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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

マコ 肉見てばかりでゴメンね

2007-07-11 | 北米映画 00~07
 バーゲンの季節!
 いつもは、気も貞操観念も使い古しのパンツのようにユルユルな私ですが、財布のヒモだけはダイヤモンドより硬い。見~て~る~だ~け~で通すつもりだったのに、なぜか今日は衝動買いをしてしまいました...I rament it!そのブランドのモデルをしてる瑛太が、買え買えとそそのかすから...アディダスに入ると、今度は所英男にそそのかされて、思わず可愛いジャージを買いそうになりました。危ない危ないby福田和子!でも、たかがバーゲンで自分を抑制する私は、今年も衝動の蒼い夏を迎えられそうにありません。

 「トゥー・フォー・ザ・マネー」
 のるかそるかのスポーツ賭博で、男たちが追う一攫千金の夢、そして失う理性と人生!
 超保守的なので、決してギャンブラーになる危険性も、そして冒険心もない私。宝くじさえ買ったことない。なので、破滅しないかわりに大もうけする可能性もゼロ。我ながら、つまんない人間だなと思います。ギャンブル狂いで人生終わらせる人々を軽蔑しつつ、一か八かの勝負に出ることも、人生には必要だよなあとも思う。
 日本同様、アメリカでもスポーツ賭博は違法だけど、予想や情報を売ることは禁じられてないとか。TV番組まで持つスポーツ賭博予想の会社や、そこで顧客を獲得したり予想を売る商売があるなんて初めて知り、興味深かったです。アメリカ人の、すさまじいエネルギッシュな拝金主義には、いつも圧倒されます。
 主人公の、予想的中率の高さに吃驚!天性の勘、というか、ほとんど神業です。努力や勉強で身につくもんじゃないよなあ。でも、ヘンにあんな才能があるのも、怖い。大きく賭けてた分、ハズしたら一巻の終わりだし。
 予想屋に群がるギャンブラーたちは、欲の皮につっぱった連中というより、アル中みたいなギャンブル中毒が多いのが怖かった。ギャンブルのスリル&興奮って、依存症になっちゃうみたいですね。劇中でも、そういった人たちの集会の様子が描かれていたり、ギャンブルの怖さをあたらめて痛感。
 賭けに負けて大損、予想屋を恨んで逆上の罵詈雑言、そして襲撃してくるギャンブラーたちも、怖い。ギャンブルなんかで簡単に金儲けしようとするアンタが悪い!勝った時は、こんなに楽して大金が!私も...と少し心が騒ぎましたが、ハズした時の悲惨さを見ると、やっぱ金は地道に働いて稼ぐのが正しいのだ、と反省。
 主人公の予想屋役は、マシュー・マコノヒー。マコったら相変わらず、頭の先から爪先まで、筋肉でできてるような男!今回も、必要ないじゃん!?なほど、脱いでるシーン多し。ほんと、すげーマッチョ。さすが、全米で最もセクシーな男に選ばれたHUNK!俺の肉体を見よー!これ、もうマコのお約束。これがないと、こんなのマコじゃない!です。
 脱ぐの大好き男マコだけど、エロくはないんですよね。あくまでオールアメリカンな明るいヘルシーさ。セックスよりスポーツ!みたいな。それにしても。マコってデビュー当時は、第二のポール・ニューマンで売り出してたはずなのに、いつの間にかアホ可愛いマッチョ野郎へと路線変更しちゃったよなあ。まあ、知的ぶったヘナチョコ優男なんかより、私生活でも服を着てるより裸でウロウロしてることのほうが多そうな、野生のボンゴ男マコのほうが好きです。あんまり賢くないので扱いやすそうな、でもタフで明るい筋肉野郎って、いかにもアメリカ女性が好きそうなタイプ?
 って、肉にばかり気をとられてばかりでしたが。イケイケゴーゴーだったのが一転、スランプに陥ると追い詰められてノイローゼになる様子とか、なかなか迫真の演技を見せてくれたマコです。
 マコをスカウト育成する社長役は、アル・パチーノ。彼って最近は、若手俳優扮する主人公に異様な興味と愛情を抱いて、毒牙にかけるような可愛がりかたをする、怪しいヘンなオヂさん役ばかり!?この映画でも、マコを可愛がる方法が屈折していて怖笑。
   
 アホ可愛いオールアメリカン脱ぎ男といえば、マコの他にポール・ウォーカー、クリス・エバンズなどが。
 
 
 
 

女暗殺者ミレン 愛と死のバラッド

2007-07-03 | 北米映画 00~07
 いよいよ夏のドラマがスタート。
 今期は、「山田太郎ものがたり」と「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」を観ようと思います。どっちも漫画が原作。そして、ターゲットはYAOIとしか思えない内容。
 前者は、こないだ読みました。めちゃくちゃ面白かった!ただの少女漫画ちゃうで~!絵はキレイなのに、ギャグはハチャメチャ狂気的。見た目は婦女子(&男も)を気絶悶絶させる絶世の美少年・山田太郎を、ニノが!?大丈夫かなあ。ニノ、可愛いけど美少年とは程遠い、けど楽しみ♪ニノより、櫻井翔がmy目当てだけど。二人の可愛いコンビネーションに、萌えまくれるかな?
 後者も手にとってみましたが、あかんわ。絵が苦手系で挫折。男のフリしてる女の子に恋する男って話は、結構手垢のついたパターンだし。レスリーの「君さえいれば 金枝玉葉」以上の傑作は、出演者からして期待できないし。小栗旬だけ期待。オグリン、インタビューで、今日も撮影で脱いできた!とか、サービスショット満載です!とか言ってたし。
 玉鉄やオリラジあっちゃん、小出くんとか気になる男が出てる「牛に願いを」も観たかったけど...最凶ドラマクラッシャーな女子が出てるので、断念。
 この夏、皆様は、どんな連ドラを楽しまれることでしょうか。
 
 「サイレンサー」
 ヘレン・ミレンのオスカー受賞のおかげで、急遽日本でも陽の目を見た異色作。
 末期癌で余命いくばくもない女ヒットマンのローズ。パートナーのマイキーと向かった最後の仕事で、思いがけない事態に遭遇し...
 女殺し屋のミレンおばさまが、クールで哀愁たっぷりで、やっぱカッコいい!
          
