昨日、洛西の大原野へ出かけました。大原野は、平安時代には遊猟地として、桓武天皇をはじめ皇族や藤原道長などの公卿が、しばしば狩猟に訪ねたところで、数多くの和歌が詠まれています。現在は筍の産地としても有名です。ハイキングや山寺散策コースとして広く親しまれています。
まずは、西行桜や花の寺として有名な「勝持寺」を紹介しました。前ぶろぐにて。再び、勝持寺の参道入り口のある大原野神社の駐車場の方へ戻り、すぐ近くの「法寿山 正法寺(しょうぼうじ)」へ行きました。参道に架かる朱塗りの極楽橋には大きなしだれ桜があり、ちょうど見頃でした。
正法寺は、真言宗の寺で、天平勝宝年間の創建です。その後、応仁の乱などで焼失され、元和元年(大阪城落城の年)に再興されました。全体的に新しいお寺の印象を受けますが、歴史は古いです。春日不動明王の前の枝垂れ桜は、まだ咲きはじめでした。紅しだれ満開の頃の様子は【09/04/11】にて。濃いピンク色の桜と、いかついお顔の仁王像、昨年落慶した朱塗り遍照塔のコントラストが見事です。
門をくぐり、受付を済ませると、寺の中を自由に見ることができます。以前、あじさいの季節にまじくんと探検しています。(^m^)【前ぶろぐ】本堂に祀られている「三面千手観音」は、お顔の左右に化仏を配した全国でも珍しいお姿をされており、国の重要文化財に指定されています。テープによる説明があります。*わかりやすく言えばコブとりじいさんの両方のコブの部分が仏様の顔という感じです。(←バチ当たりな表現ですいません)写真撮影不可
宝生殿の白砂に浮かぶ鳥獣の庭(庭石がいろんな動物の形をしています)からの景色が素晴らしいのですが・・・残念ながら、枝垂れ桜(写真左下)は咲きはじめたところです。庭の彼方に京の街と東山連峰を望むことが出来ます。真ん中の大きなビルは南区の日本電産(100.6m)、右奥は伏見区の京セラ(95m)です。
庭には小さな滝も流れ、お抹茶(300円)を頂きながら静かに過ごせますが・・・現在、京都縦貫道工事のためあちこち工事が行われていて、多少騒音が気になります。
正法寺 http://www.kyoto-shoboji.com/
以前の桜の様子は【07/04/05】【09/04/11】にて。
拝観料:300円 拝観所要時間:30分 無料駐車場あり
続いて、大原野神社をご案内します。
この辺まで足を延ばすときは
車がないとちょっと大変です。