「ウエスト・サイド・ストーリー」
ニューヨークのウエストサイド。ポーランド系の非行少年グループであるジェッツと、移民のプエルトリコ系グループのシャークスが対立する中、シャークスのリーダーであるベルナルドの妹マリアは、ダンスパーティーで出会った青年トニーと恋に落ちる。しかしトニーはジェッツの元リーダーであり、それを知ったベルナルドは激怒するが…
アカデミー賞を受賞した1961年のオリジナル「ウエスト・サイド物語」は、恥ずかしながら未見。でも内容と作中曲はあまりにも有名なので、まったく未知な作品といった感じはしません。そんな名作を、世界一有名なフィルムメーカー、スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイク。映画史に残る大ヒット娯楽作を連発し、いろんなジャンルの作品も意欲的に手掛けてきたスピルバーグ監督が、初めてミュージカルに挑んだことも話題に。私、かつてはミュージカルが苦手で、ずっと敬遠していたのですが、最近は好きになってきてます。素晴らしい歌や踊りって、心を高揚させ元気づけてくれますよね~。不穏で不安な時代なので、明るく楽しいミュージカルを観てハッピーな気分になりたい。なのでこの作品を楽しみにしていたのですが、よく考えてみたら全然ハッピーじゃない内容だったんだよな~シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにした悲恋物語なんですよね~。
悲恋だけでなく、人種間の対立や社会の分断など、現代でも深刻な問題を描いてる点にも、ハッピーどころか居心地が悪く暗澹とした気分に。移民のプエルトリコ派VS先住のポーランド系の不良グループのいがみ合いやケンカなど、やってることや思考回路は日本のヤンキー漫画やドラマ以下でトホホ。やくざやマフィアの抗争と違い、ヤンキーのケンカとかスケール小さすぎてバカみたい。中・高校生の不良がケンカするのならまだしも、ジェッツもシャークスも、結構大人?中にはおっさんみたいな人もいたし、いい年して何やってんのと呆れるばかりでした。でも最大のトホホだったのは、マリアが恋に落ちるトニーと、それを演じる俳優の魅力のなさに尽きます。
あんな悲劇が起きたのは、トニーがアホだったから。彼がもし賢くて冷静で男気のある青年だったら、あんな事態は防げたはず。若さゆえ、なんて言葉で片付けられないダメ男っぷりにイライラするだけでした。そんなダメ男にZOKKON命になるマリア。何で?!いくらウブな乙女とはいえ、男を見る目がなさすぎるわ。よしんばトニーがダメ男でも、すごい美男子だったらまだ理解できるが、ブサイクではないけどイケメンでもないフツーの兄ちゃんだし。美点は背が高いことぐらい?演じてたアンセル・エルゴート、アメリカでは人気なのでしょうか。ハリウッドにはもっと演技が巧いイケメン、いっぱいいるだろうに。トニーだけでなく、イケメンが不思議なほどいない映画なんですよ。天才的な演出家のスピルバーグ御大ですが、若い俳優選びのセンスだけはないみたいですね。リフのトニーへの友情を逸脱したような執着など、描きようや役者によってはほのかにBLっぽくなれただろうに。まあ、スピルバーグ作品にそんなかぐわしい腐臭を期待するほうが間違ってますねとにかく、惜しいことが多い映画だった。