 老いても、そして死の直前でも、お・ん・な!燃え尽きるまで、現役バリバリな女であり続けるところが、ミレンおばさまらしい。相棒のマイキーへの、母親のような慈愛、そして恋人としての性愛が、悲しくて壮絶。殺せなかった母子を慈しみ、自分亡き後のマイキーのことを心配する時は、優しく悲しい母の顔。マイキーを狂おしく求める時は、痛ましいほど女の顔。女の重さ苦しさ、そして崇高さをシャープに哀切に演じるミレンおばさまに、圧倒・魅了されます。
 ちょっとでもマイキーが逆らうと、私の言うことが聞けないの?!とビンタ&厳しい目で睨むミレンおばさま。あんなに屈強そうなマイキーを従わせるところに、さすが女王さま!な貫禄&威厳。どんなコワモテな男でも、ミレン女王には楯突くことはできません。
 それに。60過ぎて、あんな大胆なセックスシーンができるのも、ミレンおばさまくらいでしょう。親子ほど年の離れた若い黒人男マイキーを全裸にして、大股広げて迎え入れ、激しく喘ぎながら衝撃の最期!こ、怖い...ミレンおばさまは、凄絶な形で自らの人生に幕を引き、映画の中盤あたりで退場。
 マイキー役は、キューバ・グッディング・ジュニア。オスカーを受賞した「ザ・エージェント」とか、アホバカコメディ「ラットレース」とか、お笑いのイメージが強い彼のシリアスな演技、新鮮でした。ヌオ~としたデカい体&無表情な顔、なかなか迫力があって怖い。芯は心優しいけど、なかなかそれを出せない不器用さが、とても可愛いです。あと、脱ぎっぷりが凄かった。セックスシーン、シャワーシーン、シャドーボクシングシーンなどで、やたらと全裸になります。ムチムチマッチョです。ケツもムッチリしてます。映画の中で、女たち(だけでなく、ホモのオッサンまで)を淫らに欲情させ、はしたないことをさせる罪なカラダ。この映画の監督、ホモ?!と思えるほど、キューバの裸がフル活用されてます。
 むかしブレイクしかけて、今は落ちぶれてるスティーブン・ドーフが、狂犬のような悪役。今でも男前です。昔よりイケてるかも。彼も全裸になってます。
 あと、モグリの医者役の俳優が、ちょっと窪塚ヨースケ似で可愛いです。
 過激な暴力&性描写で、淡々と激しく、儚くも濃密な愛と運命が描かれています。ラストの、因果を感じさせる子供の台詞が印象的です。
 ミレンおばさまの日本未公開作で、次に陽の目を見てほしいのは、TV映画“The Roman Spring of Mrs.Stone”!だって共演が、オリヴィエ・マルティネス&ロドリゴ・サントロだもん!きっと、特濃ラテン丼みたいな美味しい作品に違いない!

恋愛休暇ください

2007-06-21 | 北米映画 00~07
 近所に住む小学生の女の子に、ミニひまわりの苗を分けてもらいました。日々の潅水にも気をつけて、大事に育てていますが...この季節になると現れる、恐怖の不快害虫軍団に辟易!NAMEKUJI!MARUMUSHI!KAMEMUSHI!BATTA!IMOMUSHI!見つけ次第、即抹殺!しつつ、何の被害もなく、ボーボーに逞しく生えてる何の変哲も価値もない雑草に、自分が重なって...悪い虫を寄せ付けてこそ、花にも人間にも値打ちがあるのかもしれません...

 「ホリデイ」
 キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックの豪華共演が話題になったラブコメディ。
 ロサンゼルスで映画予告制作会社を経営するアマンダ。ロンドンの新聞社に勤めるアイリス。失恋の痛手を癒すため、二人は互いの家をクリスマス休暇の間、交換し合うが...
 ホームエクスチェンジって、初めて知りました。面白いけど、見ず知らずの他人に、自分の部屋を気軽には貸せないよなあ。トラブルも多そう。
 ロスとロンドン郊外のカルチャーな違いよりも、セレブなアマンダと庶民なアイリスの生活が入れ違って起きる生活ギャップが笑える。私は言うまでもなくアイリスに近い暮らしなので、ゴージャス&リッチなロスの豪邸に憧れるけど、シンプルで温かみのあるイギリスの田舎暮らしも捨てがたいなあ。
 アメリカとイギリスの2大女優が、優劣つけがたいほどチャーミングな好演。
      
