まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都の桜:花の寺「勝持寺」西行桜(12/04/12)

2012年04月12日 | 京都市西京区

今日は朝から、洛西の古刹「勝持寺(しょうじじ)」へ行ってきました。西行桜のある花の寺として知られる山寺です。勝持寺のある大原野付近は、平安時代には遊猟地として、桓武天皇をはじめ皇族や藤原道長などの公卿が、しばしば狩猟に訪ねたところで、数多くの和歌が詠まれています。現在は筍の産地としても有名です。ハイキングや山寺散策コースとして広く親しまれています。

お寺には、駐車場(道が狭く、大型車不可)があり、そこを利用すると楽に参拝できますが、ぜひとも大原野神社の駐車場(400円:こちらは観光バスも入るし、道も広めです)へ停めて、竹林の中の参道を登ることをお勧めします。

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途中には、応仁の乱で唯一焼け残った仁王門があります。(写真右上)やぶ椿の木もあちこちにあり今の季節は、落ちた赤い花がとても美しいです。

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勝持寺は、小塩山大原院勝持寺といい、白鳳8年(680)、天武天皇の勅によって創建された古いお寺です。先に紹介した仁王門を除いて、すべて応仁の乱(室町時代)に焼失しています。現在の建物は、それ以後に再建されたものです。それでも、ずいぶん古いですよね。(^^;)

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門をくぐると、2年前はかやぶきで工事中だった庫裡がきれいに建て直されていました。新しくて立派すぎる~(^^;)。本堂には重要文化財に指定された御本尊の薬師如来をはじめいくつかの仏像が安置され公開されています。(撮影不可)

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保延6年(1140)に、西行法師がここで庵を結び、1株の桜を植えて吟愛していたことから、世人がその桜を西行桜と称し花の寺と呼ぶようになったそうです。現在、鐘楼の横に、3代目の西行桜があります。ちょうど見頃を迎えたところでした。なお、本堂に隣接されている瑠璃光殿には、室町時代の西行法師像が安置されています。今年の大河ドラマ平清盛では、出家してやがて西行となる佐藤義清を演じたのが藤木直人さんですから・・・思い浮かべて見てみましょう。(^m^)

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境内には、西行が剃髪の際に鏡代わりとした「鏡石」や、歌枕の「瀬和井(せがい)泉」・「冴野の沼」があります。

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漁業関係の方に信仰が深い「魚籃観音(ぎょらんかんのん)」も祀られています。*写真クリックで拡大すると、観音様が魚の籠を持っておられます。

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桜ヶ丘の紅しだれ桜は、まだつぼみでした。以前、ここを眺める建物でお抹茶が頂けたのですが・・・現在は閉鎖されています。

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このお茶室から見た薄いピンクの桜と濃いピンクの桜と青い空がとても美しかったのに、とても残念です。

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現在、お抹茶(500円)は、立派に新しくなった庫裡でいただくことができます。桜の眺めがなくなった代わりに・・・お寺の古地図が・・・この地図、かなり興味深いです。(^^)

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西行桜、ソメイヨシノの見ごろは週末ぐらいまで、紅枝垂れ桜は来週から見頃だと思います。

勝持寺 西京区大原野南春日町1194 拝観時間9:00~17:00 拝観料:大人400円 中高学生300円 小学生200円  拝観所要時間:30分~ 

勝持寺は以前もご紹介しています。【10/04/10ぶろぐ】【09/04/11ぶろぐ】【07/04/05ぶろぐ

この後は、近くの大原野神社、正法寺、善峯寺をご紹介します。次のぶろぐにて。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こちらはまだ見頃じゃないんですね。やはり中心部... (iroha)
2012-04-12 23:05:02
こちらはまだ見頃じゃないんですね。やはり中心部とは気温が違うのかしら?大原...なかなか行けない!
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irohaさんへ (まじくんママ)
2012-04-13 08:56:46
こちらは今からが見頃ですね~。
ちょっと行きにくいけどお勧めの場所です!
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