」と聞くと、
「明日のゲームトーナメントだけは外すことはできません。今日の借金返さなあかんので」と必死のパッチなK。
別に明日は、旦那とわたしで1台の車で済むので、「ええんちゃう」と許可した。
Dちゃんに優しく慰められながら3階にスゴスゴと上ってったK。芸(ゲーム)は身を助けてくれるのやろけど、それで済んだと思うなや!Kよ!