 キャメロン・ディアス、相変わらずノーテンキなキャピキャピ演技が笑える。女社長の最先端ファッションも素敵でした。
 おキャメの、可愛い子ブリっ子じゃない、ちょっと下品なキュートさが好き。ホントはアバズレ性悪のくせに、清純優等生ぶってる女優(誰とは言わんが)なんかより、天衣無縫あっけらかん自然児おキャメのほうが、よっぽど好感もてます。でもさすがに、昔日に比べると、キャピキャピ感にも弾力がないのが、ちょっと痛々しい。若い頃はスレンダーと形容されたスタイルも、今ではギスギスと言ったほうがしっくりくるし。そろそろ方向転換を上手にしないと、メグっぺの二の舞に...
 その点、ケイト・ウィンスレットは、昔より美しく魅力的になってる。「タイタニック」の頃は、ビア樽とか関脇とか揶揄された豊満さも、年齢とともに深みのある豊麗さに進化していて、いっそう頼もしく魅惑的に。
 この映画のウィンスレットさん、いつもより明るく軽やか(あくまで演技が、ですけど)で、ちょっと新鮮でした。体の線は、相変わらずムッチリしてて、のしのしボテボテした歩き方が、ほんと勇ましい。まるで聖母のような優しい暖かい雰囲気で、おっかさんって感じ。美人になった京塚昌子、みたいな。甘えてみたい。
 おキャメと恋に落ちるアイリスの兄さん役に、ジュード・ロウ。よく働くよなあと、そのワーカホリックぶりに感心する。でも確かに、彼みたいな正真正銘の美男って、映画界には貴重で希少な存在ので、引っ張りだこも当然かもしれません。今回も、M字後退頭髪がハゲしく気になるけど、不変の美男ぶりです。妙に色黒だったのはなぜ?
 人気者ジャック・ブラックは、ちょっと苦手なんだけど、今回はいつもよりアクが強くなく、控えめな感じだったので良かった。つまんないイケメンよりも、あんな一緒にいて楽しいブサメンのほうが、恋人としては望ましいかも。
 4人全員が顔をそろえるのは、ラストだけ。あれって合成じゃないですよね!?おキャメ&ウィンスレットさん、今いくよ・くるよの自伝の映画化にピッタリなコンビかも。
 素敵な男つきのホームエクスチェンジなんて、都合が良すぎるけど、憧れます。でも...アマンダもアイリスも、自立した頭の良い魅力的な女性なのに、男なしでは生きられない恋愛依存症みたいなキャラにされていたのが、何だか惜しいし、浅薄。男以外の有意義なものを、休暇に見出してほしかったなあ。
 アマンダの会社が作る映画の予告編に、リンジー・ローハンと一緒に、ジェームズ・フランコが登場♪カッチョE~リンジー・ローハンといえば。フランコくんをモノにしようと躍起になったけど、彼には完全にシカトされ、ショックでアル中悪化、入院!なんてバカらしいゴシップ、ありましたよね。あんなトンデモ娘なんか相手にしない、良識ある思慮深いフランコくんが好きです。
 
 
 
 
 

騎士フランコ 肉肉しき憂愁

2007-06-03 | 北米映画 00~07
 週末の夜、ダミアンの友達が泊まりにきました。
 夜中、風呂までギャーギャーはしゃいでいるのが聞こえる。うるせえなあ、でもいいね、楽しそうで。
 風呂からあがり、パジャマならぬジャージに着替えてると、いきなり開くドア!ダミアンの友達が、ノックもせずに!びっくりした顔で、謝りもせず慌てて閉めて逃げてった!ゴラー!!!でも、ああ~良かった!あと5秒早かったら、3枚1000円の安ツンパ姿を見られるところだった。
 それにしても。高校生にもなって、何て非常識なのかしらん。あれが、妻武器とか瑛太みたいな子だったら、責任とって!と付き合ってもらうところでしたが、サイババみたいな顔した子だったので、ダミアンにキツく文句を言うだけにしておきました。

 「トリスタンとイゾルデ あの日に誓う物語」
 劇場では観逃してしまった、my dear ジェームズ・フランコ主演の恋愛時代劇に、やっとこさお目見え叶いました。
 戦闘で瀕死の重傷を負った騎士トリスタンは、敵国アイルランド王の姫イゾルデに匿われ、やがて彼女と恋に落ちる。故国に戻ったトリスタンは、イゾルデと残酷な形で再会を果たすが...
 シェイクスピアの作品や、歌劇の元にもなった有名なラブストーリーとか。現代にはない時代劇特有の、国や身分、忠誠心といった障壁も魅惑的な、悲しく切ない運命の恋に酔わされます。

 義理の父マーク王に嫁いできたイゾルデと、しのび逢い不義密通を重ねるトリスタン。恩義も忠誠心も理性も、燃え上がる罪の恋を止められず、求め合わずにはいられない二人。やっぱ、本当の恋ってそうなんですよねえ。我慢できたり、プラトニックを貫ける恋なんて、どこかニセモノっぽいし、生煮えな感じで美味しくも何ともない。幸せな天国のようなヌルい恋より、不幸な地獄のようなキツい恋のほうが、ドラマチックで美しい。離れていたら狂ってしまう、一緒にいたら燃え尽きてしまう。この映画のカップルは若いので、おやじ&おばはんの失楽園的恋愛のビジュアル的な見苦しさもなく、実に瑞々しいのです。

 トリスタンとイゾルデの不倫は、源氏物語の光源氏と藤壺の宮の恋を思い出させます。慈愛深い父の寵妃と、禁断の恋に踏み込んでしまう光源氏の懊悩と情熱。トリスタンは、光源氏と違ってストイックで野性的ですが。イゾルデも、藤壺の宮とは逆に積極的。迷いや罪悪感に苛まれている男を、叱咤し引っ張ってるって感じが頼もしい。なので、彼らの道ならぬ恋には、源氏と藤壺の宮のような、しめやかな雅さとか退廃的な隠微さとかはなく、かなり開放的でワイルド。森の中での自然に囲まれたアオカンとか、気持ち良さそうだ~!
 愁いに沈んだ悩ましげな表情を始終しつつ、女の求めには精力的に応えるメランコリック・アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士(by DJオズマ)役、ジェームズ・フランコが、ん・色っぽい

 フランコくんの、あの眠そうな目、ゴニョゴニョした低い声が好き。彼ってホント、悲しい薄幸な青年役が似合う。でも、単なる貧乏くさいショボくれた不幸男とは違う。情熱や恋に殉じる哀切な運命が似合う悲しい顔は、端正では決してなく、どっちかっつーたら、ちょいブサ。でも、そこがいいのさ!キレイなだけ可愛いだけのヤワい男なんかに用はないから!顔&声が、ちょっとだけヒース・レジャーとカブる瞬間があるけど、明るくて薄くてカサカサした感じのヒースと違って、フランコくんは暗くて濃密に潤ってる感じ。まさに男の艶!
 悲しみ悩んでも、ヤることはヤり、脱ぎまくる。歴史ものでもフランコくんは、ちゃんとお約束を守ってくれています。

