ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

上海自転車シェア Mobike (摩拜单车) しばらく使ってみて

2016年09月06日 | 上海生活
上海の自転車シェアMobikeについては先日登録・利用方法等をアップした。
その後、20数回、合計40キロほど使ってみた感想。
アプリで通算走行距離や利用履歴が表示される。また言語設定は英語が選べ、極めて自然な英語表示で使いやすい。

最近走っているのをすごくよく見るようになった。うちのアパート小区の前にも大抵数台止まってる。
利用者が増えて自転車も増やしているのだろう。
中国では、こうしたスマホを使った新サービスの普及はびっくりするくらい早い。
外食配達の百度外売も最近始まったばかりなのに赤い制服のバイク配達員を街中で見かけるようになったし、コンビニでも気が付けばみな携帯かざして支付宝や微信で支払っている。

話をMobikeに戻そう。
使っていて一度長時間のサーバーダウンがあり通知が来たが、それ以外でも時々調子が悪いことがある。あると表示された自転車がなかったり、表示の更新が遅かったり、解錠できないこともあった。
中国ではこの手のスタートアップはとりあえず立ち上げて走りながら直すようなところがある。

自転車を解錠するとき二次元バーコードをうまく読めないことがあるが、その場合は番号入力したほうが早い。自転車の横に021から始まる番号が書いてあり、それをインプットする。

最大の不満はサドルの高さ調整ができないこと。子供用自転車をこいでいるような感じで結構腿の筋肉が痛くなる。
あと、籠がついていると便利だと思うが、これについてはQ&Aで次期車から装備するといっている。

使ってみて気が付いたが、上海には自転車駐車エリア(白枠表示)が至る所にある。こうした事情の上海だからできるサービスなのかもしれないが、日本の都市でも始まってほしいサービスだ。ただ、日本では30分数十円での運営は無理だろう。
ちなみにこの事業は成立しているのかちょっと計算してみると、30分1元(16円)で一台が一日20回転したとして年間11万5千円しか稼げない。中国ではバスが2元で乗れるので、30分2元は取れないだろう。自転車のコストと耐久性、巡回サービス(故障や電池切れ対応など)を考えると中国であっても結構厳しいビジネスではないかと思う。


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