意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

若者が働きにこない理由

2010年09月22日 | 社会
コラムニスト(?)の勝谷 誠彦氏はうどんのチェーン屋をしているみたいです。
赤熊は うどんより そば派なので興味はないが、テレビでたびたび宣伝するのが鬱陶しい。

まぁ、そこはいいや・・・。
氏が言うには仕事に困っているはずの日本の若者が「うどん屋でバイト募集をしているが働きにこない、来ても数ヶ月で辞めてしまう」と嘆く。(なので、外国人を雇っているらしい)
その後、周りの「勝谷のことが嫌いだからこないのだ」というツッコミで終わる。
でも、赤熊はここで終わらせてはいけないと思う。

・・・・・・・こないのは当たり前だろう!!!

「嫌われているから」だけではなく、将来に展望がないから来ないのである。
働きにきた若者が10年後どうなっているだろうか?
おそらくバイトだろう。
最大でも雇われ店長であって、それ以上の展望はない。
うどん屋を開きたいという人間なら来るかもしれないが、所詮チェーンのうどん屋。
職人的に一からうどんを作っているわけではないので、暖簾分けで自分の店がもてるわけではない。
少なくともパティシエなど専門職では、薄給でも若い人は働いていることが多いのですから、若い人間が「根性がない」とか言う次元の話ではないし、議論のすり替えでしかないと思います。
赤熊もどうせ働くなら職人がいて、技を教えてもらえるところをお勧めしますし。

いやそれでも、定年になるまで働け、給料も良いなどの好条件が揃っているのなら働いてもいいと思うだろう。
でも、薄給でいつ首になるか分からないところに働きたいと思うだろうか?
赤熊なら御免被る。

これはうどん屋だけでなく、コンビニや居酒屋など、外国人が多く働いている業種の共通の話だろう。
コンビニや居酒屋で10年働いたからといって、誰も評価してくれないのである。
評価がなければ、その後の展望など何もない。
そして首を切られる可能性も高い。
「10年後に使い捨てられる」と思えば、馬鹿らしくて働く気にならないのは当然なのだ。

ではなぜ、外国人なら働きに来るかというと、他に仕事がないというのもあるでしょうが、他に目的があって、その店での働きは糊口を凌ぐためにしているだけだ。
留学経験は、帰国後、評価されやすく、現地での就職・ビジネスにおいて非常に有利でしょう。
日本語を堪能に扱うことができれば、日本でも立派にやっていけるでしょうしね。
要するに、それまでの腰掛である。
腰掛でよければ、日本人でも働くと思うよ。
でも、時間は戻らないから腰掛では嫌なんだ。

若い人間が集まらないと嘆く暇があるのなら、働いている人間の将来の展望でも考えてみてはどうでしょうか?
そちらの方が有意義だと思いますね。
まぁ、そんなものを与えることができるのなら、そもそも若者が働きに来ないということはないでしょうけどね。

ところで、店に外国人が多いというのは、一種の指標になるのではないかと思います。
決して店の質が良い悪いという指標ではなく、将来性を考える意味での1つの参考にできる指標ではないかと感じますね。
まぁ、あくまで赤熊の考える指標ですけど・・・・・。