 相変わらず、ええカラダしとるのお。やたらと脱ぎたがる気持ちも、わかる。ムキムキじゃなくて、ムチムチしてるのがエロいんですよね。あの厚くて柔らかそうな胸&腕に抱かれたら、どんなに気持ち良いでしょう。フランコくんみたいに(彼を含め、ガエル・ガルシア・ベルナル、アシュトン・カッチャー、ダニエル・ブリュール、リィウ・イエなど花の78年組は、脱ぎ魔多し♪)、セクシーな肉体で上手に素敵なラブシーンができる若い俳優、日本にも出現してほしいです。ジャパニーズ78年組、小泉コータロー&徳重聡に今後期待♪
 イゾルデ役のソフィア・マイルズは、ちょっとタイタニックのウィンスレット系?美人ではないけど、むっちり健康的な色気があって、近頃のサイボーグみたいなガリガリモデルあがり女優より、私は好きです。
 寝取られコキュにされながらも、威厳と優しさを失わないマーク王役、ルーファス・シーウェルも好演。イゾルデって、幸運だと思う。極悪レスラーみたいな最初の婚約者や、自分の父アイルランド王みたいな冷酷おやぢじゃなくて、あんなに優しく、しかもかなり男前な王さまに嫁げて。いい男ふたりに愛されて、羨ましいかぎりのヒロインです。
 
 

笑撃!国際紛争的異文化交流

2007-05-30 | 北米映画 00~07
 バイトの男の子たちに、ちょっとした雑用を頼みました。
 Aくんは、サボるのが得意で不真面目だけど、仕事は速くてソツがない。
 Bくんは、すごく一生懸命で真面目だけど、仕事が遅くて不器用。
 Aはムカつくんだけど、仕事はできるし。Bくんは良い子なんだけど、彼にやらせると私の仕事が増える。あああ~どうやったらどっちも角が立たぬよう扱えるのかしらん。と、ちょっと円形脱毛症寸前に陥っている私です...

 「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
 ワーワーウィワー!噂通り、いや、それ以上のトンデモ衝撃映画でした。
 すべてが壮絶なまでにバカバカしく、それを笑いつつ、こんなことよくやるなあ~いいのかなあ~と呆れ、戦慄まで覚えてしまう。洪水のように襲ってくる信じられないほどアホらしいシーンや台詞のひとつひとつに、すごい皮肉と風刺と毒が含まれているところが、ただのオバカ映画ではない、自分たちの価値観こそ正しい!と信じて疑わないアメリカ人の傲慢さ狭量さへの、バカを装った勇敢で知的な告発映画?と勘ぐられないこともないけど、いや、やっぱ単に観る者をオチョくったオゲレツ映画だよなあ、とも思い直せる。とにかく、映画史上類をみない、強烈なカルチャーショック映画。
 カザフスタンの有名レポーター・ボラットが、アメリカ文化を学ぶドキュメンタリーを撮りに、ニューヨークへ。雑誌を見て一目惚れしたパメラ・アンダーソンを追って、文化の違いと無知からくるトンでも言動&騒動を繰り返しながら、ロサンゼルスへと向かうが...
 ボラット、笑怖!あんなのが来たら、誰だってドン引きします。人種・女性・障害者差別、宗教&下ネタ大炸裂!行く先々で、非常識&非礼(彼は、常識的で礼儀正しく振舞ってると思ってる)な迷惑・ヒンシュクを撒き散らすボラット。でも彼には、アメリカ人を侮辱したり、貶めたり怒らせたりする意図など全然ない。ただひたすら、自国のルールと常識を貫くだけ。こんな凄まじい大ボケ、見たことない。
 あれだけ破壊的に愚弄されながらも、ギリギリまで寛容で忍耐強く友好的に接してくれるアメリカ人も、驚異的。アメリカとアメリカ文化を嘲笑させながら、同時に大部分のアメリカ人って善い人たちだよなあ、と好感も抱かせてくれます。
 思い出しただけで禁断の笑いを催すシーン&台詞のオンパレードですが、特にディープインパクトだったのは...
 ロデオ大会に飛び入り出演するボラット。アメリカのテロ報復&イラク攻撃を讃え、喝采を浴びる。けど、だんだん発言が過激になってきて、さすがのアメリカ人もドン引き。挙句にはアメリカ国歌を、カザフスタンこそ世界一~♪その他の国はクズ♪なんて替え歌にして、大ブーイング!
  
