ITSを疑う

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第9回 スマートウェイ推進会議 作業部会報告

2008年08月01日 | ITS
国交省のITSホームページに第9回 スマートウェイ推進会議 作業部会報告がアップされている。

PDFファイルでかったるいけど、「資料1 スマートウェイ2007実施結果報告」を読むと、まあなんだか都合のいいレポートになっているのが良くわかる。

これは昨年首都高速の複数個所で実施されたスマートウェイの実証実験の報告書で、ここで言うスマートウェイトとは道路に設置されたセンサー、発信機と車に搭載した車載器をつかって前方渋滞情報提供や合流支援を行うというもの。

まあ、詳細は読んでいただけばいいのだが、実験の結果は「役立つ」「まあ役立つ」あわせて6割だから受け入れられた、みたいなものばかりだ。

これらのシステムはプラスアルファの安全関連情報を提供している。対価の条件がなければ100%近くが肯定して当たり前の話なのだ。まあ、天邪鬼な人は否定的な意見を述べるとしても、90%が肯定しなければ合格とはいえない。
むしろ、6割ってのはかなり問題な結果なんじゃないのか?

これは聞いた話だが、このシステムに対していくらなら対価を支払うか、という調査があり、その結果は「1000円」程度だったという話もある。

こうした、決して有用性が証明されたとは言いがたいシステムに対して、2007年の実験は成功だったと言い張り、2009年にかけて大規模実験を行うというのだ。
大規模というほどの規模でもないようにも見えるが、それでもお金はかかる。

交通事故死減少のためには、もっと先にやるべきことがたくさんあるはずだと思うんだけどね。



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