と同時に、素晴らしい点も多い映画でもありました。さすがミュージカルの本場アメリカ、踊りのダイナミックさ、歌のエモーショナルさは圧巻、圧倒的で、日本人がチョコマカやってるのとは比較にならない躍動感と力強さ。有名な曲の中でも、“トゥナイト”は映画を知らない人でも聞いたことはあるはずの名曲ですね。私は“マンボ”と“アメリカ”が好きです。セットや映像も凝ってて、50年代のニューヨークなんだけど独創的な異世界にも見えることがあって、スピルバーグ監督の旧作への愛と彼の枯れない才気がブレンドされていた作品でした。男優と違い、女優はチャーミングでした。マリア役のレイチェル・ゼグラーは、ラテン版オリヴィア・ハッセーって感じの風貌。気風のいいアニータ役のアリアナ・デボーズが、今年のオスカー候補になったのもうなずけるほどの輝ける好演。旧作でアニータを演じオスカーを受賞したリタ・モレノが、若者たちの見守る雑貨屋のおばあさん役で出演しているのも話題。ジェッツに入れてもらえない性同一障害?な男装の女性は、この新版のオリジナルキャラ?マリアやアニータの自己主張や自立心の強さど、多様性や女性の権利などに配慮してるのが、60年代ではなく現代の映画だな~と思いました。
ニューヨークのウエストサイド。ポーランド系の非行少年グループであるジェッツと、移民のプエルトリコ系グループのシャークスが対立する中、シャークスのリーダーであるベルナルドの妹マリアは、ダンスパーティーで出会った青年トニーと恋に落ちる。しかしトニーはジェッツの元リーダーであり、それを知ったベルナルドは激怒するが…
アカデミー賞を受賞した1961年のオリジナル「ウエスト・サイド物語」は、恥ずかしながら未見。でも内容と作中曲はあまりにも有名なので、まったく未知な作品といった感じはしません。そんな名作を、世界一有名なフィルムメーカー、スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイク。映画史に残る大ヒット娯楽作を連発し、いろんなジャンルの作品も意欲的に手掛けてきたスピルバーグ監督が、初めてミュージカルに挑んだことも話題に。私、かつてはミュージカルが苦手で、ずっと敬遠していたのですが、最近は好きになってきてます。素晴らしい歌や踊りって、心を高揚させ元気づけてくれますよね~。不穏で不安な時代なので、明るく楽しいミュージカルを観てハッピーな気分になりたい。なのでこの作品を楽しみにしていたのですが、よく考えてみたら全然ハッピーじゃない内容だったんだよな~シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにした悲恋物語なんですよね~。
悲恋だけでなく、人種間の対立や社会の分断など、現代でも深刻な問題を描いてる点にも、ハッピーどころか居心地が悪く暗澹とした気分に。移民のプエルトリコ派VS先住のポーランド系の不良グループのいがみ合いやケンカなど、やってることや思考回路は日本のヤンキー漫画やドラマ以下でトホホ。やくざやマフィアの抗争と違い、ヤンキーのケンカとかスケール小さすぎてバカみたい。中・高校生の不良がケンカするのならまだしも、ジェッツもシャークスも、結構大人?中にはおっさんみたいな人もいたし、いい年して何やってんのと呆れるばかりでした。でも最大のトホホだったのは、マリアが恋に落ちるトニーと、それを演じる俳優の魅力のなさに尽きます。
あんな悲劇が起きたのは、トニーがアホだったから。彼がもし賢くて冷静で男気のある青年だったら、あんな事態は防げたはず。若さゆえ、なんて言葉で片付けられないダメ男っぷりにイライラするだけでした。そんなダメ男にZOKKON命になるマリア。何で?!いくらウブな乙女とはいえ、男を見る目がなさすぎるわ。よしんばトニーがダメ男でも、すごい美男子だったらまだ理解できるが、ブサイクではないけどイケメンでもないフツーの兄ちゃんだし。美点は背が高いことぐらい?演じてたアンセル・エルゴート、アメリカでは人気なのでしょうか。ハリウッドにはもっと演技が巧いイケメン、いっぱいいるだろうに。トニーだけでなく、イケメンが不思議なほどいない映画なんですよ。天才的な演出家のスピルバーグ御大ですが、若い俳優選びのセンスだけはないみたいですね。リフのトニーへの友情を逸脱したような執着など、描きようや役者によってはほのかにBLっぽくなれただろうに。まあ、スピルバーグ作品にそんなかぐわしい腐臭を期待するほうが間違ってますねとにかく、惜しいことが多い映画だった。