 お上品なアメリカ人から、食事のマナーを学ぶ会食。英語の聞き違いから、引退者を障害者と思い込み、無邪気に差別発言を繰り返すボラット。挙句にはトイレで出したウ○コを、袋に入れてきてコレどうすればいいのデスか?
 あと、同伴者のプロデューサー(めちゃいい味!)と、ホテルで大ケンカするシーンも、目を覆いたくなるオゲレツさ。あれは、ホモのセックスを揶揄したものなのかな?
 とまあ、文字にするのも憚りがあるシーン&台詞のテンコモリ。
 アメリカ人よりも、これを観て屈辱もの憤激ものなのは、カザフスタン人では?今どき、女性の脳みそはリスと同じと思ってるとか、洋式トイレの水で洗顔したり、エレベーターの中をホテルの部屋と思ったりとか、ユダヤ人への憎しみ&恐怖とか、これがカザフスタン人だ!な描写は、いくら何でもヒドすぎる!国辱ものです。
 どっきりカメラ風ドキュメンタリータッチな作りで、アメリカ人たちのリアクションもリアルなんだけど、ホントにノンフィクションだったら、間違いなくボラットは殺されてるか逮捕されてるだろうから、巧く出来た実録フィクションだと思います。
 あと、英語を勉強してる人にとっては、結構面白い映画かも?ボラットの英語がたどたどしくて、巧く意思疎通できないところが、この映画の笑えるポイントになってるんだけど、でもボラット、あれだけ英語力があれば、十分なのでは。少なくとも、私よりは上です。
 ボラットを、ひょうひょうと激演した英国人のコメディアン、サシャ・バロン・コーエン。彼こそ今年のアカデミー主演男優賞に相応しかったのでは!?と本気で思わせてくれます。
  = 
 素顔のサシャは、意外と若い(1971年生まれ)で、高学歴(ケンブリッジ大卒)、男前(GG賞で初めて素顔の彼を見て、びっくり)。ジョニーの新作“Sweeney Todd”に出演してるらしいので、楽しみ!
 でもホント、良識を尊ぶ人とか、乙女で純愛な韓流大好きな人とかは、絶対観ないほうがいい映画です。
         
      ↑これを笑えるか、それとも不快に思うか。ふたつにひとつ

ユニクロを着た小悪魔

2007-05-24 | 北米映画 00~07
 前から噂には聞いていた、上司の奥様の大胆なイメチェン。
 こないだ偶然、街で奥様と遭遇した私は、初めてその変貌を目にすることができました。ボブカットと、小麦色に焼いた肌。スゴい...田島陽子女史が、IKKOさんになった、みたいな。そんな衝撃を、もちろん八方美人の私はオクビにも出さず、わあ素敵ですね~!若返りましたね!武田久美子みたい!と、一歩間違えればトンでもないイヤミになりかねない白々しすぎるお世辞を、ヌケヌケと口にできたのでした。
 ああ~I also wanna change myself for this summer!でも、イメチェンには客観性と細心の注意が必要だと、あらためて思い知りました。

 「プラダを着た悪魔」
 硬派なジャーナリスト志願のヒロインが、一流ファッション雑誌のカリスマ的女性編集長に、アシスタントとして採用されるが...
 評判通り、面白かったです。編集長のキャラと言動が、スゴすぎ。まさに女王様。ヘレン・ミレンのクィーンも真っ青。ファッション雑誌の編集長って、政治家顔負けの権力を握ってるんですね。何でも誰でも思うままに動かして、公私混同もいいところな私利私欲を満たす壮絶さ。出版前のハリポタ最新作の原稿まで手に入れるなんて、犯罪に近いのでは?
 編集長役メリル・ストリープの怪演が、やはり最大の魅力です。ステレオタイプな仕事の鬼女ではなく、優雅にゴージャスにゴーイングマイウェイで、倣岸さや冷酷さ、狡猾さもクスっと笑える、チャーミングにヤな女、という独特さで魅せているところが、さすが当代一の名女優ストリープ。あの役は、崇敬と畏怖を一身に集める、本物の貫禄と実力を備えたストリープのような大女優だからこそ、説得力があります。
 ヒロイン役アン・ハサウェイも、頑張ってました。彼女、可愛いんだけど、ちょっと濃い?顔のパーツが、どれもデカすぎるというか。ダサい堅い娘が、マイフェアレディもどきにファッショナブルに洗練されるってところが、この映画の見所なんだろうけど、うう~ん。変身する前のほうが、可愛いかったような?彼女だけでなく、ファッション業界で働く女性が、私の目には誰ひとりオシャレに見えなくて...ぶっちゃけ、ケバくて悪趣味。着てみたい!と思える服なんか、全然なかった。それはまあ、私にファッションセンスも興味もないからでしょう。フランス映画の、フツーの日常の中のシャルロットやサンドリーヌ・ボネールとかのほうが、私にはオシャレに見えます。
 激務にバタバタ忙しく奮闘するヒロインですが、ヘンにドヂったり、右往左往したりせず、すぐに要領を得てテキパキ何でもこなせる有能さが、彼女のファッションより感嘆もの。おっちょこちょいだけど、人一倍のガッツや前向きさ、情熱で夢を叶える♪なんて、単なる甘っちょろい頑張るちゃんではなく、頭の良さで活路を開くところが、おぬしヤルなと唸らせるヒロインでした。頭が良いだけでなく、運もメチャクチャ良いけど。
 先輩役エミリー・ブラントも、いい味だしてました。
 あと、ハサウェイちゃんの彼氏役が、ちょっとロマン・デュリスっぽくてイケてた。さっそくI checked him out!
  
 エイドリアン・グレニアー。少し濃い目のイケメン。今後も要チェキ♪
 でも私ほんま、病的なまでにファッションに疎いよなあ。プラダとかシャネルとか、全然興味ないもん。昔から専らアニエスbかコムサぐらい。いや、今では普段着は、ユニクロとかライトオンになってるし。グローバルワークで買ったシャツとカバンが、今お気にです。
 

ニュー・ゴブリン参上☆

2007-05-20 | 北米映画 00~07
 最近、ますます私の頭の中が消しゴムのカス状態...
 携帯電話料金を払おうと、街まで出た。途中でナニゲにドラッグストアに寄り、サプリを買ってそのまま帰宅して、あ!何しに外出したんだよ私!?と愕然。
 朝、家から出ると忘れ物に気づいて、部屋に引き返す。え?何しに戻ったんだっけ!?
 と、ほとんどevery dayこんな調子よ...怖い。まさかの若年何とか!?でも、半年前にM子に1000円貸したこととかは、忘れないんだよなあ。返してと言えない小心さも、物忘れ同様にイヤです...

