ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

前川圓さん

2010年03月15日 | 音楽とわたし
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100315/trd1003152350012-n1.htm

舌がんで舌の大半を失った三重県伊賀市のアマチュア女性ソプラノ歌手、前川圓(えん)さん(86)が回復し、16日、コンサートを開き歌声を響かせる。
舌の切除手術後に声は出せても歌えるまでになるのは珍しく、年齢を乗り越えて練習に励む前川さんに医療関係者は「信じられない回復力」と驚いている。

という書き出しで、前川圓さんの記事が書かれておりました。
彼女が手術を受ける直前に開いた、これで最後かもしれないコンサートの話を、ピアノの師匠からちらりと聞いていたのでこれには驚きました。

新聞の記事を読んで、さらにさらに驚きました。

昨年の1月に入院。同月、舌の4分の3を切除し、腹部の筋肉を移植する8時間半の大手術を受け、10日前後で「あっ、あーっ」と声が出て、次第に発声できるようになり、「高齢の大手術で、こんなに声が戻ったのは、病院始まって以来」と担当医らを驚かせたのだそうです。

昨年3月に退院。流動食しか食べられない体ながらも、毎日5500歩の散歩で体力を回復され、ラ行の発音を除いて徐々に大きく発声できるようになられたそうです。

その前向きな思い、歌への情熱、チャレンジ精神、どれをとっても素晴らしい。
叶わぬことですが、その場に行って、彼女の歌を生で聞き、生への喜びに震える彼女の魂を、そばで感じてみたいと思いました。

ロビーコンサートは伊賀市の県伊賀庁舎ロビーで今日、午後0時15分から開かれるそうです。
こんな遅くにお知らせしても仕方が無いことですが、もしお近くにお住まいの方がいらっしゃったら、いかがでしょ、聞きに行かれませんか?

コメント (8)
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