ITSを疑う

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中国では常識だけど日本人は誰も知らない「上火」

2016年04月09日 | 上海生活
先週、ツイッター方面で「上火」が話題になった。
中国人妻が上火を日本語ではなんというか、という質問を旦那にして、日本にはそんなコトバも概念もないことを知ってびっくり、というような話。

上火というのは漢方の概念で、「体の中に熱がたまりそれにより様々な症状がでる状態」。熱がたまるといっても発熱とは別らしく、熱はでない。
主に食物によりそれは起こり、肉や辛いものは上火の原因となるので、中国人はそれを下げる野菜や豆腐製品を一緒に食べる。メニュー選びでは結構これを気にしている。

中国人に聞くと、若い人でもこれを常識として知っている。
日本人は上火にならない、だから意味がわからないというと、「そんなはずはない、何人だろうが人間だからなるはずだ」という。実際中国人は「風邪をひく」ように誰でもしょっちゅうなるようで、上火を下げるといわれる「加多宝」「王老吉」という缶入り薬草茶の売上はコカ・コーラを上回る。

これについてうちのスタッフ数名から話を聞いて理由がわかった。

上火は体に熱がこもるからそれが「扁桃腺の晴れ、ニキビ、吹き出物、口内炎、鼻血」となって噴出し、また熱が水分を奪うから「便秘」になるという。

つまりこういうことだ。

ここに上げた症状は個々に言えば何人であろうと年に数回は経験する。
これらの症状のうちひとつでもでると中国人は「上火になった」と思う。
中国人以外はそれらの症状に関連があるとは思わない、ということ。


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3 コメント

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Unknown (後野まつり)
2016-04-09 19:01:30
自分は便秘になると口内炎が出来ますが、
腸経由で排出出来ない何かが血液を巡って吹き出物として
現れるものかと思ってます。
それを中国人は熱がこもると解釈するのですね。
確かに日本人には43264理解出来ませんわ。
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Unknown (後野まつり)
2016-04-09 19:02:24
数字が変なところに入ってしまいました。
申し訳なし。
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Unknown (tan)
2016-05-26 18:33:00
薬剤師です。

日本でも、漢方の世界では「気の上衝(きのじょうしょう) 」と捉えますね。
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