 「スパイダーマン3」
 きゃニュー・ゴブリン、かっちょE~
 待ちに待ったシリーズ第3弾。もちろん、待ち焦がれてたのは蜘蛛男ではなく、2代目グリーン・ゴブリンを襲名した、ハリー・オズボーンの勇姿!
 親友ピーターが、父の仇であるスパイダーマンだと知り、復讐に燃え友情に揺れるハリーが、せ・つ・な・い 
 いかにも怪物ちっくな初代パパ・ゴブリンと違い、ダークでシャープなコスチュームがイカす2代目。觔斗雲に乗った孫悟空のように、ビュンビュン空を飛びまくり、ボール爆弾で憎っくき蜘蛛男を攻撃!二人の超高速空中バトルに観客は、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚を味わえます。
 でも、戦い慣れしてないせいか、結構ドヂも多いニュー・ゴブリン。自分の投げたボール爆弾に当たったり、觔斗雲サーフボードから落下したり。大丈夫!?しっかりして~!頑張れ~!あ、気をつけて!蜘蛛男が襲ってくる~!危ない~!と、ワタシ的には完全に、蜘蛛男のほうが悪役と化してしまってるのだった♪
 悪になりきれないハリーが、ほんと哀れ。一途に猛撃してくるだけで、陰険な悪巧みなんかできないし(MJのことで、ピーターの心を惑わすぐらいが関の山)。ゴブリンに変身して戦っても勝ち目がないんだから、いっそハリーの時にピーターを油断させて毒殺でもしたほうが、手っ取り早くて確実なのでは?と、入れ知恵したくなるほど。
 まさに“ハリーの災難”というサブタイトルを付けたくなるほど、散々な目に遭うハリーに涙。あんなブサイクな女に二股かけられたり、記憶喪失になったり、顔に火傷を負わされたり。ひ、ひどい!神様、ハリーに何の恨みがあるの!?ハリーは何も悪くないのに!
 憎しみや恨みを超え、スパイダーマンを救いに参上するゴブリンの、カッチョよさ!愛と友情の最強タッグに感動!が、ああああ~!!!そ、そんな~!あっちょんぶりけ~!な、衝撃の展開に
 ハリーForever...ハリーこそ、この映画のヒーローです。
 演じるジェームズ・フランコの、悩ましげな憂愁&クチャっとした優しい可愛い笑顔に、心臓に負担なほど胸キュン怒りに燃えた顔にも萌え~
 
 ハリーの運命に、ファンと違って、フランコくんはホっとしてるんじゃないかなあ。彼のスパイダーマンも霞む活躍&存在感に、あらためて拍手お疲れ様!ぐっじょぶ!
 トビー・マグワイアは、相変わらずのトッチャン坊や。肌が弛んだ童顔、という不気味さ。1・2と違って、はっきりとした肉体の露出がなかったのは、見せられるようなカラダを準備できなかったからでしょうか。顔も体も、すごくユル~い感じが否めなかったですよねえ。ピーターのヘボいキャラは好きです。今回の、調子こいたアホっぷりも笑えた。
 あまり触れたくないけど、やっぱ避けられない、あの人のことも...
 何で、何で、あんなジャガイモみたいな顔した女が、男たちに愛され守られるヒロイン!?フランスの王妃役に起用されるなど、やっぱ彼女はハリウッド七不思議の一つです。
 MJって、じゃがいも顔だけでなく、キャラも???な女。舞台をクビになって、ピーターに八つ当たり。活躍してる彼を妬むなんて、了見の狭い女!他の女とキスしたぐらいで、何!?おめえ人のことトヤカク言えないだろ!ハリーと付き合ってたし、金持ち男との結婚式ばっくれたりもしたくせに。だいたい、じゃがいも顔でブロードウェイの美しいヒロインできるってのが、そもそも不可解。吉本新喜劇なら分かるけど。寂しいの~って、元カレのハリーに色目使うし。じゃがいも女は、小芋男のピーターとイチャイチャしてればいいんだよ!ぷんすか
 
 サンドマン、何でラストになって急に反省しだしたの?さっきまで、あんなに暴れ狂ってたのに。もっと早くピーターと話し合ってれば、あんなことにはならなかっただろうに。
 スパイダーマンをブラックにする、あの遊星からの物体Xみたいなのは、いったい何!?弱点が、まるで「マーズ・アタック!」みたいで笑えた。
 サブキャラで一番好きなのは、メイおばさん。MJよりチャーミング。あと、新聞社の編集長も、毎回ナイスな味わい。悪の黒蜘蛛男になってしまうカメラマン、結構イケメンじゃん。
 あと気になって仕方がないのが...やたらと高層ビルが破壊されるシーンが多いのだけど、落下物が怖い。下にいる人が、大丈夫なわけないし。
 パート4、あるのでしょうか。もうオナカイッパイ。ていうか、もう観る目的も興味もなくなった!だって...おっと、これ以上はネタバレ♪って、↑ほとんどネタバレしてますね
 
 
 
 

別れたら好きな人

2007-05-11 | 北米映画 00~07
 お昼休みに、献血に行きました。私ができる、数少ない善行。
 血を採る前に、まず診療録に記入。
 “いずれかに該当することがあった方の献血はお断りしています”の項目のひとつ“不特定の異性と性的関係をもった”に、ギクっ不特定って?どこの誰とも分からない男たちとヤリまくるって意味ですよね?なんて、看護士さんに訊けな~い!ま、大丈夫だろ!と独断。
 診療録を提出すると、パソコンでチェックする係員。以前、横浜に住んでらっしゃったんですね!と言われ、ギクっそんなことも分かるの~!?個人情報ってホント管理されてるんだなあ。怖い。
 血圧を測り、簡単な血液検査をした後、いざ採血。
 針をブスリと腕に刺され、ドクドクと吸われていく私の血。ああ、これが素敵なヴァンパイヤの愛の吸血だったら...と、夢想してるうちに終わった。
 お土産に、黄色いガーベラの苗とスポーツ飲料水をもらいました。いい気持ちは、善いことをした後の自己満足?それとも、プチ貧血?
 皆様も、献血しよう♪
 