と同時に、素晴らしい点も多い映画でもありました。さすがミュージカルの本場アメリカ、踊りのダイナミックさ、歌のエモーショナルさは圧巻、圧倒的で、日本人がチョコマカやってるのとは比較にならない躍動感と力強さ。有名な曲の中でも、“トゥナイト”は映画を知らない人でも聞いたことはあるはずの名曲ですね。私は“マンボ”と“アメリカ”が好きです。セットや映像も凝ってて、50年代のニューヨークなんだけど独創的な異世界にも見えることがあって、スピルバーグ監督の旧作への愛と彼の枯れない才気がブレンドされていた作品でした。男優と違い、女優はチャーミングでした。マリア役のレイチェル・ゼグラーは、ラテン版オリヴィア・ハッセーって感じの風貌。気風のいいアニータ役のアリアナ・デボーズが、今年のオスカー候補になったのもうなずけるほどの輝ける好演。旧作でアニータを演じオスカーを受賞したリタ・モレノが、若者たちの見守る雑貨屋のおばあさん役で出演しているのも話題。ジェッツに入れてもらえない性同一障害?な男装の女性は、この新版のオリジナルキャラ?マリアやアニータの自己主張や自立心の強さど、多様性や女性の権利などに配慮してるのが、60年代ではなく現代の映画だな~と思いました。
オリジナルも未見だし、本作も劇場には多分行かないと思いますが、音楽は素晴らしいと思います♪
オーケストラのコンサート用組曲になっていて、ライブで聴くとまたゼンゼン迫力が違って感動的です。
オケでは珍しくドラムセットが入り、パーカッション大活躍で面白いです。
予告編で見ても、確かにあんまし俳優さんたちが魅力的じゃないなぁ、と感じていたのですが。
スピルバーグ御大、次作は何を撮るんでしょうか、、、。
私はミュージカルが大好きで、本作も楽しみにしていたので、初日に早速見に行ってきました。
でも、なんだかんだと落ち着かなくて、まだ感想が書けないでいます。
音楽もストーリーも旧作(こちらも大好き!)とほぼ同じながら、現代にふさわしい作品になっていましたね。
そして、まさにアメリカのショービジネスの頂点を極めたダンスも歌もすばらしかったです。
そして今回は、たけ子さんのお眼鏡にかなうイケメン俳優はいなかったのですね。
アンセル・エルゴートは、私は特別ファンというわけではないですが、理想のボーイフレンド、ってタイプだなーと思っています。^^
ジェッツのリーダーもいかにも悪って感じの魅力にあふれていたし
シャークスのリーダーは(好みではないけれど)コリン・ファレル風だなと思ったり。
ドラッグストアの女主人は、旧作のアニータ役の俳優さんだったのですね。心憎い配役ですね。(^_-)-☆
姉様、早速ご覧になったとですね!
むかーしむかしに旧作をテレビで見た覚えがかすかにあります。苦笑
ジョージ・チャキリスがめっちゃかっこええやん♬と思いました。
旧作で印象的だったのはお互いのグループを踊りながらけなすシーンがあって「シャーク団、くさい」と歌うんです!笑
大昔は「ダサい」ではなく「くさい」が一般的な貶し語だったのを思い出し、吹きました!笑
(姉はんの時代は・・??)
私もアンセル・エルゴードはまったくタイプじゃなくって、「なんでこの子なん??」って思ったんですよ。
「ベイビ―・ドライバー」の時も同じこと思ったし。
ほんとに20代半ばのの俳優でもっといい男おらんのかな??それとも何か、別の力が働いてるのかしらん???
サントラ欲しくなりました!オーケストラで私も聞いてみたいです!
そうなんですよね~。俳優さんたち、歌も踊りもすごく頑張ってて目を見張るものはあるのですが、いかんせんイケメンが…やっぱ私にとってはイケメンが最重要なんですよね~。スピルバーグ御大の新作は、インディ・ジョーンズ最新版かな?前作がひどかったので、もうヤメテー!なんですけど…ハリソン爺さんの老体をムチ打っての続投より、若い俳優で新インディにしてほしいです!
