意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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マニフェストの修正は無節操なだけ!!

2010年08月14日 | 政治
みんなの党の山内康一氏のブログ「蟷螂の斧」のエントリを読んで、この政治家の態度はいかがなものかと言うものが沸々と出てきました。

「ブレない」は正義か?
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-a6a5.html

この中で、『民主党マニフェストのまずい点に関しては、柔軟に修正すべきで、そのことは評価すべき』と言ったことが書かれている。

もちろん、言いたいことはわかる。
非現実的な妄想に付き合って、大火傷を負うより、修正した方が良い・・・というのは解らないでもない。

でも・・・である。
マニフェストって、そんなに軽いのですか?
ポンポン修正してよいものですか?
ダメだろう。
マニフェストは国民と政党との契約なのですから。

要するにこれを言う人間って、契約と言う概念を理解できていないのではなかろうか?
日本の病理3  契約 無自覚症でも書きましたけど、政治家でさえ理解できていないことには本当に閉口します。

契約をした以上、双方の合意がない限り、破棄はおろか修正もできない。
結んだ以上、粛々と遂行する義務があるのだ。
それが契約である。
それなのに修正を評価するべきだって、一体 何様のつもりだ?

赤熊はリアリストだが、原理原則は守ります。
じゃなければ、無節操、無定見、場当たり的になるだけですから。
それで何を信用しろと言うのか?
この政治家の発言は、自分たちも政権を取ったら、マニフェストをドンドン修正しますよ!!って聞こえますね。
信が問われる政治家として、最低最悪な発言だと思います。

なぜこんなことになるのかというと、マニフェスト・・・契約の仕方がおかしいのである。
「あれをします、これをします」だけではなく、できなかった場合のペナルティを書くべきなのである。
「これこれがいつまでにできなければ、○○が責任を持って辞めます」とか。

もちろん、100%の履行、時節による変化で遂行が難しいこともあるでしょう。
そういう不利益なことは、60%履行できなければ解散しますとか、こういう状況ではマニフェストを実行しませんとか、一番最後に免責事由を小さく書いとくべきだろう。
契約書をよく読んだら、小さい字で目立たないように書かれてましたって言うのは、基本中の基本だろうに・・・。

これらがなく契約がダメだったら、その責任を取ってもらわないといけないと思います。
契約に免責事由がない以上、最大限の責任の取り方をすべきなのです。
この場合は解散総選挙ですね。
それしかないのです。
でも、現在どの政党のマニフェストを読んでも、契約不履行時の責任の取り方という項目がない。
これでは片手落ちだと思います。(まぁ、解散総選挙をしないとならなくなるだけだけど)

「マニフェストの修正を評価する」と言うのは、みんなの党だけではなく、自民党、その他のほとんどの政治家が言うから、この人だけに文句をつける気がないが、どうもみんなの党の政治家か、その支持者に多い気がする。
調べたわけではないので大きなことを言えないが、自民党系の人は「仕方がない」という諦め(?)の文脈で肯定しているのに対し、みんなの党系はなぜかこれを歓迎しているのである。
キャスティングボードを握っているからだとおもうけど、それは政治家として不誠実な態度とだけはわかっていてほしいものだ。

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