「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き」
 ブラピと離婚したジェニファー・アニストンが、次の男として選んだのが、この映画の共演者ヴィンス・ヴォーン。二人が演じる同棲中カップルの、出会いから別れへの恋愛プロセスを描いた、ビタースウィートなラブコメディ。
 共働きなのに、家事いっさいをやらされている女が、手伝わない男に私ばっかり不公平!感謝もしてくれない!とブチギレ、ついに三行半を叩きつける。鈍感な男も、女の反撃にムキになって応酬。
 ううむ。二人の衝突や軋轢が、ありきたりすぎというか。みのもんたに相談系?さっさと別れなさいよ!と、もんたならバッサリでしょうけど。家事の分担とか、部屋の権利とか、現実的というか、すごくミミっちいドメスティックな争いが、切実な反面、セコくて低次元。世知辛い所帯くさい話は、苦手なので...
 二人のケンカも、子供じみてる。彼女は家事いっさい放棄、彼氏を寝室から追い出し、当て馬のように違う男を次々部屋に連れてくる。一緒に入ってたボーリングサークルに、彼氏がいられなくしたり。彼氏とソリが合わない自分の兄に、留守中の寝室を貸してゴスペルグループの練習場に使わせたり、イヤガラセが陰湿。女ってヤな生き物。彼氏のほうは、まだ単純。彼女がイヤがってたビリヤード台を居間に運んできたりとか、彼女の留守中に悪友&ストリッパーを連れ込んでドンチャン騒ぎとか。とにかく、いい年をした大のオトナのやることとは...お互い様カップルです。
 相手に妥協してばかり、譲ってばかりは疲れるし、理不尽だと思う。私がこれだけ頑張ってるんだから、あなたも!とか、感謝を態度で表せ!とか、恋愛や結婚においては、当然相手に望んでしまうことですが...口に出してしまえば、何か身もフタもないというか。報われることを望まない無償の愛って尊すぎて、現実の生活を営みながら相手に抱くのは、ほとんど不可能に近いのかも。無償の愛を捧げ合える人とは無理かもしれないけど、せめて互いの価値観やライフスタイルを理解・尊重して、上手に折り合いながら付き合える人と出会えたら...って、これもなかなか難しいよなあ。自我が強い現代人には...
 ひょっとしたら、ジェニファー・アニストンとブラピの結婚生活も、こんな感じだったのかしらん?映画の男女とは逆な感じで...
ブラピ『たまには家で食事作ってくれよ』
J・A『映画の撮影で、それどころじゃない!』
ブラピ『...子供が欲しいなあ』
J・A『子供より、オスカーが欲しいの私は!私も「バベル」みたいな映画に出たい!イリャニトゥ監督、私に紹介しなさいよ!』
 ってな想像も、楽しい。映画のヒロイン同様J・Aご本人も、誰かの犠牲になったり、自分を抑えて我慢することなんか、したくない!できない!な女性なんじゃないかなあ。まあ女優は、そうでなきゃいけないとも思う。
 J・Aのキャリアウーマン・ファッションや、フェミニンな髪型も、オシャレで素敵でした。
 相手役のmy dear ヴィンス・ヴォーン。相変わらずデカっ!イカつくて怖い顔だけど、おちゃめで可愛い。すっかりコメディ専門俳優になっちゃったなあ。売れっ子観光ガイド役の彼、ハジけた観光案内ぶりが笑えました。旅先で、あんなガイドさんいたら楽しいだろうなあ。
 それにしてもヴィンス、まだ三十半ばなのに、おやぢ化しすぎ!実際にはJ・Aより年下、マット大西やイ・ビョンホンと同い年だなんて、あんびりーばぼ!顔はプチブルドックだし、脱いだらブヨブヨ!図体がデカいので、余計たるみっぷりが目立つ。もうちょっと痩せようよ~!まあ、ユル~い若おやぢっぷりが、今のヴィンスの持ち味なのかも。
 ちなみにヴィンスとも、あえなく破局したJ・Aさん。あんたも男なんかにカマかけず、仕事に燃えるしかないわよ!と、おキャメ、レニゼル、竹内ゆう子などから同類応援メッセージが(嘘)♪
 

ヘビーな夜間飛行!

2007-05-08 | 北米映画 00~07
 今年のGWも、悲惨な事件事故が起きてしまいました。特に、ジェットコースター事故は、衝撃的でした。
 学生時代、仲間と(恋人と、じゃないのが哀)よく遊びに行ったエキスポランド。アトラクションの中でも、とりわけ私が好きだったのが、問題の風神雷神Ⅱ。なので、戦慄もひとしおです。あんな事故、起きていいわけない~!
 まさに、100%の安全なんて、どこにもない。どこに危険の陥穽が待ち受けているか...スーパー銭湯でも、ひょっとしたら閉じ込められ事故に遭うのでは!?と、サウナに入るのを躊躇しました...

