「秘密のかけら」
「スウィートヒアアフター」で高く評価された、カナダの俊英アトム・エゴヤン監督作品。
50年代、全米で人気絶頂の司会者コンビ、ラニーとヴィンスが宿泊したニューヨークのホテルの浴槽で、若い女の全裸死体が発見される。女は自殺と断定された直後、ラニーとヴィンスはコンビを解消する。数年後、ジャーナリストのカレンは事件の真相を探るため、別々の道を歩んでいたラニーとヴィンスに接近するが...
なかなか面白かったです。スキャンダラスで変態的で(笑)、まさにワタシ好みな内容でした。50年代のショービズ界の華やかな退廃が、美しくも毒々しく描かれていました。カラフルな衣装や豪華なホテル、50年代アメリカの雰囲気が目を楽しませてくれます。
ヒロインのカレンが、松本清張作品の主人公ばりに事件を追うのですが。びっくりするほどカラダを張ってるところが、さすがアメリカンギャル。ラニーと寝るわ、ヴィンスの罠にハマってクスリ飲まされるわレズプレイするわ、ヴィンスに絞め殺されそうになるわ。無鉄砲で無用心で破廉恥な女体取材に、呆れつつも拍手。日本の2時間ドラマのヒロインも、あれぐらいやらなきゃ。真実なんて、自分を守ってばかりでは掴めない。
カレンが、ジャーナリストとしての野心からというよりも、いつしか妖しく淫靡な匂いのする秘密に引き寄せられ、真実を暴くよりもそこで溺れたいと願っているようだったところが面白かったです。何をやっても無垢な少女みたいなカレンのキャラも良かった。演じてるアリソン・ローマン、ヌードや大胆シーンなど頑張ってたけど、見た目も演技もイマイチぐっとこさせるものがなかったような。ピュアで可憐だけどエロくて危ういヒロインなんて、逞しくて現実的っぽいアメリカ女優には似合わないよなあ。リュディヴィーヌ・サニエとかシアーシャ・ローナンとかだったら、もっと痛々しくも愛らしく魅惑的だったかも?
女優よりも、男優のほうが大胆過激。ケヴィン・ベーコンとコリン・ファース、ヤバくて笑える怪演でした。
オゲレツで陽気(営業)、優しくエロい紳士(実際)なラニー役は、ケヴィン・ベーコン。彼ってもう、フツーの役は絶対にできないポジション&容貌になってますよねえ。今回も、そこまで脱がんでも、と呆れるほど脱ぎまくってて、すっぽんぽんでズコバコやってました。ステージで、往年の名作「フットルース」を彷彿とさせる軽妙なステップも披露。おぢさんなのに、頑張るなあ~。若い男優が毒にも薬にもならん連中ばっかなので、今後もヴァイアグラ不要的に活躍してほしいものです。映画では殺人鬼とか変態とかだけど、実際のベーコン氏は温厚な紳士っぽい?TVや映画の中にいるスターって、所詮は虚像。作られたイメージを信じ込んで踊らされたりせぬよう、気をつけねば。
上品で知的(営業)、暴力的で情緒不安定な変態(実際)なヴィンス役は、コリン・ファース。最近、コリンを私も再評価中なんですよね。世の中、ギスギスと不安定で軽薄で意地悪なせいか、コリンの上品で静かで知性的で優しいところに、すごく心惹かれ落ち着くのです。すごい美男とかじゃないところが、返って良いんです。コリンの気品ある素朴な見た目が好き。「シングルマン」同様、アメリカ人役は絶対にできないところも素敵。どこにいても、完璧な英国紳士なコリン。恰幅が良いけどスラ~っとした長身に、スーツやタキシードが似合うこと!カリフォルニアなファッションも小粋だった。タキシード姿でスツールに座ってるシーンがあったのですが、これが超カッチョEの!ただ座ってるだけのに。あの雰囲気、あの仕草。どんなに美男でも日本や韓国、ハリウッドの男優には絶対無理!
紳士だけど、ビミョーに歪んでて変態なところも英国人なコリン(笑)。ラニーを侮辱した客を舞台裏に引き込んでボコボコにするヴァイオレンスさも、カレンにクスリを盛って恥ずかしい行為をさせる卑劣さも、危ない危ない by 福田和子。極めつけは...
↑女とヤってる最中のラニー。そのドサクサにまぎれるように、全裸になったヴィンスが後ろからラニーを...
ひ~!?コリン、な、何やっとんじゃ~?!えへへ~ええやん♪絶対キモチいいって♪と、ラニーのア○ルに突撃しようとするヴィンスのハアハア顔が怖い!やめろ!ふざけんな!とラニーに拒否され罵倒されてる時のヴィンスのベソかき顔が、超可愛かった。コリン、キモくてキュートでした。これからも、すごく紳士で少し変態なイングリッシュマン役を、コリンにはチャーミングに演じ続けてほしいものです。
「英国王のスピーチ」で、2年連続オスカー候補確実、受賞の可能性も高いコリン
「スウィートヒアアフター」で高く評価された、カナダの俊英アトム・エゴヤン監督作品。
50年代、全米で人気絶頂の司会者コンビ、ラニーとヴィンスが宿泊したニューヨークのホテルの浴槽で、若い女の全裸死体が発見される。女は自殺と断定された直後、ラニーとヴィンスはコンビを解消する。数年後、ジャーナリストのカレンは事件の真相を探るため、別々の道を歩んでいたラニーとヴィンスに接近するが...
