意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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暴力団排除条例考

2011年09月30日 | 社会
明日より暴力団排除条例が全国でそろうそうです。
要は、暴力団につながった一般人にも罰則というか、ペナルティ(名前の公表等)を科そうという条例なのですが、予てから思いますが、『暴力団って、どうやって見分けるんでしょう?』

『この顔にきたら110番!!』とかそういう情報を公開しているのならともかく、後になって『あの人、暴力団だったんですよ!!』と言われてもね・・・。
どうしようもないでしょう。

そもそも『暴力団員』という定義はどこにあるんでしょう?

暴力団員・・・つまり犯罪組織の人間というのなら、『さっさと捕まえろよ』という話です。
捕まえられない・・・ということは犯罪の証拠がない、一応、一般人ということでしょう。
警察といった治安維持組織はともかく、他の人は一般人として扱うべきでしょう。

それ以前に、『犯罪組織』というのは犯罪を行う集団であって、犯罪を行わなければ(証明できなければ)『ただの集まり』に過ぎないわけで、ただの集まりに対して一般人に『どうしろ?』というのでしょうね。
結局のところ、『法を犯した人間を逮捕する』しか対応できないわけです。

それに定義の問題をクリアしたとしても、この条例のように『一般人が暴力団と付き合ってはいけない』という風にするのなら、暴力団と認定されていない隠れ蓑の組織が乱立して、却って、実態把握ができずに被害が拡大するのではと思いますね。
その場合、暴力団が組員を管理してくれていた方がマシでしょう。

実態にそぐわない法律や条約で、より被害を拡大させてなんて、いったい何を考えてこういう条例を作っているのでしょうね・・・。
地方自治の謎政治です。