「 すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、
御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」
Ⅰヨハネ 2章 16節
普段私たちを駆り立てているものはなんでしょうか。食欲、性欲などの生理的欲求、好奇心や探究心といった知的欲求、
所有欲や権力欲、虚栄心や名誉心といった自我の欲求。こうした欲求は必ずしも悪いものではなく、それを求める者には
それなりの満足を与えてくれるものです。しかし私たちの想いを隅々まで満たし、生かしてくれるものにはなりません。
だから相変わらず渇きが残ります。私たちはこの世に生きながら、この世が提供してくれるものだけでは、人間らしく
生きることができないのです。
イエスは救い主と呼ばれています。イエスに接した者は、あるいは癒され、あるいは喜びに満たされ、あるいは生きる勇気を
回復したと福音書は伝えています。私たちも諸欲に翻弄され続けるだけに終わらないよう、恵みとまことに満ちた主から来る
いのちを下さいと願い祈りましょう。
( この愛の性質上人は同時に二つのものを愛することができない。のですが、現代の社会と神との関わりと、男女のことを見ます
と悲しいぐらいこの道から外れているようです。また聖書ははっきりと記されています。「世と世の欲はは滅び去る」 と。)