まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

踏み迷う残雪の山

2022-02-24 | 旅行、トレッキング
 久々に山に登った!K市の野呂山でトレッキングしました(^^♪
 ここのところ、週末はずっと悪天候続きでガッカリ。せっかく芽生えたアウトドアな意欲も萎えそうになりましたが、やっと自然のGOサインが出たので奮起して出かけました。
 雨は降ってないとはいえ、かなりどんよりした曇天で、おまけに寒い。登山口のある川尻近くまで来ると、車のフロントガラスにコツンコツンと霙が落ち始めたではないか。引き返そうかなと思いましたが、そうしたらもう二度とトレッキングしそうにない自分が見えたので、ええいままよと半ばヤケクソで車を走らせました。
 登山者用駐車場はガラガラ。こんな日に登山はやはり酔狂、いや、間違ってる?ウダウダした迷いを振り捨て、死ぬる思いで登山口から山頂を目指して山道を進みました。

 登っているうちに霙は止み、灰色の空にも青が見えてきました。野呂山には去年末にも登り、山頂にある野呂山ロッジでお風呂とランチを楽しんだので、今回もそれ目当て。野呂山も登りやすい山なので、私のような初心者にはぴったり。登っているうちに寒さも薄れ、汗ばむ身体に森林の涼気が心地よい。よどんだ私の心身を浄化してくれる、山のきれいな空気と静けさ。息切れはしても心は澄んでいくようです。
 どんどん登っていくうちに、そんなキレイごと言ってる自分が恥ずかしくなるような事態に。野呂山にも登山コースがいくつかあって、前回は“かぶと岩コース”を登ったので、今回は“どんどんコース”を選んだのですが、進めば進むほど道は険しく野生化し、うすぼんやりな私もさすがに何か変?と訝しみ始め、気づけばジャングルみたいな茂みや水泥でぬかるんだ急斜面でさ迷ってるではないか。まさかの遭難?!な恐怖に震えながら、終戦を知らない日本兵みたいになって森林を彷徨しているうちに、登山コースと思しき山道に出ることができたのでした。標識を見ると、そこはかぶと岩コースでした。はじめっからかぶと岩コースにしときゃよかった。テキトー&不注意、普段の生活と違い、山では命取りになりかねません。気を引き締めて、仕切り直し。

 7、8合目ぐらいまでくると、足元にも木々にも残雪が。同じK市でも、街中では雪なんてほとんど降らない、ましてや積雪なんて。なので、雪を踏みしめて歩くとちょっと童心に戻りました。わしが子どもの時はK市にも雪は積もって、よう雪遊びしたのお~とノスタルジイ。やがて他の登山者さんたちとも、たまにすれ違い始める。気持ちよく挨拶したり道を譲り合ったりする彼らのほとんどが、私の老父母より年上と思しきご高齢の方々。元気なお年寄りに感嘆するばかりです。

 思わぬアクシデントな寄り道はありましたが、やったー!お昼すぎに山頂に到着!一面の雪景色に驚きました。展望台から臨む瀬戸内海、映画「ドライブ・マイ・カー」のロケ地にもなった安芸灘大橋も小さく見えます。

 身体は冷えたし腹はペコペコ。想定外の積雪に滑って転びそうになりながら、お風呂とランチを堪能すべく野呂山ロッジへ。しかしロッジは、まん防で休業だった!ガーンしかも入口の張り紙には、翌日から営業再開と書いてあってトホホ!いつも行き当たりばったりで無計画。私、自分のそういうところがほんと嫌です。ちゃんと事前チェックしてれば、翌週に予定を変えられたのに。登頂した達成感よりも、ダメ人間な自分への落胆のほうが大きかったです。

 ちなみに野呂山ロッジの食堂は、猪の料理が名物🐗去年末は猪丼を食べました。びっくりするほど美味しくはないけど、食べられないことはない味。
 がっかりを引きずりながら、元来た山道を下っていきました。下山は楽だが、溶けた雪のせいで滑りやすく、何度もツルっとなって尻もちをつきました。ケガなどはしませんでしたが、気をつけないと岩に頭打って死亡してしまいます。登山口に降り立った時には泥だらけになっていて、車に乗るとき大変でした…
 次回はちゃんと下調べをして登山します!ライトなトレッキングは心身にいいので、今後も続けたいと思います。春の登山、想像しただけでも気持ちが浮き立ちます(^^♪
コメント (6)
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