セレンディピティさん、こんばんは!
オリジナルも観たくなりました!現代社会の問題とも重なる内容になってましたね!歌と踊りが本当に圧倒的で、さすがアメリカ!と感嘆するばかりでした。
あわわ、私なんだか言いたい放題ですね💦ひどい独断と偏見💦アンセルくんファンの皆様、ごめんなさい💦単に私のタイプがいなかっただけで、みんなパフォーマンスは素晴らしかったです。
リタ・モレノはもう90歳近い高齢だとか。他のオリジナルのメインキャストもご存命なのでしょうか。
フキンさん、こんばんは!
ジョージ・チャキリス、まだご存命やろか?ブーベの恋人とか佳い映画でしたね。
ダサいって言われても何とも思わないけど、クサいって言われたらショックやわ~。加齢臭に気をつけねば。
アンセルくんも私らからしたら謎の人気ですが、私らには解らない魅力があるんでしょうね~。別の力説もありえますが。日本の芸能界とかほぼそれっぽいですよね。
って言って良いのか?数年間はコメントせずに読み逃げ状態でしたから、初めまして!の御挨拶から再び始めさせて頂くべきなのか?
如何したら良いのか解らないのですが、たけ子さんが宜しければ再び宜しく御願い致します。
確かに、トニーは、女性から一目惚れされるようなイケメンじゃなさ過ぎて驚きました!
私は、映画本編は見てなくて、YouTubeで長目の広告を見た時に、えぇ~、コイツがトニー?って声に出してビックリしたなぁもうぅ!でした(^-^)。
アメリカも日本も、ヤンキーだのチーマーだのは、成人式前に親になってしまう生き物だからこそ、蝉より短い青春を謳歌するのかも知れませんね!
でも、2人も亡くならなきゃいけないこととは、如何しても思えないエピソードですよねぇ。
トニー役がイケメンじゃないと、尚更、そう感じます。
悲しいお別れがあったのですね。でもそんなに愛された猫ちゃんは幸せだったと存じます。中村明日美子さんの漫画、読んだことないです!生きる力をくれるような作品なのですね。私も読んでみます!
そうなんですよね~…トニーがかなり残念と思ってる人、結構いるのでは。アンセルくんだって、見た目と演技力に見合う役ならきっといい俳優さんだと思えるはず(たぶん)だけど、王子さま的な役、悲劇の美男子的役とか、かなり無理があるのではないかと…
蝉のような短い青春を私も謳歌したかったです。ドロ亀のような長い晩年になりそうで怖い💦
春遠からじ!またご一緒にたくさんお話できたらso happyです(^^♪
来月、N響のウエストサイドがプログラムされたコンサートが、岩国と姫路であるみたいです。
もしやこの映画に合わせてのプログラムだったのかな。
多分そうですね、バーンスタインの曲がほかにも入っているし。
東京はチケット売切れなので、私は行けませんが(^^;
面白そうなプログラムで、小曽根さんのピアノも良いと思います。
一応、アドレスを貼っておきます。
https://www.nhkso.or.jp/concert/
ご興味なければスル~で(^^♪
ぎゃぼ!素敵な情報、ありがとうございまス!前からオーケストラコンサート、行ってみたかったんですよね~。これを機に音楽の春と洒落こもうかしらん(^^♪ウエストサイドの曲、生で聞けたら最高ですね~。東京、ソールドアウトで残念。岩国なら近いし仕事サボって行こうかなと真剣に考えてます!トニーとマリアより、千秋先輩とのだめになりたいです(^^♪
放送当時の現実の年月を取り挙げた昔の朝ドラを見ても感じますが、オリジナル上映当時は「今時の若者の日常」ですが、60年後の今回のリメイク版は「古き良き時代の若者の日常」になっていますね。
2020年代初頭の様子を取り挙げる映画やドラマが今から半世紀後に制作されたら、その時の若者はどう感じるか?半世紀後に高齢者になった今の若者はその作品を見て世代のギャップを感じるのかも。