なかなか面白かったです。スキャンダラスで変態的で(笑)、まさにワタシ好みな内容でした。50年代のショービズ界の華やかな退廃が、美しくも毒々しく描かれていました。カラフルな衣装や豪華なホテル、50年代アメリカの雰囲気が目を楽しませてくれます。
ヒロインのカレンが、松本清張作品の主人公ばりに事件を追うのですが。びっくりするほどカラダを張ってるところが、さすがアメリカンギャル。ラニーと寝るわ、ヴィンスの罠にハマってクスリ飲まされるわレズプレイするわ、ヴィンスに絞め殺されそうになるわ。無鉄砲で無用心で破廉恥な女体取材に、呆れつつも拍手。日本の2時間ドラマのヒロインも、あれぐらいやらなきゃ。真実なんて、自分を守ってばかりでは掴めない。
カレンが、ジャーナリストとしての野心からというよりも、いつしか妖しく淫靡な匂いのする秘密に引き寄せられ、真実を暴くよりもそこで溺れたいと願っているようだったところが面白かったです。何をやっても無垢な少女みたいなカレンのキャラも良かった。演じてるアリソン・ローマン、ヌードや大胆シーンなど頑張ってたけど、見た目も演技もイマイチぐっとこさせるものがなかったような。ピュアで可憐だけどエロくて危ういヒロインなんて、逞しくて現実的っぽいアメリカ女優には似合わないよなあ。リュディヴィーヌ・サニエとかシアーシャ・ローナンとかだったら、もっと痛々しくも愛らしく魅惑的だったかも?
女優よりも、男優のほうが大胆過激。ケヴィン・ベーコンとコリン・ファース、ヤバくて笑える怪演でした。
オゲレツで陽気(営業)、優しくエロい紳士(実際)なラニー役は、ケヴィン・ベーコン。彼ってもう、フツーの役は絶対にできないポジション&容貌になってますよねえ。今回も、そこまで脱がんでも、と呆れるほど脱ぎまくってて、すっぽんぽんでズコバコやってました。ステージで、往年の名作「フットルース」を彷彿とさせる軽妙なステップも披露。おぢさんなのに、頑張るなあ~。若い男優が毒にも薬にもならん連中ばっかなので、今後もヴァイアグラ不要的に活躍してほしいものです。映画では殺人鬼とか変態とかだけど、実際のベーコン氏は温厚な紳士っぽい?TVや映画の中にいるスターって、所詮は虚像。作られたイメージを信じ込んで踊らされたりせぬよう、気をつけねば。
上品で知的(営業)、暴力的で情緒不安定な変態(実際)なヴィンス役は、コリン・ファース。最近、コリンを私も再評価中なんですよね。世の中、ギスギスと不安定で軽薄で意地悪なせいか、コリンの上品で静かで知性的で優しいところに、すごく心惹かれ落ち着くのです。すごい美男とかじゃないところが、返って良いんです。コリンの気品ある素朴な見た目が好き。「シングルマン」同様、アメリカ人役は絶対にできないところも素敵。どこにいても、完璧な英国紳士なコリン。恰幅が良いけどスラ~っとした長身に、スーツやタキシードが似合うこと!カリフォルニアなファッションも小粋だった。タキシード姿でスツールに座ってるシーンがあったのですが、これが超カッチョEの!ただ座ってるだけのに。あの雰囲気、あの仕草。どんなに美男でも日本や韓国、ハリウッドの男優には絶対無理!
紳士だけど、ビミョーに歪んでて変態なところも英国人なコリン(笑)。ラニーを侮辱した客を舞台裏に引き込んでボコボコにするヴァイオレンスさも、カレンにクスリを盛って恥ずかしい行為をさせる卑劣さも、危ない危ない by 福田和子。極めつけは...
↑女とヤってる最中のラニー。そのドサクサにまぎれるように、全裸になったヴィンスが後ろからラニーを...
ひ~!?コリン、な、何やっとんじゃ~?!えへへ~ええやん♪絶対キモチいいって♪と、ラニーのア○ルに突撃しようとするヴィンスのハアハア顔が怖い!やめろ!ふざけんな!とラニーに拒否され罵倒されてる時のヴィンスのベソかき顔が、超可愛かった。コリン、キモくてキュートでした。これからも、すごく紳士で少し変態なイングリッシュマン役を、コリンにはチャーミングに演じ続けてほしいものです。
「英国王のスピーチ」で、2年連続オスカー候補確実、受賞の可能性も高いコリン