まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ワイン色のBL!

2012-10-26 | オセアニア、アフリカ、中東、その他のアジア映画
 秋深しタバコ吹かしてイモ蒸かし
 食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、恋愛の秋etc.皆さまも秋を楽しんでおられることと存じます。
 私は平日休日に、ピーターと呉の野呂山にドライヴしました。紅葉にはまだ早かったのですが、小春日和の秋の山は空気もきれいで快適でした。楽しかったのは、山道を傍若無人に爆走できたことです。野呂山は、地元では有名な走り屋ご用達のコース。平日の昼間だったので、イカした頭文字D野郎どもはいませんでしたが、他の車をあまり気にせず疾走することができました。急カーブが怖くて面白かったです。何度もガードレールを突き破って崖下に転落しそうになりました。どうやら私、普段は臆病なくせに車に乗ると性格が豹変する危険なタイプらしいです。あの~運転かわっていいですかあ?と、ピーターに何度も言われてしまいました。
 野呂山の頂上にある野呂山高原ロッジで、名物の猪ハンバーグを食べました。猪肉は初めてだったのですが、正直あんまし美味しくなかった…びっ○りドンキーのハンバーグのほうが美味しいです。猪カレーを食べてたピーターも、もう二度と来ないと愚痴ってました。完食してたけど。
 それはそうと。去年退職して実家の家業を継いだSくんという子が、ピーターに最近ストーカーのようにつきまとってるらしいのです。毎日毎晩電話やメールがきて、遊びの誘いや相談事攻撃。メールを見せてもらったのですが、読む気も失せるようなものすごい長文で、しかも意味不明な内容。Sくんは今、どうやら情緒不安定らしいのです。しかも、金銭トラブルに直面してるらしい。そのトラブルの内情が、かなりヤバいにおいがするので、百戦錬磨なピーターもさすがにドン引きしてるのです。Sくんのトラブルについては、また今度お話したいと思います。どなたかに、よい知恵をさずけていただきたいので…

 「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」
 19世紀のフランス。ブルゴーニュ地方の農夫ソブランは、自らの手で最高のワインを造ることを夢見ていた。そんな彼の前に、天使が現れて…
 「クジラの島の少女」のニキ・カーロ監督作品。
 天使とか悪魔とか妖精さんとか、ファンタジーなキャラが出てくる映画が苦手な私ですが、この作品は思ってたほどそっち系の色は濃くなくて、意外すぎる方面で濃かったのが嬉しい驚きでした。
 何が濃かったのかといえば。私が三度の飯より好きなBLです可愛く逞しい農夫と美青年な天使が、女たちを巻き込んでドロドロな刃傷沙汰恋愛!ソブランと天使は、男同士の友情が強すぎ深すぎてちょっと危ない、というよくあるパターンな友情+α的もどかしいBLではなく、かなりガチなBLなのです。ソブランの前に半裸の男天使が現れた時点で、かなり場面は薔薇族色に染まっています。ここで一生涯会おうよ、と約束しあう男二人。妻に内緒で天使とイソイソと密会するソブランの姿は、後ろめたいけど自分を抑えられない隠微な情熱が感じられて、こっちまでドキドキします。末娘が病死して悲嘆に暮れるソブランを、優しく抱きしめる天使。そんな天使にキスを迫るソブラン。戸惑い逃げる天使ですが、ソブランに会うことは止められない。今度は自分の正体を知ったソブランに拒否られた天使のほうが、攻め態勢に入ったり。会いたくて会いたくて震える~♪西野カナも呆れるほど、誤解や駆け引きで盛り上がる男たち。そこに嫉妬に狂ったソブランの妻が、この泥棒猫!死ねー!!と天使に包丁振り回して襲いかかったり、恐ろしくも面白い修羅場が展開されるのです。泥棒猫が女でも人間でもなく、男で天使なところが特異です。とにかくソブランの、単なるヤリチン?と思えてしまうほどのモテ男っぷりが、この映画の主題っぽいです。

 ラブシーンがワイルドです。ソブランとその妻はほんと野生児で、彼らのアオカンや家での夫婦生活は、開放的で原始的な若々しさ、生命力にあふれてます。ソブランの屋外セックスでの腰の動き、高速&激しすぎて笑えました。麻○彰○も驚く空中浮遊なソブランと天使のラブシーンも、変で笑えます。
 この映画を観たのは、もちろん愛しのボーギャルソン二人、ジェレミー・レニエとギャスパー・ウリエルの競演作だからです♪

 ソブラン役のジェレミー・レニエ、男らしくて可愛い愛の妖精」と同じく農夫役なのですが、さらに逞しく頼もしい魅力を加えていて、ますますE男に。あんな農夫にいろんなところを耕されたい♪と思ってしまいます。ジェレミっちの肉体美も見ものです。それはそうと。ジェレミっちとガエル・ガルシア・ベルナルが、私の中ではスゴくカブるんですよね。顔もだけど、ガッチビ(ガッチリしたチビ)なところも似てる。金髪ジェレミっちは薄口で明るくてバカっぽくちょっぴりブサイク入ってて、黒髪ガエルっちは濃口で暗くて賢そうで端麗ですが。

 天使役のギャスパー・ウリエルは、エンジェルのくせに何か耽美的にエロいところがトレビアン。あんな天使が目の前に現れたら、エクスタシーで昇天希望です。ガチムチなジェレミーに対し、ギャス男の裸はイタリアの絵画から抜け出したような柔美さです。ちょっとアゴが尖りすぎて時おりヘンな顔に見える最近のギャス男ですが、美男子であることは間違いありません。優しそうで遠い瞳が好きです。
 ベルギー人のジェレミっちとフランス人のギャス男が、英語で演技してるところも新鮮な映画でした。ぜひフランス語での再共演を!
 ソブランの妻役は、ニキ・カーロ監督の「クジラの島の少女」でオスカーにノミネートされた、ケーシャ・キャッスル・ヒューズ。ワイルドで情念的な風貌とキャラは、なかなかインパクト大。脱ぎっぷりも良かったです。男爵夫人をジト~と睨む目つきや呪いの贈り物が怖いです。あまりにも少女っぽいので、成長した長女のほうが年上に見えました。
 男爵夫人役は、「マイレージ、マイライフ」でオスカーにノミネートされたヴェラ・ファーミガ。美人ですが、貴族っぽくなくて庶民的な親近感のもてる美しさ。手術シーンでヌードも披露。彼女の衣装が目に楽しいです。
 ブルゴーニュの美しい風景や、ワイン製造の過程なども興味深かったです。

 ↑ジェレミっち、いい感じに可愛いおっさん化してますよね

 ↑ギャス男、こーして見ればやっぱ稀有な美男ですよね。こんな外人、そのへん歩いてないもん

 ↑ホントにBLカップルだったら、どっちがタチでネコやろか。リバっぽいですね。
コメント (2)
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