 「スネーク・フライト」
 FBI捜査官に警護されて、ハワイからロスへ向かう殺人の目撃者。彼を抹殺するため、ギャングが放った恐るべき刺客、それは...蛇軍団だった!
 旅客機を占拠、恐怖のパニックに陥れる爬虫類テロリスト!設定も展開も、めちゃくちゃで笑えます。解き放たれた無数の大蛇や毒蛇が、うじゃらうじゃらと乗客に襲いかかる!彼氏とトイレでセックスしてたギャルのビーチクにカブッ!おしっこしてた男のムスコにガブッ!眠ってたオバハンの服に忍びこんで、アヘアヘさせたり。極めつけは、おっさんを丸呑みする巨大アナコンダ!あんなデカい蛇、どーやって機内に入れたの~!?
 とまあ、阿鼻叫喚の血だらけ修羅場と化す機内は、まさに地獄絵図なんだけど、ありえねぇ~!なアホらしさも満載で、かなり確信犯的なオバカ映画です。ラストが近づくにつれ、めちゃくちゃ感がヒートアップします。どーせなら、もっとバカバカしいシーンやノリにしてほしかったかも。
 あんな飛行機、絶対乗りたくない!でもまあ、利用される蛇も可哀想?反撃されて、ぶった切られたり焼かれたりする蛇の憐れな姿に、動物愛護団からはクレームはこなかったのかな?
 密室で緊急事態になった時、この映画の勇敢なスチュワーデスや、応急手当の知識がある主婦と違って、私なんかオロオロアタフタするだけの、最悪に使えない人間になるだろうなあ。逃げようと平気で子供や老人を足蹴にしそうな自分が恐い...
 

謝肉祭 猟奇カルナバル

2007-05-02 | 北米映画 00~07
 花が輪になる~輪が花になる~♪
 明日から、広島フラワーフェスティバルが開催されます。ああ、もうフラフェスの季節なのね。春は逝ったんだなあ。夏、鬱...
 今年のフラフェスのゲストは、マギー審司とか上原タカ子、K、千の風になっての人etc.豪華なのかショボいのか、判断しにくいところ。お笑いなら岡村隆史とかオリラジ、歌手ならエグザイルとかポルノなら、無理してでも観に行くかもしれないんだけどなあ。
 イヅレニセヨ。行楽の敵、スリや紫外線にbe careful!

 「ハンニバル・ライジング」
 映画史上、最も有名かつユニークなサイコキラーといえば、やはりハンニバル・レクター博士。彼もハリウッドのご多分にもれず、ジェイソンやフレディのように、シリーズキャラ化。その生い立ちと、恐るべき殺人鬼となった理由を描く第4作目が製作されたのでした。
 終戦直前のリトアニア。古城で家族と幸せに暮らしていたハンニバル少年。ナチスドイツとロシアの戦闘に巻き込まれて、両親は死亡。幼い妹も、凶悪な火事場泥棒どもに惨殺されて...
 青年に成長したハンニバルが、かっこかわいい~って、当然です。だって演じてるのは、フランス映画界きってのイケメンくん、ギャスパー・ウリエルだもん!
      
 ウリエルくん、冷ややかな品があって、貴族出というハンニバルにピッタリな美しさ。気品や知性などとはまるで縁のない、ハリウッドの人気若手俳優を起用しなかったのは、まさに製作者の英断というしかない。
 ウリエルくんの、氷のような冷酷さではなく、どこか淡雪のような甘い冷たさが、残忍なシーンや演技のウゲゲゲさを、かなり緩和しているように思えます。40年代のファッションも、似合ってて素敵。そーいや「かげろう」も「ロング・エンゲージメント」も、戦争でヒドい目に遭う男の子役だったっけ。優美で気高いけど、軟弱な感じは全然なく、雰囲気と体つきは結構男っぽいところにも、ヤワな軽薄ヘナチョコ優男嫌いの私としては、ウリくんに高得点をあげたい。
 ウリくん、無表情の時は、ほんと可愛い。でも、笑ったら怖い。はじめ、ウリがアンソニー・ホプキンスに!?と、釈然としなかった(ホプキンス爺、若い頃はラッセル・クロウ系だし)けど、殺人を犯してご満悦のウリの笑顔は、ホプキンスのレクターとカブりました。
 家族の無残な死のせいで、ハンニバルの心が病んでしまったのは解かるけど、それがおぞましい食人へと発展するなんて。先天的に、彼の心は異常だったとしか思えません。
 「ハンニバル」もそうだったけど。殺される奴らが、どーしようもない悪人とか変態ばかりなので、彼らを始末するハンニバルが、正義の味方に見えてしまう。ハンニバルが、いろんな仕掛けや道具で悪人どもを成敗するシーン、まるで必殺仕事人を観ているような錯覚に。あのBGMが流れてきそうな。
 ハンニバルの殺しの美学に影響を与えたのは何と、古式ゆかしい日本の文化。地下室に祀られた鎧兜と刀。大阪城落城の打ち首絵巻。剣道の稽古。真面目にやってる分、笑えるというか、ちょっと観てるほうが気恥ずかしくなるというか。まあ、中途半端に日本を勉強した!な映画より、こーいう勘違い妄想系のほうが面白いし、微笑ましいけど。そんなヘンテコ日本文化との融合を強いられた、東欧やフランスの風景が、絵画のように美しく撮られていて、魅了されます。
 ハンニバルを庇護し、彼に思慕される義理の叔母、日本人(広島出身!)のレディ・ムラサキ役に、ハリウッドでの躍進著しいコン・リー。
          
 おやおや!コン姐さんったら!「マイアミ・バイス」のコリ吉に続いて、今度はウリ坊ですか!?羨ましいにも程がある。中国に戻った新作では、リィウ・イエだし!一人だけでも、私に回せ!
 でもホント、若い男ならクラクラ幻惑されるのも解かる、コン姐の色香!西洋イケメンを虜にするアジア美女役は、もはやコン姐が独占?まあ、それも当然かも。だって、アメリカで活躍する他の目ぼしいアジア系女優といえば、ルーシー・リュー、サンドラ・オー、工藤ゆうき...このメンツじゃあ、誰だってコン姐を選ぶでしょ。チャン・ツイイーは若くて可愛いけど、鼻っ柱が強いジャジャ馬って感じで、男を蕩かす色気なんかないし。
 コン姐、東洋を代表する美女として、恥ずかしくない存在です。日本からも、ハリウッドでコン姐に太刀打ちできる美女が出てきてほしい。リン子?うう~ん。彼女が日本代表の地位に据えられるには、かなり違和感&抵抗が...