まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

洛西の古刹:天空の寺「三鈷寺」二大仏七城俯瞰の地

2013年07月01日 | 京都市西京区

先日、紫陽花が見頃の洛西の「善峯寺(よしみねでら)」へ出かけました。詳細は【前ぶろぐ】にて。善峯寺の北門から出てすぐ・・・「三鈷寺(さんこじ)」があります。北門は回転式で、一方通行になっています。原則、門から出たら善峯寺へは戻れません。気をつけましょう。

三鈷寺は、平安時代の承保元年(1074)に善峯寺を開山した源算上人が草庵を結んで北尾往生院と号したのが始まりです。二祖の観性法橋は、応保二年(1162)自ら浄布を織り佛眼曼荼羅を画いて本尊とされたそうです。三祖は百人一首にも歌を残された慈鎮和尚(慈円)で、四祖の西山上人は浄土宗西山派の派祖です。

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西山上人は、ここを不断如法念仏道場とされるとともに、背後の山が仏器の三鈷杵に似ている事から寺名を「三鈷寺」と改められました。昭和26年(1951)、五十二世台龍上人の徳望により四宗兼学(天台、真言、律、浄土)の西山宗本山として独立しました。その後、平成大修理が平成14年春に完了し、現在に至っています。

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門を入って境内に入り参拝するのは自由なのですが、本堂・客殿の拝観は有料です。本堂の中央には金色不動尊が安置されています。もともとは、二祖が描かれた「佛眼曼荼羅」が本尊として安置されており、その御前立が不動尊だったためだそうです。現在、佛眼曼荼羅は国立博物館で保存されています。また同じくご本尊の「抱止阿(だきとめ)弥陀如来像」が、とても印象的です。1メートルほどの小さなお姿ですが、修復を終えたばかりで目がパッチリ、忘れられないお顔です。他にも、秘仏の大聖歓喜天尊、西山上人の御廟などがあります。

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本堂を拝観した後は、客殿にて眺めを楽しみます。江戸時代に書かれた「都名所図会」「二大仏七城俯瞰(ふかん)の地」と記され、比叡山を始めとする東山三十六峯、宇治、木津方面と京都盆地を一望できる天空の寺です。二大仏とは?東山七条の方広寺【前ぶろぐ】の大仏と、東大寺の大仏【前ぶろぐ】です。え、奈良の大仏が見えた?(@Д@)・・・夜景もいいし、送り火も花火も楽しめるのだそうです。*予約制で夜間拝観もあります。

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眺めを楽しみながらお抹茶を頂きました。(500円:コーヒーもあります)この日のお菓子は鶴屋吉信さんの氷梅でした。モチモチでおいしかったです。(日によって違うそうです)

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三鈷寺の参道は・・・ちょっと険しい道が続きます。バス駐車場から登ると大変です。でも、がんばって登る価値は絶対あります。先に善峯寺を参拝してから三鈷寺を訪ねると参道を下るのがお勧めです。(同じ坂道でも善峯寺の参道の方が楽です)

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三鈷寺 http://sankoji.com/index.php  参拝自由

本堂・客殿拝観:500円 拝観所要時間:30分~60分   



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